[2] 2024(令和06)年夏 ふらり青春18きっぷの旅 鳥取(3)岡山(3)関西(30) 二日目 その1
つづきです。
何とか大阪に辿り着きましたが、それで初日が終わったと言うか、二日目と地続きと言うのか、そのまま夜行バスに乗り込みました。
09月04日(水) 二日目 その1
出発は日付が変わる直前でしたが、大阪駅に到着して息をつく暇も無く、大阪を離れました。
WILLER EXPRESS
梅田スカイビルの乗り場から、夜行バスに乗車しました。
またしても、課金案件ではありました。
出発後1時間程の加西SA(20分)と、更に1時間半後の蒜山高原SA(30分)で休憩があり、そこから35分後には米子駅南口に到着していました。
加西で涼しく、蒜山では少し肌寒いくらいでしたが、米子は市街地特有の蒸し暑さがありました。
予定時刻より、20分も早着でありました。
実乗4時間(休憩50分)で、ウトウトする程度でしたが、7割程の乗車率で隣席も空いていたので、悪く無い移動でした。
若干、中肉中背の私でも窮屈な座席だったかな。
ただし、足下の余裕はありました。
WILLER EXPRESS
TE3351 米子松江出雲市行
大阪梅田23:50〜米子駅南口04:10
(20分早着) 4370円
米子駅
6年振りの米子駅でしたが、すっかり綺麗になっていました。
南北自由通路(がいなロード)は、24時間通行可能で助かりましたね。
また、エスカレーターの案内放送の一部で、地元の言葉を取り入れていて、新鮮な雰囲気でした。
何故、米子駅に来たのかと言えば、当初は木次(きすき)線乗車を目指して、今回の深夜バスをピックアップしたのですが、ちょっと木次線列車が朝着いても昼迄無かったので、予定を変えて鳥取岡山の未乗路線を攻める事になりました。
言う迄も無く、米子は鳥取県ですよ。
境線
さて1時間程待機して、境線の始発列車に乗車しました。
18きっぷ旅の、2日目のスタートでした。
猫娘車両を先頭に、堂々たる3両編成でありまして、境線は富士見町(ざしきわらし)駅迄の2区間を、6年前に乗車済でしたが、当時も猫娘でした。
山陰で富士見とは、やはり大山(だいせん-伯耆富士)でしょうね。
境線と言えば、各駅に愛称(副駅名)として、『ゲゲゲの鬼太郎』の妖怪の名前が付けられています。
後藤(どろたぼう)駅迄は電化されておりましたが、後藤総合車両所への入出庫の為で、営業車両は気動車のみです。
まだ暗い米子駅から、弓ヶ浜半島を走って、38分で明るくなった境港駅に到着しました。
無事に、完乗でした。
鬼太郎。目玉おやじ、猫娘の案内放送も流れていました。
中海(なかうみ)を見られるかと、下調べもせず(デフォルト)に期待だけをしていましたが、半島中央部を通っていた様で、中海も日本海も無理でした。
砂州の半島なので、概ね平坦でありました。
前回は夜だったので、真っ黒な空間で存在を感じた程度でしたので、ちょっと残念でした。
米子駅05:17〜境港駅06:05 17.9キロ
330円(参考)
境港
折返列車では戻らず、少しだけ街の散策をしてみました。
境港駅に隣接する、交流館の裏手が境水道(境港)で、隠岐島へ渡るフェリー乗り場等もあります。
境水道は海峡(実質そんな感じ)では無く、中海の汽水化で斐伊川の一部と言う形にはなっていますが、港の一部でもあり外航船が発着している時点で、法律以上の意味は無いでしょう。
水木しげるロード
水木しげるロードは、駅前から始まっていました。
列車の時間もありましたし、全部は無理としても、少しだけ歩いてみました。
まだ早朝とあって、時折地元の方が歩いている程度で、とても落ち着いた雰囲気でありました。
風景に溶け込んでいる感じが、とても自然なのですね。
そもそも妖怪とは、日常に紛れていた存在だった筈ですから。
ほんの鳥羽口で、少しだけ雰囲気を味わって、駅に戻りましたが、駅前もまた賑やかなものでした。
境線2
再び、米子駅を目指しました。
やはり3両でしたが、ラッピング車両ではありませんでした。
そろそろ朝のラッシュ時間帯でもあり、高校生を中心とした乗客が多かったです。
こじんまりとした米子空港駅を出ると、タイミング良く旅客機のテイクオフを見る事が出来ました。
境港駅に向う際、スポットに駐機していた機体ですね。
空港拡張の際に線路の付替えがあったそうで、間近を通って敷地内の見通しもすこぶる良かったです。
沿線は元が砂州だからなのか畑が多い印象もあり、休耕地と思しき場所も少なく無かったです。
宅地は点在していましたが、半島の付け根(米子駅)に近付くに連れて、徐々に市街地となって行きました。
後藤駅迄戻って来ると、米子駅へも数キロと言う街中でありましたから、朝ラッシュらしく多くの乗降客で賑わっていました。
隣接する後藤総合車両所には、此処生まれの新型車両(273系)もデビューした特急『やくも』の、381系車両の中間車が多数留置されていました。
境港駅07:13〜米子駅08:06 17.9キロ
快速 とっとりライナー
8時を回り陽も昇って、だいぶ暑くなって来ました。
戻って来た米子駅からは、快速で県都である鳥取駅を目指しました。
2両編成の、コナントレイン(赤青車両)でした。
ラッピングがとても素敵(ファン垂涎?)でしたが、車内も中々シンプルでオシャレな雰囲気でありました。
想像以上に空席もあって、やはり朝は松江駅方面の通勤通学需要が多い様でもありました。
時間帯的にも、ラッシュ終盤と言うのはあったでしょうね。
伯耆大山駅で、電化区間の伯備線と別れ、いよいよ未乗区間である、山陰線非電化区間へと入りました。
楽しみにしていた大山は、雲の中で残念でしたが、日本海を臨む事は出来て、遠く島根半島も確認出来ました。
鳥取県中央部と言えば、やはり『名探偵コナン』の作者である、青山剛昌(あおやまごうしょう)さんが生まれ育った北栄町(合併前は大栄町)ですね。
町を上げての、盛り上がりでありました。
鳥取県はまんが王国を名乗るだけあって、複数の一般にも広く認知されている大作家さんを輩出して、看板に偽り無しと言ったところです。
倉吉駅は、特急『スーパーはくと』の始発終着駅でもありますが、意外とシンプルで綺麗でした。
市の中心部からは離れていて、かつては旧倉吉線がそちらへ伸び、旧ホームも残されていた様ですが、ちょっと気付かなかったです。
だいぶ内陸に入ったとは思いましたが、倉吉市は鳥取県の市で唯一、海に面していないそうです。(沿岸部のみ大きな街がある)
103分掛けて92.7キロを走破して、高架の鳥取駅に到着しました。
気動車としては、かなりの快速列車では無いかと思いました。
前回訪問時に見当たらなかった(縦型の柱のものだけ)駅名標が、埋め込み式で復活しておりました。
米子駅08:39〜鳥取駅10:22 92.7キロ
『すなば』もあるけど『ドトール』も
午後に備えて、駅構内のドトールで一休みしました。(ミラノサンド牛カルビ・アイスラテセット880円)
乗り鉄修行は、まだまだ続きます。
つづく