「学び」を実生活で実践する 〜英語は実際に話さなければ、話せるようにはなりません〜
ワーホリに来て4ヶ月目のことでした。
将来に希望を持てず、何をしたらよいかわからず、ただ不安でいっぱいでした。
そのときの私には、今すぐにでも帰国して結婚(当時婚約していました)&就活をするか、せっかく来たんだから海外のその土地に残ってみるかしか選択肢がありませんでした。
何か特別なスキルもなければ、英語力もない私だったので、すぐに帰国するべきがずいぶん迷いました。でもどうしようもなく、私は「このままではいけない」という気が強くしたのです。そんなわけで、私はワーホリビザの期限が切れるまで、その土地にいることに決めました。
私は何のスキルも、自信もないアラサーで、その頃通っていた語学学校では年下の留学生たちの中で、常に恥ずかしさと焦りを感じていました。私の人生は全く理想とはかけ離れたものでした。無力で、焦るばかりで、単純に語学学校、ホームステイ先、図書館、留学生同士の外食を繰り返すだけの生活になっていました。
これを読んでいるあなたも想像できるかもしれません。特別なスキルや自信もなく、「ワーホリ」をしているだけで英語力もなく、将来に希望が持てない者の日常を。ビサの期限が差し迫り、帰国して日本社会に戻らなくてはいけない頃には、すでに不安と焦りまみれになっているのです。
私の場合は、「このままではいけない」という気が強くしたのが始まりでしたが、ある日幸運にも、On the Spot Languane(オンザ・スポット・ランゲージ)という会社のユニークな英語力育成プログラムに出会いました。
「これをやってみる以外に、現状を変える道はない」と思い、その頃通っていた語学学校を辞めて、そのプログラムに参加してみることにしました。
そんなわけでさっそく、プログラムへの申し込みをしました。
そのプログラムの授業は毎日街中で行われました。すぐに役に立つ英語表現をコーチから教えてもらい、それをその場で街中にいる人に話しかけて使ってみる。そんな超実践型の授業です。
その日の授業で教わって、使ってみたいくつかの英語表現の中から、「これは自分にとって使える表現だ」というものを毎日2つずつ選んで、覚えるようにしました。その日のうちにできる限り正確に暗記して、翌日からすぐに実生活の中で実践してしていきました。
プログラム参加前の私は、語学学校に通っていても、学校の教室外では自分の英語は使い物にならず、日常でコニュニケーションをとることさえ満足にできませんでした。義務教育、高校、大学受験での英語学習を経て、単語や文法、テスト用のリスニングやスピーキングを「勉強」してきた私は、実生活で必要になる知識やスキルは何一つ持ち合わせていませんでした。
ですので、まずは今までやってきた勉強法や、使えない知識や情報収集は一切やめて、「自分にとって使える英語表現だ」というものを2つ選んで、それを正確に覚えて使えるようにしていくことを優先的にやっていきました。
いつも覚えたて英語表現を使って実践していたので、最初のうちは、覚えたものを使えたことに満足するも、その後の会話が全然続かないという有り様だったのですが、どうしても自分の現状を変えたかったのでチャレンジを続けました。そのうち徐々に、正確に使える表現が増えていき、会話が続くようになっていきました。
とても有難いことに、今では私は、海外の起業プログラムに参加し、英語プレゼンコンペで入賞、賞金獲得するまでになりましたが、その最初の一歩は、On the Spot Languaneのプログラムに参加し、授業で教えてもらった英語表現を毎日2つずつ覚えて、実生活の中て実践することを続けたにすぎません。突然に高いハードルを課したわけでも、途方もない数の英単語を覚えたわけでもないのです。
すぐに役立つスキルを、少しずつ習慣化して高めていったにすぎません。
まず、あなたにやってもらいたいと願うことは、「考え方」を、これまでとは全く違うものに入れ替えることです。
あなたの成長と可能性を制限しているものは、「自分の能力はこれくらいだろう」「自分は〇〇な人間だから、〇〇しかできない」などという思い込みです。
あなたの人生の主役はあなたであるという事実だけでなく、どのような人生を送るかを決定し、行動し、実現してくのもまた、あなたの責任なのです。
あなたがそれを本当に理解することがなければ、あなたの人生は他の誰かやSNSの情報によって操作され、コントロールされてしまいます。誰かに憧れ、誰かの成功体験を真似しようとしても、それがあなたにとって本当の「成功」になる可能性は低いのです。満たされない思いを抱えてモヤモヤしながら、誰かが決めた「これが理想の生き方」という人生を歩むことになりかねません。
あなたがどのように生きるのか、あなたの理想はあなたにしかわかりません。あなた以外の人が、あなたが理想に向かっているのかいないのか、判断することはできません。
SNSを永遠にスクロールして、無意味な情報収集を続けているだけで、何ひとつ具体的な行動ができていないようであれば、自分自身を見直す必要があります。何をするにしても、なんとなく慣れ親しんだものを選んだり、ルーティン化した時間の使い方をしていませんか。
実はほとんどの人が、98%もの人が、日本でも世界でも、平凡であることを受け入れ、不満だらけの窮屈な、そこそこの日々に甘んじ、ほどほどに仕事をし、なんとなく人生を送り、それなりに暮らしています。それが当たり前で普通だと信じています。
(書籍「限界はあなたの頭の中にしかない」より一部引用)
この世に生まれ、学校へ行き、専攻を選び、仕事を得て、懸命に働き、そしておそらく書店やSNSで英語学習や自己啓発のコンテンツを読み漁って、情報量や「なんとなくできそう」な抽象的な感覚を学んだかもしれません。
でも、たいしたことは何も起こらなかった。何も変わらなかった。そうじゃないですか?
考え方と行動を変えなければ、あなたの人生に変化はありません。
それではさっそく、あなたにとってすぐに役立つスキルが何かを考え、今日から少しずつ実践して習慣化していきましょう。