勉強の「枠」を作らないということ。
今日もお読みいただきありがとうございます。
フォルケ学園長の眞山です。
ふだん、お子さまと接するときに、
どういう意味合いで「勉強」という言葉をつかっていますか?
What…英数国理社+α
When…学校や塾にいる時間・宿題の時間
Where…学校や塾・部屋の机
Who…先生に教わる
Why…進学・就職のため
How…授業を受けたり問題を解いたり
…たいていの場合、こういう意味合いに落ち着いてしまっていると思います。
「人生がまるごと勉強だ」みたいなことは、
多くの方にとって頭では分かっていることではあると思います。
しかし、実際にはもう少し狭い意味で「勉強」という言葉を使ってしまいがちです。
そしてそういった教えを受けた子どもたちは、
その狭い意味の「勉強」を勉強ととらえ、
それ以外を「勉強ではない」ととらえてしまう。
もちろん、
机に向かって集中してインプットをやる時間や、
試験を想定した問題集を解く時間は必要です。
しかし、勉強ってそれだけじゃない。
極論すれば勉強というのは、
What…この世界の全て
When…いつでも
Where…どこでも
Who…誰とでも
Why…面白いから
How…五感を総動員して
この形が理想です。
最近、リビングで宿題をやらせる家庭が増えていますが、
あれは、勉強の「Where」の部分を拡張している、という意味で
とても良いことだと思っています。
さらにそれを意味あるものにするためには、
食事の時間や団らんの時間など、リビングにいる時間に
勉強のスイッチを入れてあげると「When」を拡張することができます。
難しいことではありません。
考えさせる質問や、計算してみたくなるようなお題を出してあげるだけでいいのです。
時計を見ながら「ロンドンは今何時でしょう?」とか、
ジュースを飲んでいる時に「冷たいものを入れると、どうしてグラスが曇るんだろうね?」とか、
「今、18時23分だね。18×23はいくつかな?」とか。
少しずつ工夫をするだけで、
子どもの中で「勉強」という言葉から枠が外れていきます。
フォルケ学園でも、細かな工夫を積み上げて
子どもたちがいつでもどこでも勉強のスイッチを入れられるようにしています。
写真のように、立って問題を解かせるのも、その工夫のひとつです。