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本質はクリエイター、でもメーカーにもなれる

もともとの気質はクリエイタータイプだけれど、メーカーのように作品を量産して成功している作家さんもいらっしゃいます。

絵画の分野では、オンリーワンの絵をポストカードや紙雑貨などに展開していくパターンです。
原画はオンリーワンだけど、ポストカードや、レターセット、クリアファイル、自費出版の小さな冊子などなど、紙雑貨として展開する。
そうすることで原画は買えないけど、紙雑貨は複数買える人が喜んで買っていく。

ハンドメイドでもともとはクリエイタータイプだけど、作り手の数を増やすことで量産型にも対応している作家もいらっしゃいます。
銅版画でオンリーワンの絵を印刷し、それをバッグなど布小物に展開するパターン。
バッグと言ってもブランドもののバッグと引けを取らない出来栄えは、複数のお針子さんを雇って実現しています。
バッグだけでなくお財布、ポーチ、ブックカバーなどでも展開。
オンリーワンの絵柄はそれぞれアップリケとしてバッグや布小物に縫い留めています。
本質はクリエイタータイプの作家だけれど、それを量産できるメーカータイプとして成功している例です。

また、アクセサリーの作家で、量産できるタイプだけれど、テイストを替えることでクリエイタータイプの店でも委託販売している作家もおられます。
百貨店催事では量産タイプのデザインで価格帯も安価におさえる。
反面、委託店ではこだわりの1点を作り、数も少ないが高額でもある。
「自分の本当にやりたいのはこっちの高額な方。だけどそれだけでは売れないから安価な量産タイプも作っている」とのこと。

それぞれ、自分の本質がクリエイタータイプであるのでオンリーワンを製作しつつ、量産タイプの作り方もしていくことで、百貨店催事や、人気雑貨店での委託販売も実現し、なおかつ自身のネットショップでも販売するということも実現されている方たちです。


共通するのは、委託販売もあるけれど、自分のショップをしっかり作っていること。
掛け率問題もあるし、場所代等がかかるのが委託販売。
それより、しっかり自分の売り上げを作ることができる自店舗での販売は欠かせないと思います。
多くのハンドメイド作家やアーティストが落ち着く先、というのは結局は自分の店舗を持つ、ということなのかもしれません。










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