
器は変化する
器が大きい
『器が大きい(又は小さい)』という言い方をします。
このときの器って何だろう?とふと思いました。
お茶碗で考えると、器の大きさはさまざまです。
器が大きければ、多く入りますし、小さくなれば、入れられる量は減ります。
人間で考えると、目に見える大きさではなく、内側のこと、『度量』や『人間力』と言い換えられるだろうと思います。
それぞれの持っている器の大きさによって、日々の過ごし方や受け止め方に違いが出てくるから、器が大きいor小さいという言い方をされるのでしょう。
器の大きさは変化する?
食器であれば、その大きさは変化しません。
それでは、人間の器はどうなのだろう?
「器が小さい人は、一生小さいままなのか?」
「器が大きい人は、生まれた時から大きかったのか?」
おそらく違いますよね。
『器の大きさは変動性』なのです。
アーユルヴェーダ眼鏡をかけてみよう!
アーユルヴェーダでは、トリグナという言葉があります。
(トリ=3つ、グナ=性質)
この3つの性質は、
『サットヴァ』…純粋性、調和、平和など
『ラジャス』…激動性、傲慢、神経質など
『タマス』…怠惰、無気力、執着など
に分けられます。
シーソーの真ん中に『サットヴァ』があり、左右に『ラジャス』と『タマス』が上下に動いていると考えてみてください。
目指したいのは、サットヴァですが、時にラジャスに傾いたり、時にタマスに傾いたりしながら、揺れ動くのものだという考えです。
『器が大きい』状態というのは、この『サットヴァ』の状態に近いことを言うのかな?と思います。
だから、器が大きい人は、常に大きいというわけではなく、小さい方に傾くこともあるけれど、大きくあろうと努力している結果だと思うのです。
そして、その器は、人の数だけいろんな大きさがあり、形があり、色があり、香りがあり、温もりがあり、それが日々変化していくものだと感じています。
それぞれが自分の器を日々変化させながら生きているのですね。
だから、相手のことを知ろうとすること、どんな対応が今一番最適なのか?を考えることが大切なのかなと思います。
まずはご自分で考えてみてください。
○自分は怒りっぽいと感じる人はいますか?
きっとあなたは、『ラジャス』に傾きがちなのですね。
好んで食べている物、生活習慣がラジャスを増やす原因になっているかもしれません。
辛いもの、酸っぱいもの、肉類、ニンニク、玉ねぎなどはラジャスを増やすと言われています。
食べすぎている場合は、控えてみると良いかもしれません。
また、自分を落ち着ける時間が足りていないのかもしれません。
ゆっくりお風呂に浸かってみたり、アロマの香りを楽しんでみたり、ろうそくの火を眺めてみたり、何もしない時間を作ってみるのもおすすめです。
○自分は怠け者だと感じる人はいますか?
きっとあなたは、『タマス』に傾きがちなのですね。
レトルト食品、加工食品、冷凍食品、ジャンクフード、作り置きの料理、鮮度が低いもの、発酵食品は、タマスを増やすと言われています。
食べすぎているなと感じる方は、新鮮な野菜やフルーツを積極的に摂ってみましょう。
そして、敢えて体を動かす時間を作ってみるのもおすすめです。軽いウォーキングやお掃除など、できることから少しずつ動いてみましょう。
どんな器がいい?
あなたはどんな器が好きですか?
どんな器を自分の中に持ちたいですか?
そんなことをイメージしながら、日々自分と向き合ってみると楽しいな〜と思います♪