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形が心をつくる
まずは形から
何かを始めようと思った時、服装とか道具を新調することから始めませんか?
例えば、テニスを始めようと思ったら、ラケットやテニスのウェアを自分の好みのものを購入して、やる気をアップさせると思います。
買ってしまえば、後には引けない状況に自分を追い込めますよね。
私も形から入るタイプです。
先日ヨガのレッスンの後、生徒さんから「体の前側が開きにくいんです」というご相談を受けました。
体の前側が開きにくい方は多くいらっしゃると思います。
なぜなら、みんな携帯やパソコンに多くの時間を費やしていますし、今の時期は特に寒くて体の前側が縮こまったまま過ごしている人も多いからです。
逆に背中側を縮めて前側を伸ばす動きは、日常生活の中でほとんどやらないのではないかと思います。
そんな生活が続いていると、ヨガのアーサナ(ポーズ)の中で体の前面を伸ばすポーズが思うようにとれない、ということが起こります。
『思ったように体が動かせない』ということが違和感のように感じられるのだと思います。
これは、繰り返し行っていくことで、徐々に柔軟性も上がっていくと思いますが、日常生活の中でも、片側ばかりが縮んでるなと気づいたら、反対側も同じように縮ませる意識を持つことが大切だと感じます。
肩甲骨を背骨の方に寄せて背中を縮こませたり、骨盤を少し前に押すような動きをしてみたり、バランスを取ることがやはり必要です。
やってみて!
1、『落ち込んでいる時や悲しい時の体の形』をとってみてください。
どうですか?
目線が下がり、猫背のような形になりませんか?
2、逆に、やったー!と喜んでみてください。
どうでしょう?
両手を上げてる方もいるかな?そしてやっぱり目線は上に上がって胸が広がりませんか?
それでは
3、目線を落として猫背のような形になってから、心の底から喜んでみてください。
難しくないですか?
逆に
4、両手をパーにして上に伸ばして胸を太陽に向けていくように広げたまま、ものすごく悲しんでみてください。
これまた難しいですよね。
落ち込みや悲しみを表す体の表現と喜びや嬉しさを表す体の表現はありますし、これは頭で考えているというより、体がそういう作りになっているんじゃないかと思います。
と言うことは…
多くの皆さんがやりがちな格好というのは、気分が下がる方向でもあるということです。
気分を上げていくためにも、体の前側を開いて胸を思いっきり広げて開放感を味わっていくことが大切です。
胸を広げることで、心まで広がっていくはずです。
よく作り笑いでも笑っていたら良いことが起こると言いますよね。
それは本当だと思います。
形って本当に大切です。
前側が広がりにくいと感じる方は、是非日常生活の中で、前側を伸ばしてみてほしいです。
心が柔らかくなると体も柔らかくなってくれるかもしれませんし、逆に体が柔らかくなると心の柔軟性もきっと上がります。
年齢と共に体は硬くなりやすいですが、前向きな心でいるためにも胸を広げて笑って過ごしていきたいですね。