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日記*美容院
少し前に美容院を変えた。
引っ越したタイミングで、新しい美容院に変えようと思っていたのだけれど、長年同じ美容院の同じお姉さんにお世話になっているので、なんとなく後ろめたくて踏み切れなかった。特に不満があったわけではないし、そのままでも良いのだけれど・・・うーん。
こんな感じで一年ほどは通っていたけれど、電車を乗り継ぎ1時間以上かかるのが徐々に面倒になってきたし、なんとなく気分を変えたいなとも思っていた。
新しい美容院は歩いて行ける距離にある。
一緒に暮らしている彼は引っ越しとほぼ同時にその美容院へと乗り換えた。新しい場所へ行くことに抵抗がない彼をいつもすごいなぁと思う。
私はというと、数カ月間、新しい美容院に通う彼のヘアスタイルの仕上がりと、どんなお店なのか様子をうかがいつつ、なんとなく良さそうな雰囲気を確認してからやっと乗り換えることにしたのだった。
新しい美容院に変え、通うようになってから4回目。
先週も美容院へ行ってきた。
今までの美容院は、年上のお姉さんがカットしてくれていた。長年通っていたこともありずっと世間話しをしているような感じ。慣れてたので緊張もしないし気は楽だった。一方、新しい美容院はシャレオツな雰囲気でお店の人も若い子が多い。あまり若者と会話をする機会がない私は「え、な、なにを話せば・・・?」と、初回はだいぶ緊張していた。仕事ではいくらでも話せるのだが、プライベートになるとスイッチがOFFになり「そっとしておいていいですよ」モードになる。もちろん話しかけられれば笑顔で返すけれど、わざわざ自分から何か話をふることはほぼない。
私の担当になったのは、クールな印象の小柄な女性。ほんの少しハスキーボイスで、サバサバしていて男前そうな感じ。ものすごくニコニコして話しかけてくるタイプでもないので、ちょっとばかり話しかけにくい。
もちろん、美容師さんも仕事なので全く話さないわけではないけれど「そっとしておいてタイプ」の私にとっては、あまり話しかけられることがないのは、ある意味好都合だったりした。
とはいえ、さすがに少しくらいは会話もするようになってきて、今までは前髪の話や髪の毛の色についてしか話さなかったけれど、Uber Eatsを使ったことはある?とか、何を注文する?みたいな少しだけプライベートに踏み込んだ話をしたりした。ちょっとだけ進歩だ。ちなみに私はインドカレーがお気に入り。ナンをつけて食べるタイプのやつ。ウーバーなのだけれど、お店の店員さんが持ってくるのか毎回同じ外人さんだ。「ナン、サービス!サービス!アリガトー!」と笑顔で帰っていく。ちなみに、美容師さんは「アサイーボール」とやらを注文するらしい。注文するものも、なんだかオシャレやないか。
今回は、カラーをしてもらいに行ったのだが、新しくて髪にも優しいらしいカラー剤をオススメしてもらったので、せっかくなのでそちらでお願いすることにした。どうやら今は「艶」がトレンドらしい。いつだってツヤはあったほうが良いにきまっているだろうと思うが、何か特別なポイントがあるのかもしれない。
いつもはアシスタントさんがシャンプーをしてくれるのだが、今回はそのメニューの都合なのか、彼女がシャンプーしてくれた。
これが・・・めちゃくちゃ・・・気持ちよかった。
少し強めで荒っぽいようで、だけど丁寧に手際よく洗ってくれる。思わず「めっちゃ気持ちいい~」と言葉にしてしまったほどだ。
「ふふっ」と照れ笑いのような、満足そうな声で返してくれた。
彼女との打ち解けレベルがあるとするなら、ひとつだけレベルが上がったかもしれない。
後頭部って少しお湯がかかりにくいよね~といつも思うのだが、彼女の場合は思い切りがいいのでしっかりお湯が浸透してきて、しっかり洗ってもらえていると感じる。
「気持ちが悪いところございませんか?」
と、聞かれたら「ばっちりOKっす!」と親指でグッドサインを出して答えたくなる、いいシャンプーだった。
カラーもいい感じに仕上げてくれて、大満足。
ところで、あの「気持ち悪いところは~」の質問に対してどれくらいの人が「ここ、もうちょっと洗ってください」って言えるのだろう。もちろんしっかり洗ってくれているのは分かるのだが、ほんとはいつも、後頭部が惜しいかんじで、気持ちもうちょっとだけ流してほしいのだけれど、言えたことがない。