身近に潜む「確証バイアス」の危険性
皆さまお疲れ様です。
今月は月初から急な寒暖差がありましたね。
自分は早速風邪気味になりました笑
皆さまは、自分の思い込みから何か失敗してしまったことはありますか?
私は今年社会人4年目なのですが、入社したての頃は自分の先入観から失敗してしまうことが多々ありました…
今回はその先入観や思い込みが生まれてしまう人の心理傾向である確証バイアスについてご紹介していきます。
ちなみにバイアスとは人の偏見など偏った思考のことを意味します。
もしかしたらメンタリストのDaigoさんの動画や書店の本などで見聞きしたことがある人もいるかもしれませんね。
1.そもそも確証バイアスとは?
確証バイアスとは、
人が自身の思い込みから支持する情報のみを集め、それに反する情報は無視する心理傾向
のことをさします。
例えばSNS上で自分の好きなタイムラインだけをみる、レビューが悪い店には行かないといった身近なものから、
大きなものだと政治活動や就職活動の採用でも起こり得ます。
この確証バイアスは人命にも影響を与え、2011年の東日本大震災では脅威的な高さの津波を予測できず被害が拡大しました。
2.近年では特にSNSが顕著
SNS上でのハッシュタグや検索エンジンでは、
ユーザーが興味関心のある情報だけを検索する傾向が強いです。
その分ユーザーへのおすすめ記事として、タイムライン上ではユーザーが支持している情報がよく流れてきます。
この現象を「エコーチェンバー現象」といいます。
エコーチェンバー現象とは、SNS上で共通の意見を持つコミュニティ同士が形成されることで、より人の確証バイアスが増幅されることをさします。
SNSでは匿名により気軽にコミュニティ同士の結束が生まれやすいので、
最悪の場合トラブルや事件に発展します。
(トラブルは日常茶飯事な気がしますが笑)
3.2021年の米国連邦議会乱入事件の教訓
2021年1月6日米国連邦議会において、大統領選挙の結果を確認する作業が進められていた中、トランプ派のデモ隊が乱入し計5名がなくなる事件がありました。
この事件の背景としては、SNS上のありもしない「陰謀論」が根底にあります。
当時アメリカ版匿名掲示板である「Qアノン」が人気を博し、掲示板上ではトランプ氏率いる共和党支持派が大多数を占めていました。
そのトランプ支持派が、バイデン氏率いる民主党議員に対してありもしまい陰謀論を主張し、その投稿から過激な一部のトランプ支持派が暴挙を起こしたのです。
この事件はSNSを通してコミュニティが形成されるこの時代の問題を浮き彫りにした出来事
だったといえます。
4.確証バイアスに陥らない為の方法とは?
ここでは心理療法の知見から、確証バイアスに陥らない為の方法を3点ご紹介していきます。
1.多様な情報をみる癖をつける
SNSや掲示板だけの情報に左右されず、公的機関や専門家が出している様な信用できる情報をみる癖をつけると、俯瞰して物事を考える癖が自然についてきます。
2.情報に対して懐疑的になる
広告等で「この商品を使用した9割の人がまた使いたいと回答した!」
というフレーズを見かけます。
広告によっては根拠となる統計データを載せていることもあります。
もしそうでない場合、情報に対し懐疑的になると一旦自分の中で考えられる様になります。
私はこれでいつも衝動買いしてしまうのを
抑えています笑
3.話題を家族や知人に話してみる
自分で解決するのではなく、時には周りの意見を聞くことも古典的ですが良い方法です。
やっぱり話すことで安心につながりますし、
話題も広げやすくなると思います。
今回は人の思い込みから生じてしまう「確証バイアス」についてご紹介しました!
今後も心理学に関する記事を投稿していくので、もし興味のある方は読んでいただけると
嬉しいです☺️
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?