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初めてのギックリ腰
こんにちは。
先日投稿したこのnote。
この中で何度も出てくる腰の話。
この投稿をした1日前にもピキっといわしてる。
中学生くらいの時から腰が痛くて、腰の痛みとは長年付き合っている。
初めてギックリ腰になったのは2024年5月。
次女を乗せたベビーカーを持ち上げた瞬間に、腰に衝撃が走った。
ピキっとした衝撃と同時に、腰が抜けそうな感覚。
でもその時は人がドアを開けてくれたか道をあけてくれたかなんかの時で、
「あ、すみません~~」とか言いながら、急いで持ち上げた状態で動いた。
なんかヤバそうな衝撃だった。
頭によぎる言葉
「魔女の一撃」
その言葉だけは知っていた。
あれが魔女の一撃といえばそれっぽいな…と考えながら
子どもを園に預けてバスに乗った。
その時は「早く職場に行かないと」としか考えてなかった。
ただバス停へ向かう歩幅はいつもより小さく
上半身を起こすと痛いので少しかがんでいた。腰が伸びなかった。
ずっと会釈してるみたいな感じ。
どう見ても不自然。
ただその時はまだ歩けていたので、電車に乗り換えて職場まで行くことができた。
不自然な状態でゆっくり秋葉原を歩いていたあの姿はあきらかに変だったと思う。
職場についてデスクに座る。
はぁ。よかった…着いた。
ただいつもの身体の状態じゃないから怖かった。
なんかやばそう。
とりあえず周りの人に報告。
私が体勢を変えるたびに「うっ」「く…」などと言っているので
「だ、大丈夫ですか…」と声をかけてくれる、向かいの席に座る後輩Aくん。
後ろの席の部長に聞いてみた。
「ギックリ腰ってなったことありますか…」
「あるよ~。あれクセになっちゃうから気を付けなね。特にお母さんなんかなりやすいらしいから。」
うう…そうです、私がお母さんです。3歳と0歳(当時)の娘を育てるお母さんです…。
母にもLINEしてみた。母は某マッサージチェーン店で働き、いつも指名してくれていた固定客を引き連れて独立した。
「それギックリ腰」
はい。ギックリ腰確定でした。
トイレに行こうとしたらめちゃくちゃ時間がかかった。
無理かも。
やばい。
やばすぎて「やばい」しか出てこない。語彙力が2。
これが昼ごろの話。
朝、魔女の一撃を受けて
昼には激痛。
これ仕事終わる時間にはもう動けなくなっているのでは…
と色々と考えて焦りだす。
え、やばい。無理じゃない?
帰りは約1時間も電車乗らなきゃいけない。座れる保証はない。
それに電車に乗るまでに10分ほど歩かなきゃいけない。
え、詰んでない?
終わった。
自分の身体だから分かる。これもう動けないわ…
諦めの境地。
というかこんな腰の状態では諦めるしかない。
私はなんて無力なんだ…。
会社に泊まるか…。
腰は激痛でも口は元気なので
デスクで「やばいかもしれない」「歩くだけで激痛」「もう歩けない」などと悲壮感たっぷりに言っていたら
周りの人も「なんかやばそうだ」と認識し始めてくれた。
部長は「おれ色々試してみたけど、1番効いたのは高周波治療だったよ。」と教えてくれた。
この痛みが治るのならば今すぐ高周波治療を受けたい。
でもその場所へは行けません。
なぜなら腰が痛すぎるから。
Aくん含む後輩たちは「ここの近くだと整体は…」「整骨院か…?」「病院…」とぶつぶつ言いながら色々と調べてくれた。
うう…ありがたい…。こんなアシモみたいな姿勢でアシモよりもゆっくり歩く私に優しくしてくれてありがとう…。
退勤時間が近付く頃、
「営業のKくん、家の方面が一緒なんだけどたまたま車で帰ったりしないかなぁ」と言ったら
「ちょっと聞いてみますね」と後輩Aくん。
この状態で電車など無理だ。
電車がちょっと揺れるもんなら腰が抜けてぶっ倒れる自信がある。総武線をざわつかせる自信がある。電車を遅延させてしまいそうなので絶対乗りたくない。
後輩Aくんはすぐ電話してくれた。
「Kくんはたまたま今日車で帰るみたいです。会社の前に車をつけてくれるそうです。」
まじ感謝……。
命の恩人だ。
電話をしてくれた後輩Aくんも、車に乗せてくれるKくんも、私の恩人だ。
今後彼らが困るようなことがあれば私が真っ先に駆け付けますので。
「ぼく荷物持ちますよ」とパソコンが入った少し重いリュックを持ってくれた後輩Aくん。
命の恩人よ…ありがとう…。その恩、絶対忘れないぜ…。
会社の前につけてくれた車までの距離でさえ遠い。
ゆっくり足を引きずりながら歩く。
もはや夕方にはアシモでは無くなっていた。アシモのほうが早いし走れる。
痛みに顔をゆがめながら車に乗り込む。
家に帰れる…よかった…。
まじで会社に泊まるしかないかと思った。
もう泊まるっていうか、自分のデスクに座り続けるしかないと思った。
ああ…痛い…。
「大丈夫ですか~?」と運転席のKくん。
助手席にはKくんの同期の男の子も乗っていた。
「僕も乗せてってください」と言いながら後輩Aくんは私のリュックと共に乗り込んできた。
あんたも乗るんかい。
20代の男3人に心配されるギックリ腰の30歳女。なんとも惨めだった。優しいなぁ君たち。
「動かないと腰が固まって余計に動きにくくなるよ」と母が言っていたとおりで、時間が経つにつれて腰が重く、ガチガチに固まっていた。
「ただいま~」と家に入り、まっすぐリビングへ。
リュックを手から落とし、カーペットの上に倒れこんだ。
いってぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ママおかえり、どうしたの?」と3歳が聞く。
「ママは、腰をやってしまいました。」
3歳は返事をしてくれなかった。無視かい。
私は長女を産んでからしきりに「腰が痛い」というので、3歳も「ああ、またか」みたいな顔になっている。
今回はそういうテンションじゃないのよ。
あなたが2歳の時は「だいじょうぶ?ばんそうこうはってあげるね」と私に言ってくれた。懐かしいな~。
ぐ、うう。と食いしばりながらリュックからパソコンを取り出し
上司に「明日は休みます。ギックリ腰で到底動けそうにありません。」という内容のメールを送信した。
少しでも動こうもんなら悶絶級の痛み。
4月に育休から復帰して、二児の母をやりながらフルタイムで働いていた。
帰宅後も自分の時間はあまりなく、運動する時間もストレッチをする時間もなかった。おまけにずっとデスクワーク。
そりゃ腰も悪くなる…。
魔女の一撃を受けてから3日ほどはほぼ寝たきりだった。
寝たきり状態の私はテレビを見ることかケータイを触ることしかできず、
トイレへ行くときはめちゃめちゃめちゃめちゃ気合を入れて身体を起こしていた。
杖がなかったから、イスを支えにトイレに行っていた。
もう杖を常備しとこかな。
色々調べて行きついたこの動画
これでなんとか動けるようになりました…
これ以外にも有益な動画はたくさんあるので、ギックリ腰になって寝たきりの人は色々探してみるといいかも。
便利な時代に生まれてよかった…。
しばらくしてちゃんと歩けるようになり、会社の人おすすめの整骨院に行ったらどうやら
「初めてのギックリ腰ですか??……そう思えないですね……。」
と言われた。
言ってる意味がよく分からず私の周りに「?????」がたくさん浮かんでいたようで、先生は
「おそらく、ギックリ腰のようなものには何度かなっていると思います。それくらいひどい。」
とハッキリ言った。
なるほど…。まぁたしかに…。腰が伸びないときって何回かあったような…。
色々カウンセリングした結果、
・股関節と腸腰筋、背中も固い。おそらく常日頃、首も腕も回しにくくなっている。とにかく固いところだらけ。
・こんなに腰が悪いのに立って前屈した時に手が付くのは、腰が悪いのを他の部分でめちゃめちゃカバーしているから。
先生の言うとおり、色々とほぐしてもらうと首も腕も回りやすくなり、腸腰筋もほぐしてもらったら激痛だった。
「今日やりましたけどまだまだです。結構ひどいです。」
私もそう思ってました…。重症です…。
とにかく寝たきりの養生と整骨院のおかげで、アシモから人間に戻れた。助かった。
私はその日からストレッチポールに毎日かかさず乗って背筋を伸ばし、とにかくお尻の筋肉と腸腰筋をほぐしまくっている。めっちゃ気持ちいい。
大厄の今年はまたギックリ腰になりませんように。ほんとお願いします。