見出し画像

[日日月月]7月12日、「影響力」に比肩する連帯と星図、当たり前の話に気づいた日

この連載は…
八燿堂の中の人、岡澤浩太郎による、思考以前の言葉の足跡です。まとまらないゆえとっちらかってますが、その過程もお楽しみいただけましたら

コツコツやっているだけでは社会は何も変わらないんじゃないか? という話を以前書いた。

抜粋するとこんなことを書いている。

「影響力」とは、[…]会社を大きくすることで産業界で地位を築き、社会に対してインパクトを与え、並行して(間接的にでも)行政に働きかける、というようなパワーのことだ。
ここまで行くと八燿堂の手には負えない。あくまで一人出版社で、そもそも法人化していないし、規模を大きくすることなど考えていないからだ。
ただ、「影響力」は難しくても、「発言力」を大きくすることは、できるかもしれないと思えた。なぜなら発言そのものは、発言者の立場や規模に寄らないからだ――もっとも、その有効な実現方法は模索するしかないのだが。

自分の書いた原稿を引用するのはなんだか気持ち悪いが(苦笑)、まあとにかく、これを書いた5月中旬の時点では、

  • 規模はそのままで

  • 発言力を大きくする

ことを目標にしていた。実際、慣れもしないinstagramを毎日上げ続け(さすがに土日は休んでいるが)、インサイトを見ながら投稿を試行錯誤し、結果、確かに以前よりリーチやエンゲージメントは上昇してはいる。ついでに言うなら(というか肝心な目標だが)本の売り上げも上昇はしている。

まあ、これはもう少しやり続けようとは思うが、正直、慣れないことをやり続けるのはしんどいし、ポストする口調に「伝わってください」みたいに力んでいる感じがにじんでしまうのは、自分の気持ちとは離れていると感じる。

さて、どうしたものか…。

ここで、はたと気づいたのだ。

発言力を大きくする方法は、個人が単体でがんばるだけではない。
小さな個人が集まれば、全体として大きくなるんじゃないのか?

連帯。考えてみれば当たり前の話だ。なんで思いつかなかったのだろう……。

そもそも「編集」とは、「編んで」「集める」と書く。材料となる何かがなければ、ひとりでは何もできない職種なのだ。これは「作家」とは決定的に異なると私は思う。

これは優劣の話ではない。夜空に輝く星々のひとつひとつが「作家」なのだとしたら、星と星を自在に結び付けて星座をつくるのが「編集」だ。そうしてできあがった「星図」が「本」なのではないか。

小惑星が巨大な恒星になることを夢見るのは、ムリはあるだろう。しかし、その輝きに優劣はないはずだ。ならば星々を結ぶ星図をつくろう。恒星よりも大きく、銀河までも広げるのだ。

まったく、なんでこんなことに気づかなかったのだろう。
「原点」に、また立ち返った心地がする。


▼次の記事

▼八燿堂について

▼mahora について

▼sprout! について

▼八燿堂の中の人、岡澤浩太郎について


〔八燿堂より:サポートのお願い〕

よろしければ、八燿堂の活動にサポートいただけたらうれしいです。金額はご自身のお気持ちのとおりに、任意でご指定ください。いただいたお金は、本の印刷費やポッドキャストの制作費、フライヤーなど宣材物の制作費などにありがたく充当させていただきます。

※以下のリンクから、任意の金額とクレジットカード情報を入力ください
(stripeという、世界各国で使用されているオンライン決済サービスを利用しています。いただいた個人情報などはstripeが管理するため、八燿堂は情報を所有しません)


いいなと思ったら応援しよう!

八燿堂/kotaro
多くのご支援ありがとうございます。木々や星々は今日も豊かさを祝福しています。喜びや健やかさにあふれる日々をお過ごしください。