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いちばん好きな感情を、いつか言葉に。

いつかのポッドキャストで、永井玲衣さんらが「一番好きな感情は何?」っていうことを話していて、それからずっと考えていた。

楽しい、悲しい、悔しい、寂しい、懐かしいetc…

永井玲衣さんは「さびしいがいちばん好き」って言っていて、あ〜分かるなぁ〜って感じた反面、なんだかしっくりきていなくて、保留してた。

今日、分かった。

私のいちばん好きな感情は、“懐かしい音楽を聴いているときのあの感じ”です。
ただの懐かしいではなく、音楽と共に感じるあの懐かしさ。

涙が出そうで、幸せで。
昔の思い出が蘇るからとか、単純な感情ではないような気がする。

心が洗われる。

この感情ってなんて言うんですか?
この感情に名前があるなら教えてほしいです。
と言いたいところですが、なんだか、教えてほしくない気持ちでもあります。

この感情を、いつか自分の言葉で表してみたい。


特に、中学生の合唱にやられます。

自分が中学時代に合唱に力を入れていたということもあるだろうけれど、それ以上に、その時期にしか出せない中学生の声っていう儚さにやられる。
自分も、他人も、社会も、世界も、よく分からないあの思春期の時間がギュッと詰め込まれている感じ。

大人の声でも、子どもの声でもない、中学生の声質。

歌詞も素敵なものばかり。
あの頃よりも、色々な出来事や感情を経験して、行き詰まった時に、聴くととっても励まされる。中学生の時に歌った歌って身体に染み付いているから、自分の中からパワーもらえている気持ちにもなる。こんなに素敵な歌を歌って育ったのだから!と。

と、なんとも自分勝手な解釈ですが、それもこれも、素敵な選曲をしてくださって、指導してくれた先生がいたからです。感謝してもしきれません。

合唱曲って、人生の中でもトップレベルの素敵なプレゼントじゃない?
自分の名前と並ぶくらいには、大きなプレゼント。

色褪せることがないし、歳を重ねていくたびに、聴こえ方が変わって、その時々で私たちにパワーをくれる。

あーーなんでこんなに良いの。。。

今、中学の教育実習で、合唱練をやっていて、心臓が丸ごと幸せに包まれる瞬間が何度も訪れるの。
私も大声で歌いたい!!!って気持ちに駆られて、帰り道、イヤホンつけて歌っていたんだけど、家の中まで聞こえていたらしい…
帰宅早々、「あんた今歌ってた?」って…

よーし、明日は中3の教室に乗り込んで、大声で一緒に歌っちゃおっかな!!!

君が君に歌う歌

君は 傷ついてないかい?
誰かを 傷つけてないかい?
正しいことにひねくれて
わからなくなる時があるから

君は 夢見ているかい?
誰かの 夢を笑ってないかい?
周りが敵に見えてたり
うらやましいと思ったりして

雲はちぎれて また かたまって
線を描いて 消えてゆくけど

今 君の未来が小さく暗く
見えていたとしても
その 想像通りにはならないから
心配しないでほしい
これは いつかの君が
君に歌う歌

足元に舞う 桜の花びら
踏みしめ 君は 漕ぎ出してゆく

恋をして すれ違い 離れ離れになる
涙が止まらないのは 悔しいからじゃない
それは君が
相手の痛みをわかるようになったから

卒業し 仕事して 立ち止まってしまう
涙が止まらないのは
出来ないからじゃない
それは君が
自分の可能性を信じているから

偶然なんて 本当はなくて
友達も 親も
奇蹟的に出会えたって気付く

セオリーなんて 本当になくて
初めての事が
物語を毎日紡いでく

清流と濁流を 乗り越え
倒れたら 立ち上がり
汚れたら また 洗って

君は大人になってゆく

夜空に浮かぶ 大きく光る星は
近くにいるから そう見えるんだ
消えそうな 小さく 暗い星を
指差してごらん
今 明るく見える星を通り過ぎて
瞬く そこを 目指してごらん
遠くにあるから 暗く見えているけれど
本当は どうなのか 見に行こうよ
どれだけ 美しく 輝いているのか

さあ

君は 悲しんでないかい?
誰かを 悲しませてないかい?
冒険は今 荒波を
越えれば やがて凪になる

君は 見上げているかい?
誰かを 見下ろしてないかい?
すべての星は同じように
キラキラ輝いていたんだよ

花は踏まれて また 蓄えて
種を残して 咲いている

今 君の未来が小さく暗く
見えていたとしても
その 想像通りにはならないから
心配しないでほしい
これは いつかの君が
君に歌う歌

未来の君が
君に歌う歌

君が君に歌う歌(Nコン2017高校)

人間の黒さや不条理な世界について考えることも結構好き(?)だけど、こういう純粋に心が美しくいられる瞬間はもっと好きです。

はぁ、耳が幸せで、心が幸せで、寝られない。

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