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エコロッジがめっちゃ良かった話

ヨルダンのフェイナンという地域は、首都アンマンから車で3時間ほど南に下ったところにある。

フェイナンには何もない。
ベトウィンという現地人が住んでいて、山やワディ(川)があるくらい。

この何もないところに、エコロッジがポツンと建っている。

3ヶ月前のことになるが、8月下旬にヨルダンのフェイナンにあるエコロッジへ行ってきた。



アンマンからタクシーに乗って3時間。
フェイナンレセプションセンターに到着すると、エコロッジが手配してくれたベトウィンのドライバーのおっちゃんが迎えに来てくれていた。

4WDに乗り換えると、舗装されていないガタガタ道を通ってエコロッジまで向かう。

4WDの荷台からの景色。何もない。
30分後、ようやくエコロッジが見えてきた!
こちらが今回泊まったフェイナンエコロッジ

エコロッジは入り口から内部に至るまで全てが可愛かった!!

入り口の扉についていた、コンコンとするやつ
(名前は知らない笑)
この雰囲気好き。
中庭。奥にはレストラン。
客室はこんな感じで分かれている。
緑とのマッチングが綺麗
屋上には自由に上がることができる。
屋上から見た景色。何もない。

部屋の中はこんな感じ。
エコロッジなので、さまざまな部分にエコフレンドリーを感じる。

部屋の中からの景色
キャンドル置き場
飲み水は保冷効果があるボトルの中に入っていた。
冷たいというかはぬるい感じ。
部屋の扉のビンテージ感が可愛い。
ちゃんと分別して捨てるようになっている。
ヨルダンでは珍しい(笑)

お昼前にロッジに到着したので、これから何をしようかと考えた。

近くにワディがあるそうなので、そこへハイキングに行くことにした。
ワディの入り口までは、歩くと1時間くらいかかるので、エコロッジが手配してくれたドライバーさんに送迎してもらった。

とっても綺麗なワディだった。

ひたすら歩いて満足した後、テキトーなところで折り返して帰ってきた。
歩いている人はエコロッジの宿泊客くらいなので、ほとんど人に会うことはなく、十分に自然を堪能することができた。

ロッジに戻ってシャワーを浴び、少し休憩。

このロッジには、自然や現地の人の暮らしを体験できるプログラムが日替わりで用意されている。

この日はパン作り体験プログラムが用意されていたので参加した。

他の参加者と一緒に、ベトウィン人が住む家へ向かう。
けっこう歩くなぁ

到着した先は、ベトウィン人のおじいちゃんが住むテント。
このおじいちゃんがパンの作り方を見せてくれるということで見学した。

ハエがパン生地に入りそうでヒヤヒヤ(笑)
小麦粉と塩だけで作った生地を、炭の中に入れて焼く。
焼いている間、飼われているヤギを見ていた。
炭に埋まったパンを取り出すおじい
できたパンはオリーブオイルにつけて食べた。
モチモチしていて美味しかった!

パン作り(を見学する)体験を終えた後は、近くの丘に登り、太陽が地平線に沈んでいく様子を見ていた。

いつの間にかけっこう高いところまで来ていた
フェイナンに沈む夕日

パン作りの参加者は各自歩いてロッジに戻っていった。

エコロッジ周辺でテント生活をしているベドウィン人。
この辺り一帯、電気は通っていないので、少しずつ暗闇に包まれていった。
テント周辺の焚き火だけが、ぽつりと暗闇に浮かんでいた。

歩きながら、一番星を見つけた。
ずっと上を見ていると、二番星、三番星、、、とどんどん星の数が増えていった。

ロッジに戻る途中にあったモスク
モスクを通り過ぎ、振り返った時の景色

エコロッジに戻った頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
ロッジには電気を少ししか引いていないので、建物内はたくさんのキャンドルが灯されていて、とっても綺麗だった。

ロッジの中の廊下
部屋の中もキャンドルの灯だけ。
鏡が反射して、光が分散するようになっている。

晩御飯に出てくる薄いパンも、ロッジ周辺に住んでいるベドウィン人が作ったものだと聞いた。

ベジタリアンなメニューだった。エコだ。

晩御飯のビュッフェ

夜は屋上に上がってひたすら星空を見ていた。

何回か星空の撮影に挑戦したけど、なかなか上手くいかない。
「星空 カメラ 撮影」とスマホで検索してから、ここは電波がないことを思い出した(笑)

飽きずにずっとボーっと空を見ていた。
何回か流れ星も流れた。

もっと上手に星空を撮れるようになりたい

星を眺めながら屋上で一晩明かすこともできたが、途中で部屋に戻った。

8月といえども、夜は寒かった。
ロッジに住み着いている猫が温もりを求めて寄ってきたのが可愛かった。

翌日は、ロッジの裏手を散策。
ずっと歩き進めると、ダナまで行くことができるみたい。

道に迷った時、辺りに住むベドウィン人が教えてくれた

帰りのドライバーが迎えに来る時間が決まっていたので、途中で折り返してロッジに戻ってきた。



フェイナンには、電気も水も電波も十分になかった。
手に入る食材も限られていた。
そして、実際にここで生活を営んでいる人たちがいた。

不便と言ったらそれはそうなんだけど、自然に逆らわず、自然の恵みを享受する生き方は、なんだか豊かに感じた。


今もふとフェイナンの景色が恋しくなる。






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