[2] 2023(令和05)年青春18きっぷの旅冬ミニ 伊勢(11)・関西(28) 初日 その2
つづきです。
この旅の最大の目的でありました、お伊勢参りを2時間程で済ませて、あとはそれに託つけた旅となりました。
例年通りですね。
但し、もう一つ予定がありまして、そこは例年とは違っていました。
12月29日(金) 初日その2
参宮線・紀勢線・伊勢鉄道・関西線
伊勢市駅より、快速『みえ18』号に乗車しました。
この列車は、始発の志摩駅から2両(後方1両指定席)で到着し、当駅にて前方に2両(自由席)を増結して、4両(自3指1)となりました。
伊勢市駅での停車時間は、増結作業もありますから14分あります。
自由席は、座席が埋まるかどうか程度の混雑で、指定席は空いている様でした。
『みえ』号の往路を2/3程遡って、1時間程の乗車で桑名駅に到着しました。
すっかり、陽が傾いてしまいました。
三岐(さんぎ)鉄道 北勢線
桑名駅の改札を出て、東口駅前を四日市方へ少し歩くと、三岐鉄道の西桑名駅がありました。
桑名駅を名乗っても、違和感が無い距離でしたが、駅名由来はわかりませんけども、東口で西がつくのは面白かったです。
三岐の"さんぎ"は、元は三重県と岐阜県を結ぶ目的があったからだそうです。
それはセメント輸送で設立された、富田(とみだ)駅からの三岐線の話で、今回の北勢線は近鉄から譲渡された路線です。
因みに、桑名駅からは岐阜県の揖斐駅迄、養老鉄道(近鉄の子会社)が出ています。
北勢線と言えば、何と言っても全国的に希少な762ミリ軌間(所謂ナローゲージ)ですね。(他に四日市あすなろう鉄道と黒部峡谷鉄道)
三岐線は1067ミリですが、北勢線との接続はありません。
海外では、標準軌(1435)以下は全てナローゲージ(狭軌)と呼ぶ様です。
日本ではスタンダードの狭軌(1067)と、特殊狭軌(762)と呼称を分けていますが、駄洒落感が半端無いですね。
さて北勢線には、鉄道むすめデジタルスタンプラリーでやって来ました。
1日フリーパスを購入しましたが、これは北勢線だけでは無く、三岐線にも乗れる優れものでありました。
但し、両線の移動は別途運賃を使っての移動か、徒歩での連絡しかありません。
見るからに、細長くて可愛らしい車両でした。
JRに乗っていて、見掛けた事もありましたが、遠目でもやはり細さが充分に伝わっていました。
西桑名駅〜阿下喜(あげき)駅
スタンプラリーが主目的でしたが、2箇所何れも途中駅の為、一先ず終点迄向う事にしました。
日没間近で、だいぶ暗くなり始めていましたが、少しだけ車窓も楽しめました。
近鉄からの譲渡経緯には、廃止バス転換があった様ですが、乗車率も悪く無く、沿線の宅地化も進んでいる感じでした。
星川駅(相鉄)や、穴太駅(お京阪)もありましたね。
郊外部に出る頃には、すっかり真っ暗でしたが、並行した幹線道路等も確認出来まして、周辺人口もそれなりにあると伺えました。
小1時間程で、終点の阿下喜駅に到着しました。
リニューアルされたのか、小綺麗な雰囲気でありました。
駅周辺には、いなべ市(旧北勢町)の施設や大きな病院、温泉施設等も点在していて、通勤通学以外の需要もありそうです。
三岐線の伊勢治田(いせはった)駅へは、徒歩20分程で行ける様なので、観光目的なら充分に許容範囲ではないかと、少なくとも私は思います。
楚原駅
阿下喜駅から、折返し列車に乗って、10分程で到着しました。
やっと、鉄道むすめデジタルスタンプを、1つゲットしました。
いなべ市を代表的する駅だそうで、駅員さんも配置されていました。(不在時間の少し前でした)
市役所も近い様で、一応自動車が入れる細やかな駅前広場もありましたが、周辺は住宅に囲まれている感じでした。
北勢線の要衝でもあって、折返し列車が設定されています。
その折返し列車で、2つ目のスタンプを目指しました。
蓮花寺駅
楚原駅から、30分程で蓮花寺駅に到着しました。
2つ目のデジタルスタンプをゲットして、無事コンプリート出来ました。
無人駅で、ホーム1面で線路1線の小さな駅でしたが、コンクリート造りで近代的でした。
フリーきっぷなので、改札の外には出ませんでしたが(不可能では無いが手間が必要)、周辺は住宅等もあって寂しい感じではありませんでした。
西桑名駅
2時間程で、西桑名駅に戻りました。
いました。
今になって、順に蓮花寺駅、楚原駅、阿下喜駅と辿って、20分歩いて三岐線に乗るのもアリだっかなと思ったりしますが、時間的問題や知らない夜道を歩く事を考えると、やはりナシ寄りのナシでした。
桑名駅前は、イルミネーションが綺麗でした。
心做しか、年末感が増しましたね。
関西へ
初日の予定を無事済ませて、関西へ向かう為に、また逆方向の列車に乗りました。
名古屋駅経由もありましたし、何なら養老鉄道で大垣駅を経由する手もありますが、1番時間の掛からなルートなのでした。
亀山駅からは、非電化区間となりますから、単行気動車に乗り継ぎました。
思った以上の混雑でしたが、何とか着席出来ました。
関西本線と言う位ですから、最短距離で(名古屋駅からでも)関西入り出来るのですが、亀山駅から加茂駅の非電化区間がネックではあります。
但し、お伊勢参りの際には、時間的にも優位なので、良く利用させて戴いていますね。
柘植(つげ)駅で、草津線の電車に乗り継いで、草津駅からは東海道線快速で、山科駅に到着しました。
既に22時過ぎで、初発からの長い1日でありました。
つづく