ストレスがないことがストレスだった?!不調になって分かったこと。
だれもが、できるかぎりストレスはない方が良いものだと思っているのではないだろうか。
感情の浮き沈みが激しかったり、イライラがとまらなかったりすると、
「もっと穏やかな人間になりたい」
「いつも心が凪の状態でありたい」
そんなふうに願う人も多いと思う。
もちろん過度なストレスは心身の不調をまねく原因になる。
だから減らすべきという考え方には激しく同意する。
しかし反対に、あまりにストレスフリーで、心もからだも凪の状態がつづいてしまうというのもまた、不調を招く原因になることがあるのだと知った。
これは個人の資質によるものも大きいと思うのだけど、私の場合は「安定」や「安らぎ」よりも、「変化」や「刺激」を求めてつねに成長していきたいと思う人間だ。
・学ぶことが好き
・好奇心旺盛でいろんなことに興味がある
・変化のない日常はつまらないと感じてしまう
・未知のもの、新しいものが好き
・ストイックに自分を追い込むのが意外と好き
そんなあなたは、私と似たタイプの人かもしれない。
こういう資質を持つ人は、あえて適度なストレス(負荷)を意識的にかけてあげた方が、心身が健康でいられるようなのだ。
というのも、最近の私はずっと不調がつづいていた。
いつも心身のメンテナンスをお願いしているセラピストの友人に施術をしてもらて気づいたことがある。
仕事のことで精神的なストレスを抱えていたことも事実なのだが、それだけが原因ではなかった。
「運動不足」
「追い込みが足りない」
という身体からの声。
どうやら肉体への負荷が足りていないらしい。
たしかに普段の生活で10000歩近く歩いたり、家でストレッチやダンスをしたり、それなりの運動をしてはいるけど、「追い込む」ことはしていなかった。
息が上がりまくってヒーヒー言いながら、
「もう、無理ーっ!!!」
と思うくらい自分を追い込むことで、私の身体は喜び、成長できるらしい。
もはやドMな変態の域である。
変化を大切にするという意味では、
思いっきり集中して仕事して、思いっきり休む!
オンとオフをはっきりつける。
というのも重要なことかもしれない。
静と動、陰と陽をくっきり分ける。
上がったり下がったりの波の幅をしっかり持たせる。
感情を思いっきり動かして、感じてあげる。
ポジティブもネガティブもどちらも大事。
「できるかぎり穏やかに凪で過ごせるように…」
それが良いことだと思って目指してきたけど、私には逆効果だったのだと気づいた。
自然界を見てみれば、納得がいくように思う。
当たり前だけど、毎日おだやかな天気ばかりじゃない。
ときどき激しい台風や嵐がやってきて、まるごと大地を浄化させていくように、人間の精神や肉体においても、ときどき嵐を巻き起こすことが必要なようだ。
人間も自然界の一部なのだから、それが自然なことなのかもしれない。
最近さほどストレスを感じていないはずなのに、なんだか不調だなーと思っている人がいたら、もしかしたら「逆にストレスが足りていないのかも?!」と捉えてみても良いかもしれない。
猛暑で家に引きこもってしまう人も多いかもしれないけど、本来夏の時期は、身体をめいっぱい動かして活動する季節。
追いこみ不足な私は、近々、山に登って自分にとことん負荷を与えてあげようと思う。