【旅記録】オランダの学校で感じたこと Part1
今回のヨーロッパ旅の1番の目的は「オランダの学校の視察」でした。
まずそもそも、なぜオランダ?
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
この視察に参加しようと思った理由は大きく分けて2つ。
オランダは子どもの幸福度ランキング世界1位の国 (2007.2013.2020年)
・そもそも幸福度が高いのは本当なのか
・なぜ幸福度が高いのか
・幸福度を高める仕組みがオランダの社会にはあるのか
たくさん疑問に思うことがありました。
それらの疑問を実際にオランダに足を運び、オランダの方々と関わる中で確かめたいと思ったのが1番の大きな理由です。「イエナプラン教育」をもっと知りたい
ドイツで生まれ、オランダで発展した「イエナプラン教育」という教育カリキュラムがあります。
少人数制そして異年齢のなかで対話を軸に学びが展開されていく教育。それが私の中でのイエナプラン教育のイメージでした。
こんな教育を日本でやりたい!と思う反面、
・それが一体どうやって行われているのか
・実際問題直面している問題点はあるのか
・問題解決のためにどのようにアプローチしているのか
実際の現場ではどのようなことが起こっているのか、とても気になりました。文字や人から聴く話だけではなく、「自分で見て自分で感じたい!」という想いがありました。
純粋に、知りたい!聴きたい!感じたい!という
この好奇心にあやかって、今回私はオランダの教育視察に参加することを決めたわけです。
では、そこで私は一体何を感じたのか
今回の視察ツアーで訪れた学校は、小学校から中高一貫校、そして教員養成学校を含める5校でした。
対象年齢も分野も違う学校ですが、全ての学校に共通してあるものがありました。
それは
対話 ・ 信頼 ・ 実践
対話
先生−生徒間はもちろん、生徒−生徒間、先生−保護者間でたくさんの対話がなされていました。
例えば、学級でのルールを決める際に、先生が独断で決めるのではなく、子どもたちと対話をして、みんなで話し合い、このクラスで大切にしたいことを学級のルールとして決めます。
もちろん決めるにはとても時間がかかりますが、「自分たちで決めた」という納得感が生まれる、と先生がお話ししてくださいました。
授業を見学させていただいた後にオランダの先生方とお話しする機会があり、その時にもこの対話を感じました。
会話ではなく、対話とよく言われますが、私はここには本質を探求しているかどうかの違いがあると思っています。
会話は、上辺だけでも、相手の話に応答できていれば成り立ちます。
しかし、対話は相手と共にその話題の本質を探究していく。そのような感覚が私にはあります。
【本質を探求していく🟰相手のことを知りたい、理解したい】
この気持ちがまず大前提にあるのではないでしょうか。
オランダの先生方とお話をしていて、この「本質を探求する」という気概を感じました。
そしてこの対話の元になるのは「なぜ?」「どうして?」という疑問です。
オランダの先生方との対話ではこの言葉がたくさん飛び交いました。
日本とオランダでは文化が全く違ううえに、初めて聞くことばかりで、両者共に疑問が湧き上がるのは当然なことかもしれません。
ですが、子どもたちに関わる時にもこの「なぜ?」を出発点として対話が始まっていました。
デンマークの教育についてのお話を聞いた時にも感じたことですが、
「あなたはなぜそう思うの?」と聴かれる機会が日本ではあまりにも少ない。
なぜそう思うのか、どうしてこんな感情になるのか、そう自分に問いただすことをしない私たちは自分の奥深くに眠っている感情にも気付けず、それを表現することも出来ず、
「わたし」を知ることがしんどいものになっているのではないでしょうか。
本当は、知らない「わたし」に出会うことはとっても素敵なこと、心踊る瞬間なはずなのに..
本質を探求することが少ない(疑問をぶつけることが少ない)私たちはいつのまにか対話のない、上辺だけの会話の世界で生きていたのかもしれません。
ここまで私がオランダの教育視察で感じた3つのことのうちの1つである、対話について書いてきましたが、
まだまだ長くなりそうなので、、笑
一旦ここで区切って、次の信頼・実践についてはまた別で書こうと思います!
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