【新宿探訪】file2 歌舞伎町の裏路地台湾料理 『叙楽苑』
【探訪地】叙楽苑
【ジャンル】レストラン
【エリア】歌舞伎町
新宿・歌舞伎町の裏路地に佇む、ディープな雰囲気漂う台湾料理店「叙楽苑」。
平日金曜日の18時頃に、友達と2人で訪問した。以前Googleマップで見つけてずっと気になっていたお店。金曜日だし混んでるかな…と思い、当日、営業開始の17時頃に電話で予約をしておいた。
分かりにくい場所にあるので、マップを見ながら新宿駅から10分ほど歩く。
区役所通りを真っ直ぐ行き、The歌舞伎町という感じの花道通りをすぐ入ったところにあるこのお店。ステッカーがベタベタと貼られた外柱や無数の電線、謎の自転車といったアイテムに囲まれており、ディープな雰囲気が醸し出されている。
店は階段を登った先の2階にある。
店内に入ると(おそらく)夫婦のおじちゃんとおばちゃんがニコニコ迎えてくれた。営業開始は17時のはずだけど、訪問時はノーゲスだった。
手前には4人がけのテーブルが3つと、厨房の向こうにも何席かあるように見えた。テーブルクロス?が異国情緒のある鮮やかな花柄で可愛い。
予約特典?で紹興酒をコップ1杯ずつ(並々)サービスしてくれた。常温だったので、氷を頼むとプラカップで氷も5.6個提供してくれた。
メニュー写真は撮り忘れたが、とにかく沢山メニューがある。冷菜、肉料理、海鮮料理、野菜、ご飯もの、点心系など様々。また、客家(はっか)料理もあった。客家料理とは、中国華北地方に起源を持つ客家人と呼ばれる人々の郷土料理のことで、彼らは戦乱の歴史の中で移住を繰り返し、その味が台湾を含む南部地域にまで広められていったという。
【客家料理】https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/TW/2016/09/sp_hakka-cuisine.html
友達と2人であれこれ悩みながらメニューを見ていると、わたしたちの長考に見かねたおばちゃんが呼び出しベルを手渡ししてきた。「決まったらこれで呼んで」とのこと。
他にお客さんもいないし、声張り上げたら届くくらいの広さの店内なのに、わざわざそのワンステップ挟む必要ある?笑と思ったけど。
結局、
・台湾あさり炒め(1200円)
・揚げパン(600円)
の他、おばちゃんのおすすめを訊いて
・台湾野菜炒め(1100円、メニューには載ってない)
・マコモダケの肉炒め(1500円)
を注文した。
肉炒めは鶏、豚、牛から選べるよ〜と言われたので牛肉をチョイス。注文からしばらくしておばちゃんが戻ってきて、マコモダケが無くなっちゃったからアスパラでもいい?と言われて了承した。
そして、まず最初に出てきたのが台湾野菜炒め。
中華料理屋定番の野菜炒め、安定の美味しさだよね〜と思って口をつけたら、これが予想以上に美味しくてびっくりした。今まで野菜炒めで味わったことの無い、香ばしい油の余韻?みたいなのがして、本当に感動した。この野菜は何?とおばちゃんに聞くと、A菜(油麦菜)だよ、と教えてくれた。レタスの1種のようだけど、日本ではあんまり馴染みのない野菜みたい。この野菜がスゴいのか調味料がスゴいのか…謎。
そして台湾あさり炒めと揚げパン。揚げパンをあさりの出汁?に付けて食べたいな〜と思ってセットで頼んだのだけど、揚げパンはこれに付けるのがオススメ!と、おじちゃんが冷蔵庫からどデカい練乳チューブを出してきてくれた。揚げパンは、イメージしてたシュワシュワのやつじゃなくて、花巻みたいな食感でもちもちずっしりしてる。出来たてで、熱々で本当においしかった。たしかに練乳にもよく合った。
牛肉のアスパラ炒めも安定の美味しさ。オイスターソースの濃いめの味付けで、お酒が進む味わい。野菜もシャキシャキしてて美味しい。
なんだかんだ2時間近く居座ってしまったけど、20時頃まで他の来店はなく、金曜日の新宿でこんなにゆっくり過ごせるのはすごいな〜と思った。
紹興酒の他に別のお酒も1杯ずつ頼んだけど、お会計は2人で6000円もいかなかった。最強のお店。
店を出て、目の前の真っ赤な階段を下ると歌舞伎町の喧騒に包まれる。金曜の夜とはかくあるべき、というような雰囲気。このお店の周りにもディープな感じのお店がたくさんあったのでまた今度訪れてみたい。
全体的に映画『不夜城』の世界みたいな雰囲気だった。大分前に観たから金城武がいい男だったこと以外、内容忘れちゃったけど。
歌舞伎町のディープな台湾料理屋・叙楽苑、オススメです。