初心にかえるコツ。
初心にかえる、ということについて
昨日突然思いついたことがある。
私は夫と付き合い始めた時、彼にどんな気持ちを抱いていただろう、とふと思った。そこで、目を閉じて…あの頃の自分と繋がる感覚を味わい、その過去の自分の目で当時の彼を見てみた。
そしたら、
「おちつくなぁ」「沈黙が心地いいなぁ」
という感じだった。
そう、これが初心なんだよな。
で、今の彼に対して…
私はそれ以外のことを求めすぎているんだなとわかったのだ。
初めは落ち着くところが好きで、話さなくてもその場を共有できることが好きだったのに、今は率先して何かをする彼を期待しているんだなと。
もちろん、結婚して子どもを育てていく中で、そういう期待がでてきているのは変化のひとつとして仕方ないことなのだけれど。
もしも当時の彼がどんどん率先して突き進んでいく人だったら?
そんな人ならきっと、あの頃の私は彼を好きにならなかっただろうし、結婚して今まで一緒にもいなかっただろう。私がパートナーに求めていたのは、この落ち着くという感覚だったのだと再確認できた。
初心にかえるといいよ、と言われても今まではしっくりきていなかったのだが、今回のことで、初心にかえる方法にはコツがいるとわかった。
それは、初心にかえる時には、今の自分の考えを捨てて、その初心である〝あのころ〟の自分に、すっぽりと入って、そこから相手や物事をみつめる必要があるということ。そこで感じた感覚が初心であり、今の自分を持ったままだと「だってあのころは若かったし」「相手も今とは違ったし」「今は状況が違うし」というツッコミが邪魔して本当の意味では初心にかえることは難しいのだ。
ある意味過去へタイムスリップして、体感し直すことが、心地よいかえり方であり、今への気づきが生まれやすいやり方だと感じた。
思い出すのではなく、感じ直すのだ。
今回そのことで、彼との生活を見直すきっかけができて、もっと賢くシンプルに彼に頼っていける気がしている。率先して何かをやるのが得意なのは私の方で、落ち着いて物事をみつめてくれるのが得意なのは彼なのだから、そのバランスを大切にしていけばいいんだなと。
日々の中で、ごちゃつく時もあるだろうけど…そんな時は初心にかえって、私が彼といることで幸せを感じていることが何だったかを感じ直し、そして何年もかけて築いてきた関係の心地よい部分を大いに味わい、求めすぎにブレーキをかけて、成長過程の自分や相手を労いながらゆるゆる進んでいこう。
相手や物事によって、初心にかえったときに感じる気持ちはさまざまなのだろうけど、このやり方なら、優しい気持ちが戻ってくる気がしている。
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