乳がん告知から2ヶ月 -これからどないして生きてこ~か?-
こんにちは。はじめまして。
まいです。
徳島生まれ徳島育ち、現在35歳東京在住。
ちょうど今から2か月前の2020年4月7日、34歳11ヵ月で乳がんの告知を受けました。
30過ぎて社会人辞めて大学院に入り直し、こっから人生再構築!のはずやったんやけど、
まさかのがん告知。。
趣味は献血、年に一度も医者にかからんくらい健康には自信があったのに。
青天の霹靂とはまさにこのこと。
正直、今でも自分が「がん患者」であることに実感は湧いとりません。
その理由についても追々話していきますが、そんな私がなぜ物書きを始めたんか。
ひとつには、自分と同じがん患者の皆さんと気持ちが共有できればと願って。
当人じゃないと分からん不安やつらさ、それが自分だけやないと分かったら少しでも気が楽になるんと違うんかな。
手術当日、たまたま3日前に同じ手術をした人とお友達になりました。
同じように不安で眠れん夜を過ごしたとか、術式で悩んだとか言う話を聞いて、少し気が楽になりました。
私の体験談やその時感じたことを共有することで、誰かの気が楽になるかもしれん。
そう思っとります。
もうひとつには、がん患者の家族や友人の皆さんに向けて何かのヒントになればなぁと思って。
告知から2ヶ月、家族や友人、たくさんの人に支えてもらいました。
彼らの支えがないと手術は乗り切れんかったと思います。
これからもたくさん支えてもらうことになると思います。
それでも、やっぱり、理解してもらえん部分とか伝わりきらんところがあって。
相手に悪気がないんは分かっとっても、勝手に傷ついたりすることもある。
私自身も自分の気持ちを整理しきれとらんから、上手く伝えることもできんし、話しとってもちぐはぐな感じを終始抱えとったり、もやもやしたり。。
「なんでなんやろ?」を考えるためにも、文章にしてみようと思ったわけなんです。
がん患者と接する方にも、ここからなんかのヒントを得てもらえるかも、と。
そして。
私はこれからがんと一生お付き合いしていかなあかんから。
まずは5年、それから10年、その後も死ぬまで、
「いつ再発するんやろ…」の不安と闘っていかなあかん。
自分が書くこと、情報を共有することが誰かの役に立つんなら。
それが、私が前向きに生きることにつながるかもしれん。
そう思って筆を取りました。(正確にはパソコンのキーボードを叩いてますが)
この2ヶ月、振り返ってみるとほんまに怒涛のような決断と実行の嵐。。。
私に何が起こったのか、少し振り返ってみますかねw
3月下旬 右胸のしこりに自分で気付く
3月31日 近所の病院で乳がん検診(結果は1週間後)
4月7日 乳がんと告知される
4月8日 がん専門の医療機関へ転院、たくさん検査する
4月15日 遠隔転移なし、右胸乳房全摘出が必要と言われ、いろいろ考えた末、徳島の病院へ転院決意
4月17日 東京から徳島へ移動(ここから14日間の自宅待機。コロナ禍の影響。。)
5月1日 徳島の病院初診、たくさん検査する、手術が決まる
5月14日 右胸乳房全摘出の手術
5月21日 退院
6月2日 今後の治療は10年間のホルモン治療で決定
おそらく、気付いてから手術までかなりのハイスピードやったと思います。
若いと進行が速いって言うから、とにかく早く処置してほしかった。
検査から告知までの不安、病院や術式の選択、術後の経過や薬の治療について、
一つずつこれから丁寧に書いてこうと思っとります。
何よりも、「がん」って見えない不安と闘う病気なんやということが、この2ヶ月でよっく分かりました。
ちょうど、今のコロナ禍の状況と一緒。
いつ、今まで通りの生活ができるか分からん。
1か月後、2か月後の自分が何しとるか、どうなっとるか分からん。
手術が終わっても、一つ治療が終わっても、その先は分からん。
この先が見えん不安。
怒涛の2ヶ月が過ぎて、今の私はこの先と向き合う段階に来とります。
「乳がんと生きる人生」を描いていかなあかん。
手術は無事に終わったし、遠隔転移もないし、あとは薬の治療を粛々と10年続ける。
その間、再発しないことを願いながら。
それをリアルタイムで誰かに共有してもらうことが、私に生きる力をくれるんだと信じて。
始めました。
告知を受けて、遠隔転移の有無がまだ分かっていなかった時期。
このままがんが体中に広がって、死んでしまったらどうしようって不安になって眠れなくなった夜。
その時に思ったのが、
「やりたいこと、ようけ(たくさん)あるのに、まだ、死ねん」
冒頭の写真は、手術をした病院で退院の日の朝に部屋の窓から撮った朝日の写真。
どんな時でも日は昇り、また沈む。
術後、なんかよう分からんけど、しんどくて何もできん日もある。
それでも、時間は等しく流れてく。
何かしても何もせんでも、日々はあっという間に過ぎていくから。
やりたいことをやって、生きていきたい。
乳がんであるという事実は消すことも忘れることもできんから、
がんとお付き合いしながら。
そんな私のリアルをオンタイムで見守っていただければ幸いです。