新たなアプローチ。小説家をめざす会社員の試み。
小説家になりたくて、6年程前から小説を書くようになった。
文芸雑誌の新人賞に応募していた。主に長編小説。原稿用紙でいうと300枚程度の作品を応募していた。だいたい1年に1回のペースで仕上げていた。現在までで応募したことのある原稿は5作品。
現実はそう甘いものではなく、受賞することは簡単ではなかった。一次選考通過が一回だけだった。
たったそれだけなのだけども・・・
文芸雑誌に自分の筆名が載ったのが嬉しく、そのたった一回が、これからも創作を続けていくんだよと言ってくれているようで励みになったものだった。
とはいえ、受賞すればデビューできるという新人賞に、長い時間をかけて、渾身の作品を生み出したとしても芽がでるわけではない。長い作品を書き続けるのも忍耐が必要。審査員にしか目に触れられない。芽がでなかったら埋没してしまう。
長い物語を書けるようになることこそが、小説家としての鍛錬になるのではないかと拘ってきたのだが、もっとフランクに文章や物語を書いてもいいのではないかと思うようになった。
私が会社員でありながら、小説家を目指し、ひたすら物語を書いているのを知っている友人たちは、短くとも多くの人の目にさらされるようなものを書いたらいいのでは、ブログやSNSなど活用できることもあるのでは、とアドバイスをしてくれる。
そもそも、会社員として真面目にはたらきながら、小説家になる夢を追って両立している生活、その葛藤こそがネタとして面白いのではないかと言われた。
小説を書くことに少々スランプを感じ始めていたところだった。今までのやり方とは違う新しいアプローチも面白いかもしれない。広い意味で創作を考えて、今まで書いてきた物語とは別ベクトルで物語っても面白いかもしれない。
社会人6年目、小説執筆6年目。会社員という現実と小説家志望という夢のバランスを考えてきたアラサー女の等身大の物語をこれから綴っていければと思う。
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