見えない目撃者
見に来てくださってありがとうございます。
2024年5月に見た映画の本数
2024年5月に観た映画は9本でした。(家で観たものも含みます。)
その中で1番良かった映画をここでは紹介します。あくまで私個人の意見ですが、観るきっかけにして貰えると嬉しいです。
見えない目撃者
2019年公開/上映時間 2時間8分
監督: 森淳一
出演:吉岡里帆、高杉真宙、他
あらすじはこちらから⤵︎
きっかけ
この映画「見えない目撃者」を観ようと思ったのは、公開当時非常に気になっていたからです。
ただ、公開当時はタイミングが合わず観に行くことができず、同じく映画好きの父が先に配信で観ていました。
そこで父から、めちゃくちゃ面白いから早く観てくれと物凄く推されたため、観ることに決めました。
また、この映画の原案は韓国映画だ、というのも気になったポイントのひとつです。
2011年公開の韓国映画「ブラインド」。
この「ブラインド」は、2015年には中国で、そして2019年には日本でリメイクされた作品です。
私自身の観る韓国映画のジャンルというと、ゾンビ系、パニック系ばかりなんですが、そこでの最後までドキドキさせる演出、人の内面の描き方が大好きなんです。
登場人物に物凄く感情移入できるか、もし犯人とかであれば全く共感できなくて、それが怖さに繋がっていったりとか…。
感情の奥行があるように感じるんです。
そういった演出にも期待して、観ることに決めました。
ただ!
R15指定ですし、結構 うっ となるシーンもありますので、苦手な方はお気をつけください…。
感想
最後までドキドキハラハラ。面白かったです。
展開はわかりやすいので観やすいですし、もしそれで先が読めたとしても、ついのめり込んでしまう俳優さんたちの演技が素晴らしかったですよ。
ピンチだ!というシーンは、思わず画面の前で避ける動きをしてしまうくらいでした。
話としても、事件の解決だけではなく、弟について責任を感じて塞ぎ込んでいるなつめが前に進むことと、無気力に生きる高校生の春馬が未来を見つけることも同時進行で描かれていくので、そこも見応えがあります。つい感情移入をしてしまいました。
また、犯人と、なつめたちとの描写の違いにハッとしました。
犯人に見つかってピンチ!というシーンが春馬にもなつめにも、警官にもあるんですが、犯人に危害を加えられそうになったら勿論全力で走って逃げます。転んでも立ち上がって、全力で。
ただ、犯人は違います。
いくら距離を離されたとしても、ゆっくり落ち着いて、歩いて追いかけてくるんです。
全てにおいて事務的な犯人。
これが余計に怖くて、一筋縄ではいかない相手だということがわかるいいシーンだと感じました。
吉岡里帆さんの、弟のことで心を閉ざしてしまった、目に光のないなつめも素晴らしかったですし犯人の俳優さんの、世の中に絶望して目に光がない感じも素晴らしかった。思わず後ずさりしたくなるくらいゾッとしました。
なつめと犯人、立場は真逆なのに、目に光のない共通点がある、ということも、その背景の違いだとか内面の違い、演じ方の違いが際立っていて見応えもありました。
2時間越えの映画ではありますが、時間を忘れてしまうくらい引き込まれました。
是非皆さんもご覧下さい。
おしまいに
2024年5月に観た映画の中から「見えない目撃者」を紹介しました。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました。