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インドの「不即不離外交」のゆくえ

不即不離は、「つきも離れもしない関係を保つこと」。
なんとも微妙な関係性を長く続けているような状況で使う言葉だ。

先日、モルディブがロシアへの半導体輸出の中継供給地となっているというニュースを読んだ。
モルディブは海面上昇の問題が深刻で、支援してくれる国があれば受け入れるという、どの国とも「不即不離」の関係を維持している。

インドと中国は全長3440キロにわたり、事実上の国境を共有している。
一昨年この国境で軍事衝突が起きた。
この時、米国は真っ先に支援をし、インドとの関係は良好と見られていたが、その裏で中国との関係も改善されつつあるという。

インドの重要政策に、インフラ整備と製造業育成があり、中国の原材料に依存しているという一面がある。

人間関係で「不即不離」の関係をとると、どっち付かずの対応が双方から批判され、「一兎も得ず」という結果になることが多いのではないだろうか。

各国の「不即不離」が吉と出るか凶と出るか。今後も日々のニュースを注目していきたい。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72991980U3A720C2TCR000/

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