摩訶不思議なHIRO柴田の自滅 ~41期鳳凰位A1リーグ第2節B卓~
鳳凰位戦応援いただきありがとうございました。
良い成績になりました。
これからも応援よろしくお願いします。
今回ピックアップする局の1つとして、1回戦東4局1本場。HIRO柴田の自滅と何故その思考に至ったかを予想し、また他の3人がどのように手を進めていたか、立体的に見ていくことにしましょう。
結論:東や中は切れない
放銃の前から、おかしな打牌としてHIRO柴田は東を打っていました。古川がダブ東の処理に困っていたところでギリギリになって打ち出してきた。これを諫めなくてはいけません。
「こんなところでダブ東なんて切るな。俺を聴牌させて、連荘して俺が噴いたらどうするんだ。」
と思いながらのポンです。ここで東を鳴かないとHIRO柴田に
「東は何の影響もなかった、今日はついている」
と思わせてしまいます。A1リーグは自分が今運がどのくらいあり、その運によって打ち方を変える態勢論を使う人が多い。私も態勢論じゃの一人ですから、相手についていないことをきちんと伝えなくてはいけません。
「古川のツキを舐めるなよ」
という意味あいが強いポンです。
そして、更に中での放銃。二人が同時に声がかかりました。一井も私も驚いたはずです。お互いが中を待っていたこと。そして
HIRO柴田が中を捨てたことです。
字牌を絞れば、字牌に合わせられる
先ほどでは字牌で危ないのは東、中や白です。それらの字牌がどこにあるか?この局のテーマになっていました。
「HIRO柴田に役牌を鳴かれて本手になったら困る」
というのが共通の考えでした。なので役牌をどのように対処するか…です。
なので私は中の単騎待ち、重ねることができた一井は中をロン牌にすることでした。
その中でHIRO柴田はテンパイだからといって
「中はロンと言われる材料ではない」
「中はロンと言われるかもしれないが、勝負に値する」
これはどちらでも考えとしては間違いです。
字牌が出てこなければ、字牌に合わせて手をつくるのです。
「全員で中や東を絞って、アガリを作らせず流局で終わる」
と言うストーリーで良かったはずです。HIRO柴田も痛恨の一打として猛省はしているでしょうが、私からも駄目出しをしておきます。
字牌を勉強するとこんなこともできる
さて、日本プロ麻雀連盟のYoutubeチャンネルで過去の対局を見ることができるようになっています。リンク先の東4局0本場の所をご覧ください。字牌に関するノウハウをお見せできています。(この内容のことは記事にしています。)勝又が解説している内容で大体合っています。字牌をテーマにした実践的な内容になっています。
ではここから、先ほど局をさらに深堀していきましょう。
序盤
配牌から追わないとHIRO柴田の自滅を勉強できない
まず、あの放銃場面だけを見れば
「はいはい、生牌は終盤で切らななければいいのね?」
ということになります。
しかし、これでは学習の効果が浅い。柴田もそんなことは十分も承知です。タイトルを取り始めて、脂の乗った打ち手の柴田がなぜこんな凡ミスのようなことをしてしまったか思考を予測することで
「自分も似たような思考をするかもしれない。」
と考えなくてはいけないのです。
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