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第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト
短歌二十首連作「whisper」が大賞を、
— 石村まい (@mai_tanka) September 25, 2024
俳句二十句連作「角度」が佳作をいただきました。
信じられない気持ちでいっぱいです。ありがとうございます! https://t.co/FkzXK4GTHH
第2回カクヨム短歌・俳句コンテストにて、短歌二十首連作「whisper」が大賞を、 俳句二十句連作「角度」が佳作をいただきました。
選者の佐佐木定綱さん、堀田季何さん、ありがとうございます。
またカクヨム100選の一首部門において、渡邊新月さんより評をいただいておりました。ありがとうございます。
そして各部門の大賞、佳作、最終候補、予選通過のみなさま、おめでとうございます。
ふわふわした気持ちではありますが、新鮮なうちに雑記を書きます。
昨年、第1回の開催予告を受けて、短歌の選者が大森静佳さんだったので、大ファンとしてはなんとしても出すぞ!ついでに俳句も高校生ぶりにやるぞ!(なんという雑さ)という意気込みで応募しました。
短歌のほうは最終候補まで残していただき、思いがけない嬉しさと、入賞に届かなかった悔しさの混じる思いだったことを記憶しています。
ただそのときの連作「出入口」も、今回の連作「whisper」も、わたし自身がほんとうに好きな、書きたいと思えるものに仕上がったことに変わりありません。もちろんあとから読み返すと、ウーンな部分もなきにしもあらず、なのですが……。
読後感ではなくてなんというんだこれは……書き終え感?(あほっぽい)
とにかく、すごくさっぱりした気持ちで出せたので、今回はそれが予想以上の結果につながったことがほんとうに嬉しいです。
総合誌の新人賞は三十首、五十首が基本ですが、カクヨムのニ十首という単位がわたしにとってちょうどよいと感じました。武田ひかさんと以前この話をしていて「ニ十首ってめっちゃ気持ちいいっすよね」という流れになったのを覚えています。気持ちいいって、なんだ?
第1回の俳句連作は、リハビリの「リ」あたりでもごもごしているような感じでした。完成した当時はけっこういいなと思っていたのですが、いま読み返すと、うっすらと穴を掘って20分ほど昼寝したいくらいです。それもまた思い出。
今回の連作「角度」は、一年間かけてゆるゆると俳句の勘のようなものを取り戻しつつ(そんなものあるのだろうか)、自分の描きたい世界を捉えられたと思っています。
大賞の小鳥遊五月さんの「Q」、しみじみと味わいました。〈春眠の空気村いつぱいにある〉〈箱庭の中から人を見上げたら〉〈マフラーをQのかたちに結びけり〉特に好きでした。いいなあ……いいなあ……。
小噺ですが、昨日は結果発表がいつくるかとそわそわして、ずっとカクヨムのHPを更新しつづける変な人になっていました。スマホの画面をくいっとするあれ。永遠にやっていた。なのにいざ発表されると、こわくてまずは一番下まで爆速スクロールをし、そこからなめくじのようにじわじわと遡るという特殊な確認方法。たしかU-25のときも、選考座談会のページから遡って、自分の歌が引用されていてウワー!となっていたな……なんたるビビりよう……。
そして思っていたよりもページの尺が長かったので、俳句の佳作は読み飛ばし(読み飛ばすな)、短歌の最終候補の欄も終わり、ああ今回はだめだったか……と思って投げやりになったところで、自分の名前を見つけて固まったのでした。
あらためて俳句のほうも見ていくと、連作が佳作に選ばれていたのを知り、嬉しさと驚きのダブルパンチ。最初から変な読み方するんじゃなかった。佳作の一句・一首部門は選評があるのに対し、ニ十句・二十首部門はないのがちょっぴり残念でした。
それでも、二部門での入賞はとても光栄なことでした。俳句も短歌もがんばっていきたい所存です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
作品の寄稿などのご連絡は、以下のアドレスまで。
maishimura41✉gmail.com(✉→@)
「whisper」は9/25発売の角川『短歌』に全首掲載されています。
「角度」も合わせて、ご感想などいただけるとたいへん嬉しいです。エゴサーチ、頑張ります。
第1回の短歌連作と合わせてネプリを出す予定ですので、紙で読みたい方はぜひそちらを。
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