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ラマダン中に頂いたアラブのご馳走の数々 2023

去年のラマダンで以下のような記事を書いたので、今年もラマダン中にどんなアラブ料理をいただいたのかを書いていこうと思う。

今年は、ラマダン中に家族がヨルダンに遊びに来ていたので、なんと家族も一緒にイフタール(断食明けの食事)に呼んでいただいたりもした。

あれほどアラブ料理が口に合うのか心配していた父も、アラブ料理の美味しさにスプーンが止まっていなかった(笑)

今年もそんな美味しいアラブ料理の数々を紹介していく。

① マンサフ

ヨルダンで圧倒的にいただく回数が多いのが、マンサフ。
去年と引き続き、ラマダン中に1番多く食べたアラブ料理であり、ラマダンの1ヶ月間だけで3回もマンサフをいただいた。

断食中の胃に優しい鶏肉のマンサフ
私の家族もご馳走になり、10人でお皿を囲んだ。
こちらは伝統的な羊肉のマンサフ

マンサフを食べ終わったあとは、いつも必ず眠くなる(笑)


② マクルーバ(マクルーべ)

マクルーバは、私が1番好きなアラブの家庭料理。
家庭のお母さんの味付けの違いが顕著に出てくるのがマクルーバだと思う。

アーモンドがいいアクセントになっていて、とっても美味しい!
こちらの家庭のマクルーバは、お肉にしっかり味がついていて、少しスパイシーなのが特徴。
私の家族もご馳走になり、みんなから大好評だった。
付け合わせのモロヘイヤスープも美味しかった!

別の日に別の家庭から、モロヘイヤスープがメインのイフタールにも呼んでもらった。

手前の緑のモロヘイヤスープを、大皿のお米にスプーンでかけて食べる。

写真の赤いお皿の上に載っている三角形のものが、サンブーサ。
パイ生地の中にはチーズが入っていて、アラブの餃子 or 春巻きと言える。

サンブーサもラマダン中によく食べられる料理だが、食べたのはこの日が初めてだった。
食感が楽しくて、大人も子どもも好きな味。


③ ダワーリー(ワラカアイナブ)

一つ前の記事でも紹介したダワーリー。
私が勝手に「アラブのお寿司」と呼んでいるこのアラブ料理は、お米とひき肉を混ぜたものを、ブドウの葉っぱで包み、鶏肉などと一緒に蒸した料理。

ラマダン初日のイフタールがダワーリーだった。

以前、ラマダンではない時期に別の家庭でいただいたダワーリーは、鶏肉だけでなく、トマトやズッキーニも一緒に蒸してあった。

ダワーリー × マハシー

実はこのズッキーニ、中がくり抜かれており、そこにダワーリーの中身と同じ、お米とひき肉が詰められている、マハシーという料理である。

ダワーリーとズッキーニのマハシーが一度に味わえるなんて、なんて贅沢な料理!

ダワーリーは、一つずつお母さんが手作業で巻いていくので、準備にトータルで4時間ほどもかかる、とても手間のかかる料理だ。

ちなみに、ひき肉が入っていないダワーリーはヤランジと呼ばれており、アンマン城のところにある某カフェなどでは、こちらがパックに入って売られている。


④ ラマダン中のデザート

ラマダンを代表するデザートといえば、お馴染みのカターイフ。

とっても美味しいけど、イフタールでお腹の限界まで食べた後に出してもらえることが多いので、いつも1、2個しか食べられない。

イフタールの量を減らせば良いけど、「もっと食べなさい!」とお母さんたちから強く言ってもらえるので、食べる量を抑えるのは至難の業(笑)

緑色のピスタチオがかかっているのが、揚げないカターイフ。
奥にあるのが、揚げたカターイフ。
ターキッシュコーヒーと一緒に出してもらった。


最後に紹介するのは、ラマダン明けにお祝いする期間(イード)によく食べられている、マアムールというアラブ菓子。

ラマダンの終わりの時期から、各家庭のお母さんが家で何百個も手作りをする。

ラマダン後のイードの期間には親戚の家に行き来するので、その時に食べてもらうのが習慣になっているそう。

私も、園児のお母さんから手作りのマアムールをいただいた。

生地にはシナモンやカルダモンが練り込まれていて、中にはデーツの餡。
生地の少しスパイシーな刺激と、デーツの控えめな甘さの組み合わせがちょうどいい。

シロップで甘々なアラブ菓子が多い中で、マアムールは、どこか少し日本の和菓子を連想させる。

マアムールは、イードの味。


今年のラマダンも、ヨルダンのお母さんたちのお陰で、アラブ料理の美味しさを堪能するだけではなく、家族団欒の温かい時間も過ごすことができた。

来年のラマダンにはもうヨルダンにいないけど、こうやって私を受け入れてくれて、温かくもてなしてくれたことは、これからもずっと忘れないと思う。




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マハ 🇯🇴
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