チートイ、トイトイ、大三元

よく聞かれる質問に
「トイトイはどうしたらいいですか?チートイかトイトイか迷う時があるんです。」
というものがある。

私は常々、トイツ進行をしている時に1つでも暗刻ができていたら、トイトイに向かってくださいと言っている。
ただのチートイだけの場合、すんなり聴牌してダマ聴。1600や2400というときもある。
しかし、それは置いていこう。

あるとき
六六②②5599白白中中発
こんな形でチートイだけでは…と聴牌を取らずに白をポンとかやってみたが、この形では流石に無謀かな…
ここに六が暗刻になったりして動くならまだしも、このような形になった時には無理しない方がいい。

全く真逆のことを言いますが、チートイツは先に言った牌姿の時に白や発のように役牌が暗刻になって、七対子を止めてトイトイに向かった方が良いときもある。
何故?
白の1飜ともう1つの役牌が鳴けたら、すぐに満貫が見える。白が出なくても5200点が見込めるからである。
トイトイはチートイみたいにツモを利かせるのではなく、どこからでも鳴ける利点がある。1つ、2つ暗刻になれば、チートイツを止めて、トイトイに向かった方がいい。

トイトイは人の手を借りることができるが、ポイントは他家がどれだけ自分のポンに対して反応をしてくるかを考える。なんでも出してくる人なのか、それとも1つのポンに対してもしっかり対応し、危険な香りのする牌は出さないのか。対応する人にはトイトイは通用しない。よ〜く考えて鳴くか、鳴かないかを考えてみよう。

トイトイは攻撃的な手作りであるため、守りを考えていたら難しい手順を踏まなくてはいけない。守りは無視した手作りになるので、中盤以降になったら降りるということはほぼ無理。これがトイトイのデメリットである。

そして、トイトイの延長として大三元について考えてみよう。
二二③③8899白白發發中

オーラスである。この形ではあまりに勿体無いということで③を対子落とし。
三元牌の一つは鳴けたが、公式ルールの上位クラスでは次が出てこないものである。
ましてや、オーラスに点棒を持っている人は三元牌などは切らないものである。
大三元ができる時のパターンは、三元牌のどれか一つが暗刻であると良い結果が生まれる。

昔の麻雀本では三元牌の一つはスルーするという手筋がある。
絶対あがりたいからこそ一枚目をスルーして、相手に手を見透かされないようにするというものである。1つスルーした後に2つ目の別の三元牌をポンとする。そうするともともと見逃していた牌は警戒されずに切ってくれる。それが狙い目である。

今度は大三元を防御する側の意識についてはなしをする。
大三元を目指している場合、捨て牌に中張牌が3種とか、コロコロと転がっていることが多い。なので、真ん中の牌のオンパレードになっている場合が多い。

トイトイと似ているねというのならばいい線いっているが、トイトイの場合は順子が不要のためにターツ、さらにいえば順子が落ちている場合がある。大三元の時はリャンメンターツは貴重な待ちなので、出てこない。
この二つの差を見て大三元とトイトイを区別するといいだろう。

トイトイは攻撃的な手作りであるので、防御を考えると難しい手順になる。守りを時に無視をしなくてはいけないので、中盤以降のリーチにガチンコになるのは必須。それでもまっすぐにいかなくてはいけないデメリットもあります。

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