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義母との同居を解消したい!①

【プロローグ】


事の発端は新居の計画。
結婚の翌年、25歳だった私は、夫からの「将来的には母との同居を考えている」との提案に、二つ返事でOKしてしまった。

すべてはそれが誤り。

一度受け入れたものを元に戻すことは、簡単なことでは無い。
言葉では理解しているが、当時の私は全く実感が無かった。世間では、「親との同居なんてするもんじょない」とか「泥沼の嫁姑問題」とか耳にするけど、なぜだか「私なら大丈夫だろう」と、たかを括っていた。

私の両親に、その提案をサラッと報告した時も、案の定いい顔はされなかったのだけれど、その時にはすでに決めていたし、親の反対には耳も貸さなかった。

優しい両親は、いつも私の決心を応援してくれる。
「人生、勉強だから」
と言いつつ、心配を隠せていない様子だった。


私が幼い頃から、橋田壽賀子先生脚本の伝説のドラマ『渡る世間は鬼ばかり』シリーズを欠かさず見ていた母にとっては、嫁姑問題の深刻さを娘に味わわせたくはなかったとは思う。そんな母自身も、どちらの両親とも同居はおろか、近くに住むこともなく、嫁姑問題から遠い位置で暮らすことを選んだそうだ。

若かった私はそんな両親の想いを薄々感じつつも、何事も楽観的に捉えればうまくいくと考えていた。

それがこの先の人生を大きく狂わせるとも知らずに。




つづく

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