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ヒステリックガール

SNSに闇投稿して、かまってちゃん

心配されてて羨ましいとか思いつつ

こんなうざい奴なりたくないわと、我に帰る

そうして悩みを拗らせて

結局、満たされない承認欲求

SNS絶命すれば心配してくれるかな?

まあでも、そんな私なんて覚えてる奴いないか

所詮は赤の他人。

ある日突然変えようが、風化して終わり

嗚呼、苦しい。悲しい。辛い。面倒臭い。

これで私も被害妄想拗らせヒロイン。

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呪い

呪い

非常に厄介な呪いだ。
一筋縄ではとけそうにない。

×だ。

この呪いにかかったものは
×するもの為に日々脳と体を使う。

自分では解くことができないのだ。
他人に協力を仰いでも無駄だ。

呪いが進行すれば解ける可能性もある。
それは幸とも不幸とも言える。

この呪いは、むず痒くて苦しくて嬉しくて。
ほとんどの人は罹ったことがある。

非常に厄介だが、
君は恋する自信はあるかい?

月の影になることを許して

大好きだよ 愛してるよ
でももうダメなんだ 

悲しんでくれるなら
夜にこっそり花をたむけにきて

一年に一度だけ月の下で密会しよう

無知の罪と、理解とは

人を心配することと、
理解するというのは異なる。

あなたのためを思うから、
こうあった方がいい。

それを私が望まない場合、
果たしてそれは助けなのか?

例え、私が破滅することが望みだとして
阻止することは果たして助けか?

相対的に同じ条件にならなければ
最適解を生み出すというのは、
非常に難しい。

「死にたい」

この苦しみを味わったことがある人が
どれほどいるのか。

彼らを救う唯一の

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自由を夢見る少女の話

街が眠りについた頃。眠れない私は窓の外を見る。たまに通る車の音、忙しくしているのは信号機だけ、あとは何も動かない、静寂の街。
こんな街へ出たら私は主人公になれるかもしれない。そう、街が見てるのは私だけである。昼間の喧騒になんて飲み込まれやしない。静けさを切り裂くのは私なのである。私だけの舞台。
でもそんな勇気はどこにもなかった。私の身体には見えない鎖が絡みついていた。自由になりたくても自由を手に入

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