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非認知能力≒のびしろ≒いかに愛情を浴びたか

今日もお読みいただきありがとうございます。
フォルケ学園の眞山です。

「非認知能力」という言葉が教育などの分野で使われることが増えています。ごく簡単に定義すると「テストで測れない能力」のことであり、例えば、

・失敗から学ぶことが上手
・他人に力を借りたり、貸したりできる
・異なる意見を柔軟に受け止められる

…といったことができる場合、「非認知能力は高い」ということができます。

フォルケ学園では、一般的な中学受験などの教育から、不登校の子の教育、そして時にはギフテッド向けの教育に至るまで、色々な特色を持ったお子様の学びの手伝いをしています。

もちろん個性は人それぞれですが、教育者の端くれとして子どもに向き合うとき、計算能力や読解力といった部分よりも、これらの非認知能力に目が行くことが多いです。

具体例をひとつ挙げましょう。計算ミスです。

繰り上がりやプラスマイナスの間違いと言った単純ミスは、誰でも起こります。しかし、そのミスに対する捉え方は子どもによってそれぞれです。

・「あ、いけね」と思うだけの子
・「わ~もうだめだ~」ととことん自己嫌悪に陥る子
・「めんどくさい!」と計算そのものが嫌いになっていく子

毎日のように算数の勉強をしていれば、毎日のように計算ミスが起こります。その都度、上に挙げたような子どもそれぞれの反応があり、それはじわじわと、成長に影響を与えていくわけです。

この例を見ると、非認知能力の高さは、子どもたちが本来的に持つ成長の可能性、俗にいう伸びしろとほぼ同義ということが分かります。だからこそ、表面的な成績よりも、非認知能力を育ててあげることが大事、と言われるわけです。

ここで、非認知能力についてもう少し詳しく述べます。

非認知能力には3つの要素があるといわれています。
①忍耐力、②社会性、③感情のコントロール
そして、これらのさらに根底にあるのが自己肯定感です。

生まれた瞬間の何も持たない素っ裸の子どもたちは、みな祝福されて愛された状態ですよね。この「素っ裸の子を愛する気持ち」を、子どもたちが自分自身に対して持つことができている時、それは自己肯定感が高いということができます。

ひとつの失敗に対して自己嫌悪にも自暴自棄にもならない子は、「素っ裸の自分」を信頼しているため、「もう一度やってみよう(①忍耐力)」「②みんなはどうやっているんだろう(②社会性)」「大丈夫、よくあること(③感情のコントロール)」と考えることができるわけです。


こういった非認知能力は、「3歳までが勝負!」とまことしやかに言われることも多いのですが、4歳以上の子が非認知能力を高めたり、自分が本来もつ非認知能力に折り合いをつけることは十分可能な話です。

ご家庭でまず出来ることは、
【あり方】
・素っ裸の子を愛する
・同時に、「素っ裸の自分(=親自身)」を愛する

【やり方】
・スキンシップ
・見守り
・今の状態を一緒に把握すること

…実はこんなものです。
上記は「これしかない」のではなく、「まずはこれだけ」で、ここが押さえられればどんどん発展が効く、というつもりで見ておいてください。

気づかれた方も多いと思いますが、これらの項目のほとんどは、学校や塾の先生が担うことが難しいのです。親御さんにしかできないことを、まずやっていただいて、そこから先のことをプロに依頼する。それが正しい順番だと思います。

…というわけで、
今回の記事のタイトルにつながります。

非認知能力≒伸びしろ≒いかに愛情を浴びたか

子どもたちが幸せな人生を送れますように。

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