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手術な日々 子宮がん編②
いよいよ子宮体がん手術当日、看護師さんと共に手術室へ向かいます。
手術フロアに入った途端空気がひんやりとしました。無機質な雰囲気で、手術室がいくつも両サイドに並んでいます。開いている部屋もあれば、ドラマで見るような手術中の表示が出ている部屋もあります。その中の一室に案内され、入るとすぐ丸椅子に座るよう促されました。すぐに手術担当の看護師さんと案内してくれた入院病棟の看護師さんとの申し送りが始まり、その後手術担当看護師さんが私に挨拶をしてくれます。その後も麻酔の先生やサブの先生も挨拶してくれます。皆さんテキパキと準備をする中、最終確認を受けます。名前、生年月日、手術部位など等。その後、看護師さんに促されて手術台に腰掛けます。台が高めだったので、よっこらしょって感じで腰掛けて、パジャマの上を脱いだら、いろんなものをペタペタ貼られます。この時点では背中や胸に貼られましたが、術後両太ももに薄っすらと四角く赤いかぶれがでたので、そこにも何か貼られてたのでしょう。
手術担当の看護師さんってかっこいいですね。外来や入院棟の親しみやすい雰囲気の皆さんとは違う、緊張感を漂わせながらも、患者が不安にならないように、常に声をかけてくれつつもテキパキと準備をしていきます。それにしてもどの看護師さんも優秀で、本当に頼りになります。
手術台に横になり、酸素マスクをつけます。そこから麻酔の先生から説明が入ります。呼吸が落ち着いたら、少しずつボーっとしていきますね。では麻酔入りますよ、ボーっとからの意識が遠のく感じ、、、、落ちました。
目が覚めました。落ちる前のあわただしい感じのままだったので、まだ手術始まってないのかと一瞬思ってしまいましたが、そうではなく手術を終え、後仕舞い中でした。私の意識が戻ったのを確認して、手術終わりましたよと声をかけてくれました。その時は既に抜かれていましたが、術中喉に酸素用のチューブが挿入されていたので声が出にくい中、私は現在時刻を聞きました。開始時間から計算すると予定より2時間以上長い手術時間でした。部屋に運ばれていく途中で、窓から見えた外の景色は既に真っ暗。大変な手術だったんだなと実感しました。
少しして、家族が面会に来ました。
コロナ対策で今回の入院中は面会不可です。入院時、術後(15分程度)、退院時のみ家族と接触できます。
まだボーっとしている中、先生から聞いた説明をザッと話してくれました。手術は無事終わり、予定通りに腹腔鏡で済んだとの事。ただ癒着がひどくてそれに相当な時間を要したとの事。先生も疲労困憊だった様子。
無事に終わったんだ、先生ありがとうございましたな気持ちのまま又眠りにつきました。
深夜に痛みで目が覚めます。と言っても患部ではなく腰。そりゃ7時間以上も全く動かず同じ体勢ですからね。軽く腰を動かしますが、今度は腹部の痛みが来ます。そこから小さく腰を動かし痛みを分散させる作業が朝まで続きました。
9時ごろ日勤の看護師さんが来て歩く練習です。痛かろうが、眠かろうが容赦なくベッドを起こされます笑。腸を動かすためにも少しでも早く歩く練習をしないといけないですからね。上半身を起こした状態で、何回かうがいをしたらベッドを出て少し歩いてみます。起立性貧血もなく、痛みはありますが意外にスムーズに動けます。15年前に受けた開腹手術の時は痛みと貧血から来る吐き気でなかなかうまく歩けませんでした。
今回もそうなるのかと少し不安でしたが、予想以上にスムーズに歩けてホッとしました。
術後は腸が動くのがポイントで、ガスが出たかお通じがあったかと確認されます。私は食欲がなかったのもあり、なかなかそれがクリアできませんでした。それでお腹はパンパンになってしまい、傷の痛みもあり術後2日間くらいは苦しかったです。
この食いしん坊の私がぜんぜん食欲が沸きませんでした。まぁ病院食もね、そんなに美味いしく、、、、自主規制
結局術後から退院するまで、食事を完食することはありませんでした。
それでも3日目からは腸もしっかり動き始めてくれて、あとは血液検査の結果がよければ退院できます。
その頃にはシャワーも使えます。シャワー室で傷の確認をします。今は医療用ボンドでとめるので、特に患部を覆ったりすること無くシャワーも浴びられます。
予定より1日遅れて退院が決まりました。血液検査の結果で炎症の値があと一歩だったので念のためもう一日抗生剤の点滴を受けて、翌日退院です。
真夏でうだるような暑さでしたが、やっぱり外の空気はいいですね。開放感。一気にお腹が空いてきました。さぁ何を食べようかな。