入学式の切ない思い出。
5年生になった支援学級に通う次男しんちゃんの、小学校の入学式のときの話です。
体育館での朝会などに、普通級の子たちと一緒にちゃんと座って最後までいられるようになったのは、2年生です。
しんちゃんの入学式は、
半分できて、
半分できませんでした。
体育館での式は長く、校長先生の話ぐらいまでなんとかいけましたが、
来賓紹介あたりで、
「お~~い!」
といって、
保護者席に向かって手を降りだし、
補助でそばについていた支援級の先生が慌てて止めに入り、
なんとかひざの上に待機。
でもそのうち我慢できなくて、
どうしてもこっちに来ると言ってる様子。。
結局、私達の間にちょこんと座ってました。
式の後は、
普通級にて先生のお話。
(普通級にも席があります)
でも10分ほどでフラフラしはじめたので、
支援級で自由に遊び、
集合写真はなんとかがんばり、最後は支援級で解散しました。
「あーあの子、入学式の時に逃げ出した子ね」
最初から有名人です。
でも夫は、
「普通と違うなんて、素晴らしいじゃないか。
あんな長い時間子どもが座っているほうが、
不自然だったけど。」
と。
家で待ってた私の母も、
「しんちゃんらしくて、いいデビューじゃない!」
と、大笑い。
普通級で1人、お母さんがずっと側についている子がいました。
退場の時にお母さんが、
「がんばったね」って言ってました。
ほんとに、そうなんですよね。
その子のできる限りで、
子どもはがんばってるんです。
いま思うと、
私もしんちゃんにしては、
本当にがんばったと思います。
でも当時はやっぱり、
落ち込んだかな。
数日前まで落ち着いて座るなんてできない子が、
小学生になったからといっていきなりみんなと一緒に座っていられるわけないのに、
そこの切り替えが、
何か魔法をかけてくれるんじゃないかって、
勝手に期待してたから。
やっぱり悲しかったな。