ヨルダンに温泉!?ハママートマインへ行ってきた
ヨルダンの冬はとても寒い。
冬は雨季ということもあり、雨が降ると底冷えする寒さ。
さらに、石造りの家の中はすごく冷える。
私の家のシャワーはチョロチョロとしか水が出ないので、いつも下半身を凍えさせながらシャワーを浴びている。
そんなヨルダンでの暮らしは、湯船に浸かるなんて夢。
温泉なんて、夢のまた夢、、、
と思いきや、ヨルダンにはなんと天然の温泉があるという!
実際に行ってみると、巨大な滝がある温泉だった!!
体の芯まで温まることができた。
今回は、ヨルダンの天然温泉、ハママートマインについて書いていく。
場所
私が住んでいるマダバから、南西へ車を走らせること約40分。
くねくねした谷をどんどん下っていった先に、ハママートマインがある。
トイレやお風呂のことを、アラビア語でハンマーム(حمّام)と言う。
その複数形が、ハママート(حمامات)だ。
このマインという地域には、計63もの天然温泉が湧き出ているところからこの名前がついたと思われる。
このエリアは標高が−264mということもあり、アンマンやマダバよりも気温が高く、日本を感じさせる湿度の高さだった。
どこからか硫黄の匂いもした。
交通手段/値段
ハママートマインへは、マダバからタクシーをチャーターした。
往復で26JD(約5000円)払ったけど、頑張って交渉をすれば、もう少し安くすることはできた感覚があった。
(最初は往復で30JDと言われた)
帰りにタクシーをこんな谷底にまで呼び寄せる自信はなかったので、初めから往復の料金を交渉して、帰る時まで現地で待ってもらうのが良い。
ハママートマインは大きな公園のような感じの施設になっていて、タクシーでその施設内に入るときに、車の中から入場料を支払う。
その際、ホテル利用か公共浴場の利用かを聞かれた。
ホテル使用料は、レストランでの食事やプール利用が含まれていて、45JD(約9000円)とお高め。
結果的に、リーズナブルな公共浴場に入ることにした。
外国人は15JD(約3000円)だが、ヨルダン人やイカーマ保持者(ヨルダン在住者)は安くなり、10JD(約2000円)で入ることができた。
公共浴場の施設
タクシーを降りた目の前には温泉へのゲート。
ゲートをくぐったすぐ右手に、小さい滝がある温泉を発見。
ここは家族専用エリアだということで、入らずに奥へ進んでいった。
途中右手には更衣室があり、ここで着替えをしたり、シャワーを浴びたり、トイレを使うことができた。
思っていたよりも綺麗に管理されていた。
タオルの貸し出しはないので、持参した。
着替えを済ませ、さらに奥へ進んでいくと、このような景色に。
上の写真で見る景色の右側には、大きな滝があり、そこがメインの公共浴場になっていた。
入浴時の服装
現地の女性は、温泉に入る時、ブルキニと呼ばれるイスラム女性向けの水着を着るなどして、身体の線や肌が露出しないようにしている。
そのため、外国人女性がビキニで肌を露出していると、現地の男性から好奇の目で見られるということがヨルダンでは起こる。
(死海のパブリックビーチなどでもそう)
なので、ここでも現地の男性からの視線を心配していた。
結果としては、気にするほどでもなかった。
平日の午後だったので、そこまで人は多くなかったことと、ビキニの外国人女性が他にもチラホラいたから。
もしこれが男性の割合が多かったり、もっと混雑していたら、状況は違ったかもしれないので、女性は念の為に入浴用の服を用意していくと安心かも。
温泉の様子
温泉の温度はちょうど良く、ずっと入っていたらのぼせそう。
途中休憩をしながら何回か入った。
お湯に浸かった時に身体全体がジーンとする感覚を久しぶりに味わうことができたのは、感動だった。
瞑想しながら滝に打たれるおじちゃんや、滝の下でマッサージをしあうおじちゃんたちがいたり、足だけお湯につけながら談笑する女性がいたり、、、
そこには、思い思いの方法でリラックスしている現地の人たちの姿があった。
滝の裏側には、天然のサウナの洞窟があった。
足湯ができるくらいの水量があったので、足を浸けてみると激熱。
休憩スペースでは、シーシャを持参してたそがれている人や、たくさんのお菓子を持ってきている人もいた。
ここは、朝9時から夜9時まで空いているらしい。
この日は1時間ほどの滞在だったけど、食べ物とかを持ってきて、温泉に入ったり休憩してくつろいだりしながら長時間滞在するのも楽しそう。
ヨルダンに温泉があるって初めて聞いた時は、ぬる〜い温泉を想像していたけど、実際は思っていた以上にちゃんとした熱い温泉で、満足度は高かった。
ヨルダンに住んでいて、湯船が恋しくなっている人はぜひ。