アニメ紹介「86-エイティシックス-」(第1期)

画像引用元:collabo-cafe.com


2021年4月に第1期が放送されたアニメ「86-エイティシックス-」。
今年3月に第2期の最新話(第22話)が延長期間を経て放送されます!(3/12(土)24:00~第22話、3/19(土)24:00~第23話が放送予定)(TOKYO MX、BS11等での最速放送のスケジュールになります。ほかの各放送局、配信サイトにつきましても、2022年3月以降にて順次放送予定とされています。)
今回は第1期のストーリーを大まかに紹介すると共に、「86-エイティシックス-」の見どころを紹介していきます!

<目次>

1.ストーリーの内容
2.個人的見どころポイント3選
3.まとめ

1.ストーリーの内容

主人公シンことシンエイ・ノウゼン

画像引用元:www.hmv.co.jp

原作小説は安里アサト作、第23回電撃小説大賞の大賞にノミネートされた作品です。近未来での戦争を描いた作品になっている為、ミリタリー要素が好きな人にとっては打ってつけの作品といえるでしょう。また、意外と恋愛要素も入っていたりするのでキャラクターの魅力も存分に楽しめるストーリー展開になっています。
アニメ第1期は、原作小説第1巻の内容にあたります。
ストーリーの内容を大まかに紹介します。

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国であるギアーデ帝国の無人殺戮兵器<レギオン>による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功。その兵器は無人とされ、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けているのであった。

しかしこれは表向きの話である。

本当は誰も死んでないわけではなかった。
共和国全85区画の外。<存在しない”第86区”>。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜、≪有人の無人機≫として戦い続けていた―。
死地へと向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る”指揮官者(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まろうとしていた。
『86-エイティシックス-』、安里アサト著、電撃文庫

*キャラクターについては公式HPのリンクを下線に貼っているので、そちらからご覧ください。

2.個人的見どころポイント3選

共和国の兵器である「ジャガーノート」

画像引用元:https://bandai-hobby.net/site/eightysix/document/

①戦闘描写が鮮明に描かれている

アニメ制作会社はA-1Pictures。

劇中では、第86区にてレギオンと戦う少年少女たちが乗る「ジャガーノート」の戦闘描写が激しくも鮮明に描かれています。

ジャガーノートは蜘蛛のような外観をしており、「人でない者(=エイティシックス)を乗せれば、それは無人機だ。」とする共和国の無慈悲な発想によって性能はかなり悪いです。(もともと戦闘用AI開発に失敗した駄作機です)
卓越した操作技術が必要な上、数回のダメージで大破するような機体です。

またジャガーノートには機関銃や滑空砲、高周波ブレードといった様々な武器をカスタムすることができます。

ちなみに敵機である「レギオン」は同じような外観をしていますが、装甲は厚く、なんと人の脳を解析して学習する能力まで持つチート兵器なのです。しかもこれらが何度も侵略してきます。(最早無理ゲーです)

画像引用元:http://anicobin.ldblog.jp/archives/58652019.html

これらレギオンを掃討するべくシン率いる第86区の精鋭部隊「スピアヘッド」は、シンの神業的な指揮、高い操作技術をもった仲間たちの戦闘力により何体ものレギオンが殲滅されていきます。

劇中では蜘蛛のように建物の壁から壁へと移り、レギオンの機体上に乗ってはブレードでとどめを刺すといった描写に惹きつけられました。

もともと性能が悪いはずなのに自由に動き回るジャガーノートを観ると、シンたちの戦闘力がかなり高いことがわかります。

②仲間たちの死を乗り越えて進み続けるシンたち「スピアヘッド戦隊」の生き様

画像引用元:http://hitonoumifatesirin.blog.jp/archives/9225894.html

隊長であるシンの卓越した指揮、高い操作技術を持った仲間たちの戦闘力、どんな状況でも折れないメンタルの強さ。これらの要素が集まってスピアヘッド戦隊は過去の部隊よりも高い生存率を生み出していました。
しかしレギオンの侵攻は止まることなく、どんなに戦果を上げても仲間たちの死は避けることができません。

レギオンは戦死した仲間たちの脳を取り出し、その脳を解析することで学習していく機体です。
シンは仲間たちの意向のもと、仲間が死の直前、頭を銃で打ち抜くことで戦士としての尊厳が保てる様葬っていました。
そして死んだ仲間の機体の断片を切り取り、仲間の名前を刻むことで忘れず、その思いを抱えていくのでした。明日自分が死ぬかもしれないのに仲間たちの思いを汲み取るシンの強さが、仲間たちを支え明日を生きる希望となっていました。

最終的に生き残るのはシン含めた5人の仲間たちですが、それまでの話を観るとシンたちスピアヘッド戦隊の生き様に涙なしでは観ることができませんでした。

③次第に受け入れられていくレーナの思い

ヒロイン・レーナことヴラディレーナ・ミリーゼ

画像引用元:https://anitubu.com/archives/post-48720.html

人種の違いから人でなしという烙印を押され、戦地第86区に迫害された通称
エイティシックスたち。劇中では彼らを救おうとヒロインのレーナは奮闘します。しかし共和国は彼らを野放しにし、レギオンを止めるための道具にすぎないと考えていました。

「どうにでもできないことだし、彼らはエイティシックスだからしょうがない」

この考えが共和国にはびこり、軍隊すらもまともに機能していない状態です。それでもレーナは彼らを人として認め、生き残るための術を手探りで探していくのでした。

レーナは今までのハンドラーよりも人情に厚く、彼らとの絆を深める為日課のように彼らと雑談交じりの遠隔通信である知覚同調(パラレイド)をしていました。

最初の内は迫害されてきた彼らにとって、レーナは敵意の矛先でした。しかし同調を重ねるにつれて、レーナの思いが次第に受け入れられていきます。

その中である戦闘時、レーナの指揮が上手く届かずカイエという少女が戦死してしまいました。この件でレーナは彼らとの溝を深めることになってしままいます。猛省し、心に深い傷を負ったレーナはその中である気づきを得ることになります。

それは彼らの名前を一度も聞いていなかったこと。

彼らの名前を知らずに指揮を取り、馴れ馴れしく接していた自分を恥じました。顔も名前も知らない彼らの死を忘れないためにも、名前を知ることがいかに大事か。その気づきが彼女の背中を押し、再び彼らとの溝を埋めていくことになります。
そして、今まで前例のない人でなしとされた「エイティシックスたちを救うハンドラー」として、彼らと戦い続けることを決意したのです。
どんなに困難な状況でも、手探りで生き残る道を探していくレーナとシンたちのドラマが「86-エイティシックス-]という作品を作り上げていると感じました。

まとめ

第1期は主にシンたちスピアヘッド戦隊の戦いの記録、堕落した共和国の中でシンたちが生き残るために奮闘するレーナを中心に描かれていきます。
特に後半は戦死したシンの兄の意思をもったレギオンの登場など、徐々に涙腺を緩めていくストーリー展開になっています。

戦争は悲劇しか生まない。

そのことを深く突き付けられた作品でした。
またサンマグノリア共和国のように人種の違いから迫害し、ホロコーストに陥っていた事象は、実際に第二次世界大戦時の某国がモデルになっています。(作者もあとがきにてその旨を記しています)
そのため「86ーエイティシックスー」という作品は戦争の悲劇を伝えるだけでなく、自分がもしその立場だったらどうするのかを深く考えさせられる作品でもあると思いました。
次回は第1期にて生き残ったシンたち5人の行方が明らかになる「86-エイティシックスー」第2期について紹介したいと思います。
読んでくださり、誠にありがとうございました。


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