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またね

会いに行くと言って連絡がきたあと 彼は最終電車で私の最寄り駅に向かっていた。 待ち合わせ場所にいる彼の後ろ姿はどこか寂しそうで孤独に感じた。 またね、が言えないだろうとそこで悟った。 彼は私とあまり目を合わせることをしなかった。 話すときも、どこか悲しそうにしている。 なにかを求めるように、寂しさを紛らわすように私にひたすら話続けていた。 彼は私を求めるようにそばにきて、離さないでと言わんばかりに強く手を繋いだ。 その日、私は離れてしまったら崩れてしまうんではないかと強く

    またね