ストレスを抱えながら勉強すること②
「どこまで勉強に力を注ぐかは、自分で決めて良いよ」
「自分が一番心地よく、好きなことができる環境を選択するために、一回考えてごらん」
塾の先生としては、不適切かなと一瞬思うこともあるけれど、割と真剣に生徒さんと話す。
その結果、今頑張るべきことが勉強じゃない場合は、そちらに力を注ぐことを応援するし、もちろん、自分の意志で最難関の志望校を選択する子には、それに合わせたサポートを全面的にする。
前のnoteにも少し書いたけれど、
授業だけだと十分にサポートしきれない場合や、結果が出るのに時間がかかる場合もあるので、ご家族や他の先生方にも協力していただいて、体制を整える。
ただ、本人の意志を無視してやみくもに結果を出すためのサポートはしない。
一時期、それをやっていたこともあるけれど、やっぱり不自然だなと感じるから。受験が終わった後、皆の結果を並べてみて、表面的には抜群に良いように見えても、違和感を感じてしまうことがよくあった。
それは長期的にみると、本人のためにも先生のためにも良くない。先生のためにも良くない、というのは、色んな意味合いがあって。その中でも一番は、(多分本気でそれをやったことがある人には分かるのだけれど)達成感より疲弊感が大きくなることだ。
親御さんのご希望として、「できるだけ高いところを」などということをおっしゃる場合もあるけれど、それでも本人の気持ちが何よりも大切だと思っているし、それを尊重できないことはやらないと決めている。
「子供には分からないから可能性を残しておきたい」というようなことを言われることもある。
確かにそういう側面もあるが、たとえ短期的に見て「失敗だったかも」というような出来事があったとしても、やっぱり「一つ一つの選択の場面で、自分で真剣に考えて決めた」という事実が、とてもとても大切だと思う。その機会を奪うようなことがあってはいけないんじゃないかなと思っている。
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