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子供を持つこと

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子供を持つこと、自分の婦人科疾患や不妊治療のことを書いたnoteまとめ
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ぐちゃぐちゃな気持ちの一日

退院後最初の通院。直前まで忘れてたけど、今後妊活を続けるか迷っていることを相談する予定だったと思い出していろいろ考えていると、どんどん嫌な気持ちになった。 やっぱり、私ばかり負担している。毎回病院に通うのも、毎日何種類もの薬を忘れないように飲むのも、何か処置されたり体調に異変が出るのも、そのために働き方をいろいろ考えるのも私。夫はただ「子どもを欲しいと思っているだけ」に見える。夫は私が期待するような考慮や努力をしてくれない。 心配性であれこれ先のことを考えるのも私。夫はネガ

入院の記録

クリスマス頃に4度目の胚移植をした直後から、腹痛と熱に約1週間苦しんだ。 病院に電話したら受診を勧められたけど、一番しんどい朝の時間帯にめちゃめちゃ待たされるとわかっている病院に行く気になれなくて、飲んでもいいと言われたアセトアミノフェンでなんとかごまかした。 そんな時に限って仕事を多く受けてしまっていて、引き継ぐのもかえって大変そうだしと思って、体調が落ち着いたタイミングで最低限やらないといけない仕事をやるようにしていたら、直後に高熱がぶり返して、翌日も同じ状況が続く、と

検査の痛みでボロ泣きした日

病院の日。3回顕微受精してだめだったので、不妊の原因となる病気?がないか検査することになった。 たくさん検査がある中で、まずはこれがいいと思う、と言われたものをとりあえずやることにした。(BCE、慢性子宮内膜炎検査というやつだった) 最近、初めて経験する体調不良がいくつかあって、ひとつひとつはそこまでしんどくないけど、初めて起こったということが気になって、嚢腫が再発してるんじゃないか、閉経するんじゃないか、母がなった大腸がんに私もなるんじゃないかと不安になって泣いてしまうこ

ピザパーティー

移植の結果が出る日。夫も休みだったから一緒に来てもらった。 予め、結果がどっちにせよ宅配ピザを食べよう!と決めていた。 病院の待ち時間用に、HUNTER×HUNTERの30何巻かを持って行った。めちゃめちゃややこしくて読むのに時間かかったのに、1冊じゃ足りなかった。 読み終わってからは座りすぎで腰が痛むのを紛らわせるのが大変だった。 やっと呼ばれて入室。検査結果の紙を取る先生の話し方で、あ、だめだったなとわかった。3回だめだったから、次は一度検査を挟むことになった。 前

大事な日に凡ミスで大焦り

移植の日。予約時間の直前に、1時間勘違いして遅刻が確定していることに気がついて青ざめた。 病院に電話して、前にも怖かった先生がキレてるのを必死に抑えてる感じで「外出の予定があるので……その時間で来られても間にあわないんですけど……」と言っているのを聞きながら、タクシーでの所要時間を調べ、大急ぎでタクシー配車アプリを入れた。 幸いにも2~3分で乗れるとわかったものの、言われた時間に間に合うか微妙なところで、迷いながらとりあえず向かうことにした。 事情を話したのでタクシーの運転

2024.8.30 嬉しくないニュースをやり過ごす

今日は病院。次の移植に向けて状態をチェックしてもらったら、卵巣が腫れていると言われた。 移植を中断するほどのことではないとのことだったけど、ちょっと気になる。 今度は胚盤胞を二つ移植すると言われた。 多胎(双子以上)リスクは極力避けると前に聞いていたから、なんでそうするんでしたっけ、と聞いたら、「移植を2回試してだめだったし、やっぱり境界悪性だったとは言え再発のリスクが高くて【※5年前にガンの疑いがあって漿液性卵巣嚢腫の手術をしている】、次に怪しい状況になったらいよいよ卵巣

2024.3.17

妊活を進めているが、本当に子供ができたらびっくりすると思う。 こんな感じでやっていいのかなと思うけど、いろいろ考えた末でもうこうしようと思ってやってることだからいいか。 昨日たまたまチャンネルを回したら大江健三郎の特集をやっていて、知的障害のある息子に言及していた。 医療・福祉従事者側が書いた本をこの間読んだけど、実際に自分の子供が障害を持っている人の本を読む方が参考になりそうだな、と気づいた。 最近読んだ本や漫画全部にあったメッセージだけど、どんな子でも「普通」を基準に

2024.6.24 期待以上の経過

採卵の結果を聞きに行く。 午後の方が待ち時間が短いと言われたのでそうしてみたら、早めについたのもあってか本当にすぐ呼ばれた。全然違う…… 経過のいい、50%くらいの確率で妊娠しそうな受精卵がいくつかできた。今回採卵したもので妊娠できる確率はわりとありそうです、と言われた。 あまり期待を持たないようにしていたからびっくりした。 人の赤ちゃんは手放しにかわい~~~と思えるけど、いざ自分にできるかもと思うとドキドキする。 とはいえここでもまだ期待しすぎない方がいいだろうから、と

2024.6.16 「子離れ」のやばさを知る

なぜかここに来て体調不良が続いていて不安になる。 楽しいイベントや気合いが入る時間は気が散ってて気づかなかっただけかもしれないけど、採卵の影響がまだあるんだろうか。 麻酔の影響にしては症状が長く続きすぎている気がする。週が明けたら電話して受診すべきか相談することにした。 いろいろやること、やりたいことはあったけど、ただただ横になってPOSEのシーズン2を見て過ごした。 LGBTQかつ有色人種というマイノリティだからこそ?発展した独自の文化で連帯していたニューヨークのコミュ

2024.6.13 2度目の採卵

2度目の採卵。今日はもう一人の人と一緒に案内されて順番に処置された。同世代くらい? 二人で待つ時間があって、「お腹張ってて苦しいですよね~」「やっぱりそうですよね!」とか話してたら気持ちが和んだ。診察も処置も私が先に案内されて、会釈して別れた。 もはや慣れてきた処置室で点滴を入れてくれたのは、前に注射をしてくれた若そうな女性のお医者さんだった。(夫によれば雰囲気的に研修医かもとのこと) どこに入れるか迷ったのか、手のいろんなところを触ってめちゃくちゃチェックしていて、こちら

2024.6.10 通院ストレス爆発

今日も通院。また出発~帰宅までで6時間かかった。 【※手術歴等がある困難症例とのことで、近くない大学病院で不妊治療をしています】 今回も9時と話していたのに、受付に行ったら「10時で予約入ってますねえ~…」とだけ、ただただ申し訳なさそうに言われて脱力。 病院の人たちはひとりひとりはみんな感じよく対応してくれるし仕事大変そうだなと思うけど、直近の2回も連続で事務的なミスが続いて無駄にかかった時間も長かったところだから、けっこうがっくりくる。3回連続はさすがにどうにかしてほしい

「された側」が書いた、破天荒な子育てエッセイ:ヤマザキマリ『ヴィオラ母さん』

最近ヤマザキマリの『ヴィオラ母さん』を読み直した。 子供を持つことを目指すか諦めるかで最近悩んでいる私にとっては「スタンダードな子育てじゃなくても、子供はたくましく育ったりするんだな」という希望が持てる本であり、読むたびに元気づけられる。 漫画『テルマエ・ロマエ』で有名なヤマザキマリのお母さんは、超お嬢様育ちだったのにビオラの魅力にとりつかれて勘当同然で家を飛び出し、新しく設立される交響楽団に入るために北海道に移住。そこで結婚、出産するも、旦那さんを早く亡くして、ヴィオラ奏

急ぎたくない、答えのない決断なのに、期限がめちゃめちゃ迫っている

何年か前に卵巣の手術をした。 健康診断時に追加した検査で片方の卵巣が腫れていることがわかり、数か月後MRIに不審な影が映った。手術の結果、片方は漿液性卵巣嚢腫、もう片方がチョコレート嚢胞ということだった。 不審な影は、検査の結果「境界悪性」という、悪性ではないけど両性とも言い切れないものだった。 手術後、日常生活にほぼ変化はないものの、いろいろ切除された影響や、影が再発する可能性によって、人より妊娠に困難を抱えそうな体になった。 そして最近、引っ越しに伴って通院先が変わっ

子供を持つことへの憧れと不安、障害・優生思想

この1~2年、子供を持つことについてずっと考えている。 過去の手術の影響で卵子の数が平均よりかなり少ないことがわかり、「子供を産みたいならできるだけ早めに妊活をした方がいい」と言われたし、今付き合っている人は子供を欲しいという気持ちが強い。 でも私は、姉の子育てを間近に見るようになってから「自分は子育てに向いていないのでは(この生活を自分がやれる気がしない)」と思うようになったし、この超少子高齢化の時代に産むのはわりと酷に思えるし、そもそも自分以外の存在の生死を自分が(あ