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2020年2月の記事一覧
マシーナリーとも子ALPHA ~刻む年輪篇~
「飽きた……」
「はあ?」
「さすがに食べ飽きたな……バウムクーヘン」
鎖鎌がゲップをして口を拭いた。バウムクーヘンはまだ半分以上残っている!
「なんだ今日は早いな……じゃあラップをして取っておくからな」
「あぁ〜!? また残したのかよ!」
6切れほどバウムクーヘンが乗った皿をダークフォース前澤が冷蔵庫に入れようとするのを見たエアバースト吉村は嘆いた。前澤が開けた冷蔵庫の中には……同
マシーナリーとも子ALPHA ~徳の病院~
「んじゃ測るぞー」
マシーナリーとも子が両手に太鼓のバチのようなものを持つ。バチのようなものは周囲の光を吸い込むような黒い本体を持ち、黄色や赤に光る数個のランプ、液晶画面などが備えられていた。
バチをアークドライブ田辺の左腕にあてがう。
「アークドライブ田辺……7900……」
「7900、と……」
マシーナリーとも子が数値を読み上げ、それを聞いたネットリテラシーたか子がファンネルに記述
マシーナリーとも子ALPHA 〜仮眠室のひみつ〜
事務所の窓から下を見下ろす。
木の陰からチラチラとワニと少女の姿……N.A.I.L.のバイオサイボーグ、ワニツバメだ! ワニツバメは木から身体を覗かせたり、また引っ込めたりを繰り返している。吉村はその姿を見ながら、じっくりとコーヒーの香りを吸い込み、ゆっくりと啜った。これがメシウマってやつだな。
「おーい二人とも見てみろよ! ワニが踊ってるぜ」
吉村に呼ばれてダークフォース前澤と鎖鎌がノ
マシーナリーとも子ALPHA 〜徳高き自転車篇〜
「自転車がほしい」
マシーナリーとも子は空に向かって呟いた。その場にいた全員が一瞬、彼女を振り返ったがすぐに各々が取り掛かっていた仕事に戻った。
マシーナリーとも子はムッとして立ち上がり近場にいたエアバースト吉村の側頭部をグリグリとしながらふたたび言った。
「自転車が欲しいなぁ〜〜!」
「あだだだだ! なんだよ! だったら買えばいいだろ! 知らないって!」
「ちょっとはなんで? とかどうし