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書き散らし

日記代わりの書き散らし。まとまりなし。

10/8の夕方に電話が鳴った。
角川短歌賞の発表時期に迷惑電話がきたときのがっくり感をいまでも覚えているが、笹井宏之賞のことはまったく意識していなかった。
念のため検索をかけたが、今回の番号はヒットせず……。でもどうせ迷惑電話だろうな、と踏んで、なかなかぶっきらぼうに「はい」と出てしまって申し訳なかった。そうか。締切が早まったから、こういう時期になるのか。
内容を聞きながら、自分の「はい」がどんどんハイトーンになっていくのがわかった(だじゃれではない)。ちょっと恥ずかしかった。

まずは直前までLINEをしていた母にそのまま電話をする。笹井宏之賞という短歌の賞があって、そのなかの選者個人賞があって、という説明から始めて、伝わったような伝わっていないような微妙な感じだったものの、「とにかく嬉しいのね!!!」ということで無理やりお祝いの言葉をもらう。
家族はあまり詩歌には興味がないのだけど、なにか良いことがあったらいちおう報告している。

ふわふわしながらお風呂に入る。体を洗ってボディタオルを掛けてから、なぜかまたボディタオルを取り、ソープをつける直前に気づいた。二回洗ってもまあわるいことはないがよくもない。
こういうとき料理をすると気がまぎれそうだが、この日はたまたま作り置きパーフェクトデーだった。あとこの状態で包丁なんぞ握ったら何を切るかわからんとも思った。
家のなかを無駄に歩き回る。夢のなかにいるみたいだった。はやく寝たいし、寝たくない。

配偶者にもLINEをする。両親と似たような感じで、何かよくわからんけどめでたいんやね、ということは伝わり(というか押し付け)、なんと仕事帰りにケーキ屋さんに寄ってくれた。サプライズはすごく久しぶりだったので、泣きそうになってしまった。
カクヨムのときは、その週末にちょうどカフェでケーキを食べる予定が重なったのだった。なんだかんだお祝いがうやむやになり、そのあとわたしが少々すねるということをやらかしたので、それを踏まえて頑張ってくれたのだと思う。我ながら子どもっぽいことをしてしまったな。

例のいちごのお皿に、初めて梨以外のものを載せる。

コルネ

カスタードクリームが詰まったパイ生地の生菓子。
昔ながらの甘いクリームもよいけれど、こちらはすっとくちどけがよく甘さ控えめ、かつコクのある味わいで、好みどストライクだった。
宇治にたま木亭という、わたしが偏愛してやまぬパン屋さんがあるのだけど、そこで売られているクニャーネをぎゅっと小さくした感じ。
もらった瞬間は半分こしようね、とかうそぶいていたが、普通に忘れていた。

10/9に書肆侃侃房からの公式アナウンスがあり、そこで初めて大賞とほかの選者賞の方のお名前を知る。全員知っているお名前ってどういうこと……。とにかくうれしかった。じんわりした。しんみりした。
ここでやっと気持ちが落ち着いた、ような気がする。

お祝いのお言葉、ほんとうにありがとうございました。それぞれの作品を読むのがすごくすごく楽しみ。
早速『囁き記』のご注文もいただいて、嬉しい限りです。梱包するたび、我ながら表紙のデザインに惚れ惚れしてしまう(デザインしたのはひかさんだけど…)。

コルネともうひとつ、プリンも買ってくれていたので、それを今日は食べる。ひと口あげるね、とこれまた宣言した記憶があるが、どうなるかわらかない。ケーキ屋さんのプリンがデカくなる未来はくるのだろうか。

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