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海外サッカー観戦旅(2013年5月)~FAカップ決勝と英プレミア・リーグ~

概要

 2009-10シーズンからマンチェスター・ユナイテッドを応援しています。古い話ですが、2013年5月にFAカップ決勝戦とマンチェスター・ユナイテッドのホーム最終戦を観戦し、さらにリーグ優勝パレードを見学したときのことを書きます。
 2012-13シーズンはマンチェスター・ユナイテッドがリーグ優勝しました。香川選手の"最初"のプレミア・リーグ優勝と言うことで、現地で優勝パレードを見たいと思って旅行を計画し始めました。日程を調べるとFAカップ決勝もあるし、ドイツに足を伸ばして当時日本代表主将だった長谷部選手のサインもほしいと思って予定を組みました。

チケット購入

 ウェンブリー・スタジアムは、多くのサッカー・ファンが一度は行ってみたいと思っているスタジアムではないでしょうか?個人的には世界で一番「決勝」が似合うスタジアムの一つであるとも思っています。旅行期間中にFAカップ決勝があったのでチケット購入方法を調べましたが、FAカップ決勝は一般販売を行っていないことがわかりました。そのため、インターネットで探したチケット・ブローカーからチケットを買いました。少し値段が高かったので価格を抑えるために席の指定をせずに申し込みました。
 マンチェスター・ユナイテッドのチケット購入方法は当時と執筆時の2021年とでは異なるので細かく書きませんが、公式販売の抽選で外れました。優勝パレードを見ることが主目的だったので、抽選前は外れてもいいかなと思っていましたが、いざ外れてみると表彰式もあるだろうし、どうしても観戦したいという気持ちが強くなって、こちらもチケット・ブローカーから買いました。チケットを買って大々正解でした。

出発前日の大ニュース

 出発を翌日に控えた2013年5月8日、衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。「今シーズン限りでファーガソン監督退任」。このニュースに驚いたのはもちろんですが、自分が観戦する試合がファーガソン監督の最後のホーム・ゲームになることに気づいたとき、鳥肌が立ちました(比喩ではなく、本当に腕に鳥肌がたったのを鮮明に覚えています)。そして静止画だけじゃだめだ。動画で保存しないといけないと、急いでデジタルビデオカメラを購入しました(当時は入場時のチェックが緩かったのでデジタルビデオカメラをスタジアムに持ち込めました。その後チェックが厳しくなり、デジタルビデオカメラはもちろん、いろいろな物が持ち込めなくなっています)。

初日(ヴォルフスブルク練習見学と、、、)

 5月9日夜成田を出発し、翌朝パリに到着。そこから電車を乗り継いでヴォルフスブルクの練習場に向かいました。
 このときまでに李忠成選手(サウサンプトン在籍時)、ザッケローニ監督(日本代表監督時)、吉田麻也選手(サウサンプトン在籍時)、内田篤人選手(シャルケ在籍時)、香川真司選手(マンチェスター・ユナイテッド在籍時)のサインはいただいていましたが、ヴォルフスブルクは行く機会がなく、長谷部選手のサインは持っていませんでした(なお、後に岡崎選手のサインもレスター所属時にいただきました)。

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 当時はブンデス・リーガの練習は基本的に公開されていて、練習後にサインをもらうことができました。この日は日本人ファンも大勢練習を見に来ていましたが、長谷部選手は一人一人丁寧に対応されていました。内田選手ほどではなかったですが、女性ファンも多かったです。

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 サインとともに写真も撮っていただきました(ペンの持ち方変だな)。

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 サインをもらい一緒に写真撮影もできたのでヴォルフスブルク駅に戻ったところ、駅前にバスが一台。

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 このバスは、、、何でここに?と思って周りを見渡したところ、黄色いジャージを着た人が一人二人。何かあるのだろうか?としばらく待っていると、、、。

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 翌5月11日のヴォルフスブルク戦を控えてのドルトムントの前日移動でした。フンメルス選手、バイデンフェラー選手、レバンドフスキ選手、写ってないですがロイス選手等ファンに囲まれていましたが、なんと言ってもクロップ監督が大人気でバスに乗り込むまでずっとファンに囲まれていました。皆さん気さくに写真やサインに応じていました。

 アウェイにチームバスが来たのに驚きましたが、どうもドイツでは国外にもついてくるようです。少し話がそれますが、翌2013-14シーズンにバイエルン・ミュンヘンがマンチェスター・ユナイテッドと対戦したときは、バイエルン・ミュンヘンのチームバスがオールド・トラフォードにまで来ました。「ドーバー海峡渡るんだ。どうやって持ってくるんだろう?」と疑問に思ったのを覚えています。

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2日目(FAカップ決勝観戦)

 午前中にロンドンに移動しました。ホテルにチェックイン後、ウェンブリー・スタジアムに向かいました。地下鉄を乗り継いでウェンブリー・パーク駅に着くと、スポンサーのバドワイザーのロゴがいたるところに貼ってあって、いやが上にも気分は上がります。

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 駅からウェンブリー・スタジアムへは一本道ですが、両脇には公式グッズショップが所々に立っていました。おみやげとしてマッチディプログラムとマッチディスカーフ(日本ではマフラーと言いますが、英語ではスカーフと言うのが一般的です)を買いました。日本だと両チームのエンブレムが入りますが、公式なのに片方のエンブレムしか入っていませんでした。あなたはどちらを応援するのですか?と言われているようでした。日本と英国の文化の違いだなと思いました。

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 指定無しでチケットを申し込みましたが、実際に購入できた席はメインスタンドのウィガン寄りでした。ウィガンには宮市選手がいましたし、マンチェスター・ユナイテッドのファンなのでウィガン側でラッキーでした。
 この試合はウィガンの初タイトルがかかっていたのですが、ウィガンが降格圏内(この3日後に降格決定)だった上に、17時半キックオフでウィガン行き最終電車に間に合わないと言うことで、ウィガン側の席はあまり売れ行きがよくなかったそうです。
 ちなみに、この時のウィガンの監督はロベルト・マルティネス氏です。そう、2018年ロシアワールドカップでベルギー代表を率いていた方です。

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 戦前はウィガンが敗れる予想が圧倒的でしたが、終了間際にコーナー・キックからベン・ワトソンがヘディングで決めてウィガンが勝利(公式ハイライトはこちら)。ゴールが決まってからの盛り上がりはすごくて、ウィガン側の席で大正解でした(決勝ゴールの動画はこちら)。

3日目(マンチェスター・ユナイテッド戦観戦)

 午前中にロンドンからマンチェスターに移動しました。ホテルにチェックイン後、オールド・トラフォードに向かいました。通常ならキックオフ2時間くらい前に着くように出かけるのですが、今回はチケットを受け取る必要があったので、かなり余裕を持って出かけました。
 一階席には手旗とコレオ用の紙が用意されていました。リーグ優勝が決まっている上にファーガソン監督最後のホーム・ゲームと言うことで、ウォーミングアップ中から観客は思い思いにチャントを歌ったり旗を振ったりしてスタジアムは祝祭気分に包まれていました。選手入場時にはマンチェスター・ユナイテッドだけでなくスウォンジーの選手もガード・オブ・オナーを作ってファーガソン監督を出迎えました。

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 退団騒動のあったウェイン・ルーニーが先発を外れ、香川選手が先発しました。この試合で2度目の引退を表明していたポール・スコールズ選手も先発しました。試合は39分にチチャリートのゴールで先制しますが、49分にミチュが同点ゴールを決めてスオンジーが追いつきます。66分にスコールズ選手が交代で下がるときにはスタンディング・オベーションになりました。引き分けで終わりかなと思われた87分、ロビン・ファン・ペルシーのコーナーキックをリオ・ファーディナンドが決めて(リオのゴールの動画はこちら)、2-1で勝利(クラブ公式ハイライトはこちら)。ファーガソン監督退任に花を添えました。
 試合後のセレモニーは表彰台の斜め後ろから見る形になったため、トロフィーを掲げるところなどちゃんと見えたわけではないですが、選手の様子、スタジアムの雰囲気を含めて、いい物を見せてもらいました。

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 セレモニー終了後は出待ちスポットに向かいます。オールド・トラフォードの出待ちスポットはボビー・チャールトン・スタンドと西スタンドの間の選手入場口です。いい場所を取るために急いで向かいます。出待ちはポジション取りがすごく大事です。いいポジションを取れば下の写真の距離で選手を見られます。
 出待ちではサインをもらえることもあります。この時は同僚の子供がサッカーをやっていてダビド・デ・ヘア選手のファンだったので、デ・ヘア選手と香川選手のサインをもらいました。ユニフォームにサインをもらう人が多いですが、サイン帳を用意したり、マッチディプログラムに書いてもらう人もいます。人それぞれです。一度だけですが、英ポンド紙幣にサインをもらっている人を見たことがあります。

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4日目(リーグ優勝パレード見学)

 リーグ優勝パレードのスケジュールは1週間ほど前にクラブ公式ホームページに掲載されたと記憶しています。18時にスタジアム前でセレモニーが始まって18時半にスタジアムを出発。約1時間かけてマンチェスター市庁舎正面のアルバート・スクウェアに向かいます。そこでまたセレモニーを行って20時終了の予定でした。

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 スタジアム前でセレモニーを見てそのままパレードと一緒に歩いてアルバート・スクウェアに向かうことも考えましたが、人混みを想像するとアルバート・スクウェアに入れない可能性が高いと思い、最初からアルバート・スクウェアでパレードの到着を待つことにしました。早く行かないと前の方の場所がとれないだろうと考えて12時くらいにホテルを出て、いったんスタジアムを見てきた後、14時過ぎにアルバート・スクウェアに戻りました。着いた時点で既に行列ができていました。

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 何時か忘れましたが、簡単な手荷物チェックを受けた後、列の前の方から順番にアルバート・スクウェアに入りました。中継カメラの真横くらいから見られたので、まあまあいい位置だったと思います。
 アルバート・スクウェアには大型スクリーンが用意されていて、スタジアムでのセレモニー、パレードすべてを見ることができました。

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 選手たちを乗せたバスは予定より遅れてアルバート・スクウェアについたように記憶しています。選手たちが到着すると会場はさらにヒートアップしました。

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 "Oh - ! Shinji Kaga - wa !!" とリオが歌っていたときですね。

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セレモニー終了後、選手たちを乗せてきたバスをすぐそばで見ることができました。

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5日目(帰国)

 マンチェスター空港からいったんパリに飛び、そこから赤い鶴の飛行機で翌5月15日8時に成田に帰国しました。

最後に

 最初に書いたように、香川選手がマンチェスター・ユナイテッドに加入した初年度にリーグ優勝して、そのパレードを見ることを主目的に旅行を計画しました。出発直前の重大発表や現地での思いもかけないことがありましたが、すべてポジティブなものばかりだったので、非常に印象深い旅の一つになっています。マンチェスター・ユナイテッドのチケットは購入して本当によかったと思っています。購入してなかったら、おそらく、今でも後悔していたことでしょう。
 英国に行けるようになったら、またオールド・トラフォードに行きたいです。

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