劇的に資料がわかりやすくなる論理展開:ピラミッド構造
学生時代、私は「スライドを作る」ことが得意だと思っていました。
資料を作る機会も発表する場も多かったし
ツールの使い方も手馴れたものでした。
しかし、ビジネスでは相手の立場は様々で、
重要視しているポイントが違うため
格段に難易度が上がるのです。
今回はわかりやすいスライドづくりに使える
【ピラミッド構造】についてのおはなしです。
ピラミッド構造ってなに?
論点を整理するフレームワーク。
主張の根拠を構造的に伝えるため、
相手の主張の問題点を探るために用います。
論理構造が整理されていないと、
論点がぶれ、話が右往左往してしまいます。
いま話すべきことはここ!と明確に伝えることで
不必要に発散せず、論点を絞った議論ができます。
「論点をまとめる」はプレゼンだけでなく報告の基礎!
とあるキャンペーンの結果報告にて継続判断のため資料を作成しています。
論点を整理してみましょう。
今回のキャンペーンでは売上UPのために・・・・
①集客力
②売上への影響
③金銭コスト・人的コスト
上記3点を評価し、明確に伝えることができれば
総合的な判断が可能ですね。
これらを図式化すると以下のピラミッド構造ができます。
各項目に対する評価が適切かどうか、
初見でも判断しやすい資料を作れそうな気がしてきませんか?
ただ型に当てはめるだけでは伝わらない
論点の整理で格段に資料は見やすくなります。
しかし、冒頭で述べたように、
「相手が知りたいポイントを押さえているか」が
プレゼンでは大変重要です。
上記のキャンペーンにおいても、
会社としての実施判断のためには
・法的リスク
・個人情報の管理
・クレーム対策
などの観点が重要になってきます。
しかし、
運用協力を依頼するためには、
・キャンペーンの目的
・工数
・協力するメリット
などがポイントになります。
さらに、法務観点では隅々まで考慮されていることを示すために詳細な説明が必要なのに対し、
協力を仰ぐ際には、協力したい!と思わせるように端的でわかりやすい説明が好まれます。
どのような相手に、何を伝えるべきか。
ただフレームワークに機械的に当てはめるのではなく、まず「相手を想像すること」。
相手は伝えた情報によって何を考え行動するのか。
このステップを磨くと
驚くほどプレゼンが上達するでしょう!
(筆:まいまい)