キャリアを考える時間と、その後のこと。この場がスキな自分。
2021年の10月はじめ、週末にMiddle Career Revolutionグループのトーク会を実施。終わった直後には、このアウトプットが書けるか分からず、少し時間を置いてみました。意外にもその後の数日間で「経験を自分のものにすること」について考え至る機会があり、その振り返りを書き残してみたくなりました。
●不完全な自分と理想の自分
ミドル世代に当てはまる自分ですが、まだまだ不完全で試行錯誤も繰り返しています。きっとこれは今後も続くのだろうと思いつつも、不完全な自分に対峙するのは大歓迎、と思えないのが本音のところです。打たれ強くはないと自覚もあり、出来ることならご機嫌に過ごしていたいです。
ただ、私はこのキャリアグループ内では「不完全な状態を表に出している」という気がしています。有志によるコミュニティであり、仕事や利害関係ではないので「プロとしての何か」を求められる場ではない感覚が、心理的には大きいかもしれません。
一方で、ここでのインプット&アウトプットが、将来的に自分のプロフェッショナルな言動(理想とする1つの姿)への糧になっていく実感も、持ち始めています。
実際に、キャリアに起こることは予測できないことの方が多いものです。だから、今ココで時間を共にする人、そして耳にする言葉やエピソードから、今の自分が何を感じ取るか。思い入れは強かったのに空回ったり、詰めの甘い自分にも出会ってしまう、気付けばココは色々な自分と出会う場所になりつつあります。
それは面接でも判断される場でもない「一緒に考えて表現してみる」という時間の価値を共有できているから?かもしれない。
例えば私の場合は…
・ちょっと不完全だけど動きながら良くしていこう
・この時間や空間を楽しむことから始めてみよう
・答えは後から付いてくる
などの気持ちがあります。そういう自分をアウトプットしたり、問いを実践する自分と向き合える場所が、このコミュニティなのかもしれません。
●アウトプットという行動に移せる場所
トーク会の終わった数日後、ここに書き残したいなと思った一言が、メンバーとのやり取りでありました。
「いつも みんなのために行動してくれて、ありがとうございます!」
この一言をもらった時、正直なところ"意外"な気持ちでした。逆にこの言葉は私がメンバーに対して思っていたことでもあり、いつも自分が思いついた流れから行動に移していただけなので。
この言葉を贈ってくれたメンバーも、いつもグループでの心地よい環境を作ってくれる、そして今回のような言葉で表現してくれる大きな存在だと感じた機会でもありました。
他にも、存在感が増しているメンバーがいます。
自分の頭の中の構想を、積極的にアウトプットしてくれる存在
今、コンテンツとしてアウトプットされるものは、ほぼ完成形だったり、かなりブラッシュアップされたものが多い印象です。
最近は「途中段階のストーリーシェアが注目されている」とは言っても、構想段階で共有してもらえる機会は、まだまだ少ないと感じます。(本人にとってはラフであっても、受け手からすると完成形に見える機会も多く、その事実に刺激を受ける機会でもあるのですが。)
この誰かの構想段階のアウトプットは、「自分にとっても考える余地」がとても大きい、ということに最近ふと気付きました。これは自分の理想とするコミュニケーションにとって、とても大きなポイントになる予感があります。
これらの魅力が増している理由の1つに「自分だけより、誰かと、ここの仲間とやろう」という気持ちが育ってきているかも、と感じています。まだ予感ではありつつも「仲間としての良さ」を、今後も大事にしていけたらと思っています。
●刺激を自分のものにできる瞬間
このトーク会での話の中で、私がメモしていた言葉の中にあった、
任天堂の技術者、横井軍平氏の「枯れた技術の水平思考」。
この言葉は、メンバーの「自分のスキに関するアウトプット」を聞く中で、
ある問題に対する解決策や手段が、既に自分の中にあるものや忘れていたものであると嬉しい。
というアウトプットを受けてのコメントでした。
そのメモをもとに、興味の赴くままに調べてみると、『スーパーマリオブラザーズ』の35周年(2021年)テーマソングを作られた星野源さんのインタビューにも出会いました。この記事の中でも「枯れた技術の水平思考」に触れられています。この思考は音楽とも通じるところがあるとのこと。
また任天堂さんは、私がいま住んでいるエリア近くにAmericaオフィスがある日本企業でもあります。
このように、一見関係なさそうな所が自分の親近感と繋がる瞬間が、個人的にはとても好きです。仕事もこのマインドから、特別なものになる瞬間があります。
「枯れた技術の水平思考」という有名な考え方と、メンバーのアウトプットを紐づけコメントしてくれたスケッチ・オブ・デザインの勝又さんに感謝です。
更におまけで、勝又さん自身からの気付きシェアにも、オリジナル体験につながるものがありました。それは
最近ご自身が「不惑」を意識するようになった。という言葉から。
その言葉を聞き、(分かったつもりにならないよう)いま自分も改めて調べて気になる記事に出会い、1つの学びを得ました。下記の中には、こう書かれているのです。
孔子の時代に存在したのは、「惑」ではなく、「或」という漢字です。これは、「区切る」という意味。
つまり、孔子は「四十にして区切らず」と言ったと、考えられるのです。
40歳くらいになると、自分はこんな人間だとか、自分にはこれは関係ないとか、まわりに柵を作って区切り始めますでしょう? 孔子はそんなものを排除して、もっともっと、いろんなことをしなさいと言った。それをやることで、自分の本当にやりたいことが見えてくると。
こういった言葉との出会いも、とても感慨深いです。時代を経て研究が進み、常識が変化していくことが世の中には本当に多いと実感しています。
きっと今後も、このグループから得ていく刺激や触れられる言葉から、自分がワクワクしていく時間を楽しんでいけたら幸せなんだろう・・・、と思い至っています。それをアウトプットしてみることで、将来に何が起きていくのかも、また時間を経て分かることなのだと感じるようになりました。
そして「自分で振り返り、復習しながら楽しめる学び」が、私はスキなのだという気付きとともに書き留めてみました。