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「ハイリスク&ハイリターン」と言われる海外ビジネス展開で「ハイリターン」だけ取る!
はじめに
はじめまして。ベトナムのホーチミンでビジネスコンサルタントをしているMaikoと申します。弊社のチームで、これまで400名以上の日本人や外国人の経営者の方々のベトナムでの事業立ち上げや事業展開をサポートしてまいりました。
この記事をお読みいただきありがとうございます。
ベトナムのホーチミン市に完全に拠点を移してからは、5年以上になります。これまでに飲食店やサロンなど実店舗事業、日本を拠点にオンラインでのビジネス展開事業の立ち上げやサポート(法律や実務など)、SNSやAIといったデジタルマーケティングをフル活用でのプロモーションからの売上向上などに貢献してきました。
弊社、我々のチームは「撤退ゼロ」で海外進出サポートをしてきていますが、1年以上の生き残りは半数以下、3年以上になると10分の1以下とも言われる海外ビジネス市場において、「ハイリスク・ハイリターン」と言われるのも納得します。海外に在住するマーケッターとして、「開店情報」「開業情報」も入ってきますが、それ以上に「撤退情報」というのも耳にします。皆さん、開業される時は華々しく告知などされますが、撤退される時は静かにそっと存在を消されます。「あれ?あの人、どうなった?」「そういえば最近見ないね」という状態に陥ります。
海外市場展開で「撤退ゼロ」がいかに凄いことか、5年以上経ってようやく自信をもち、誇りに思えるようになってきました。もちろん、海外市場展開に踏み込まれた弊社顧客の経営者さんのお力の凄さです。大変な時もあります、苦しい時もあります、そんな時に、二人三脚で弊社のチームは彼らを支えて守り抜いています。底力からの抜け出しから、這い上がり、「誰も撤退していない」という状態を支えてきています。
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海外進出をして、生き残りが10分の1以下だったとしても、9割は確かに撤退され、「巨大な損失」つまり「リスク」の部分で損切りをされるのでしょう。それが現実なのかもしれません。しかし、弊社顧客の経営者さん方を見ていると、誰も撤退されていません。つまり、「ハイリスク・ハイリターン」の「巨大なリターン」だけをとることは決して不可能ではないのです。
まずは、海外進出を決断される前に、「たくさんの人たちが失敗して撤退されているが、自分だけは絶対に大丈夫!」という根拠のない自信は捨てて下さい。甘く見て、「リスクを取らない対策」をしない限り、多数の方々と同じように失敗され、撤退という結果になってしまいます。
海外ビジネスが「ハイリスク・ハイリターン」と言われる理由は、以下の要素が複合的に絡み合っているからです。
①海外ビジネスが「ハイリスク・ハイリターン」と言われる理由
1. 異なる市場環境
文化・習慣の違い: ビジネス習慣やコミュニケーションスタイル、価値観などが異なるため、日本国内と同じ感覚でビジネスを進めると、思わぬトラブルや誤解が生じる可能性があります。
例: ベトナムでは、契約交渉において、直接的なYES/NOを避ける傾向があります。契約交渉でも「コツ」があります。また、贈り物をする習慣も違うので、注意が必要です。旧正月の文化も大事にしなければなりません。そういうところを疎かにしてしまうこで「撤退」に繋がる場合もあります。
言語の壁: 言語が通じないことで、コミュニケーション不足や意思疎通の齟齬が生じ、ビジネスの意思決定や交渉に支障をきたすことがあります。
例: どの国でも共通しますが、海外では、翻訳・通訳者の手配や、現地語でのコミュニケーションが必要になります。非常に重要な場面では、弊社では「日本語がわかるベトナム人」と「ベトナム語がわかる日本人」の両方を入れて、ビジネスを進めたい日本人経営者さんのサポートのために万全の策を取っています。
法規制の違い: 各国によって法規制や制度が異なるため、日本の法律や常識が通用しない場合があります。現地の法規制を遵守する必要があります。
例: ベトナムでは、外資企業に対する規制が厳しく、事業内容や出資比率などに制限があります。法律が突然変わったり、厳しくなったりすることもあります。日本では考えられないかもしれませんが、法律に振り回されることは少なくありません。
市場の成熟度: 市場の成熟度が異なるため、日本のビジネスモデルがそのまま通用するとは限りません。現地の市場ニーズに合わせた戦略が必要です。
例: ベトナムでは、インフラ整備の状況や種類が日本とは大きく異なります。例えば、ECサイトを運営するには物流の問題も大きく違います。
2. 政治・経済情勢
政情不安: ベトナムは社会主義国であるため、政治体制や社会情勢が日本とは大きく異なります。事業運営に予期せぬリスクが生じる可能性があります。
例: 政変が起こった場合、事業が中断されたりするリスクがあります。役人と常に密接な良い関係を作っておく必要があります。弊社の顧客の経営者さん方が関わる会社や店舗の場合、全て、弊社が関係する役人や公安などと密接に良好な関係を構築しているため、そういうリスクを一切起こらないように対策を取っています。
経済変動: 為替レートの変動や経済状況の悪化は、収益に大きな影響を与える可能性があります。
例: 通貨が大幅に下落した場合、外貨建ての売上は目減りし、輸入コストは増加します。
3. ビジネス環境
競合の存在: 海外市場によくあることですが、強力な競合が存在する可能性は十分にあります。競合との差別化や競争優位性を確立する必要があります。
例: グローバル企業が既に進出している市場では、価格競争やブランド力で劣る可能性があります。
インフラ整備: インフラ整備が日本と異なるため、物流や通信などの面で不便が生じる可能性があります。
例: 関わりのある道路や港湾などのインフラが整備されていない場合、輸送コストが増加したり、納期が遅れたりする可能性があります。
人材確保: 現地の事情に精通した人材を確保することが難しい場合があります。
例: 言語や文化の違いから、コミュニケーションが円滑に進まないこともあります。また、雇用したスタッフが「勤務開始日に来ない、やっぱりやめる」と言い出すような予定が変わり、振り回されるようなことも多々あります。そういった対策もあらかじめ手を打っておくことが大事です。弊社は、顧客の経営者さん方と、無制限のzoomのサポートなどで何度も話し合い、念には念を入れる対応で、スタートアップで転ばないよう対策を打ってもらっています。
4. その他
距離・時間: 海外との距離や時差は、コミュニケーションや移動のコストを増加させます。
情報収集: 海外市場に関する情報を収集することが難しい場合があります。
弊社では、「常にベトナムにいて経営者さん方をお守りする留守番」「困ったことはなんでも対応する右腕」としてご活用して頂いております。ご遠慮なく、なんでもご相談ください。
②海外ビジネスが「ハイリターン」である理由
上記のようなリスクがある一方で、海外ビジネスには以下のようなメリットもあります。
市場の拡大: 国内市場が飽和状態でも、海外市場には新たな需要が存在する可能性があります。ライバルがまだ少ない、親日の考えから「日本製、日本のサービス」を大きく求めらてて、日本国内以上に評価が得られるということも力強い支えとなります。
高収益: 海外市場では、日本国内よりも高い利益率でビジネスを展開できる可能性があります。ベトナムでも、日本国内以上に販売価格が高くなり、人件費が大幅に安いことなどから、大きな収益を得てもらっております。
技術・ノウハウの獲得: 海外企業との競争や協業を通じて、新たな技術やノウハウを獲得することができます。
グローバルな人材育成: 海外ビジネスを通じて、グローバルな視点を持つ人材を育成することができます。
③海外ビジネス展開で「ハイリターン」だけ取る方法
以上のように「リスク」の部分と、「リターン」の部分に分けて解説しました。大きな「リターン」だけ取りたい!と思う人が多いのではないでしょうか。弊社顧客の経営者さん方がなぜ「撤退」されないのか、「大きな失敗」をされないのか。
答えは、「リスク」を回避されているからです。
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スタートアップの「リスク回避」それから、継続していく上での「リスク回避」そこに尽きます。その土台の上で、日本でごくごく普通に事業経営されている経営力、手腕のある方であれば、経済活動が活発なベトナムでの事業展開は「伸びる」選択肢しかありません。
なぜ、有名店が海外展開して「撤退」されるのか、、、。SNSで有名な社長さんが、日本ではどんどん広げられているのに、ベトナムや海外に出てきて1年も経たずに「撤退」されてしまうのか。決して経営力や手腕がなかったという理由ではありません。経営力が発揮される以前に「リスク回避」の土台を作ってこれなかったことが原因です。
「経営力」がないと、海外進出なんて、無理なんじゃないか。
そんなことはありません!
経営力よりも大事なのは「リスク回避」する土台が作れるかどうかです。
海外ビジネスは、確かにリスクが高いですが、同時に大きなリターンも期待できます。リスクを理解し、適切な対策を講じることで、海外ビジネスを成功させることは難しくありません。
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私たちは、皆様のベトナム進出への挑戦を心から応援しています。
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