特番が全然レギュラーにならない男(追記あり)
先日、ある特番の収録をしました。収録は笑いあり感動ありで大変盛り上がり、観に来ていた上司にも「おもしろかった!」と声をかけられました。
大満足の収録だったのですが、収録後にここ数年一緒に番組を作っているスタッフに
「山内さんと作った特番、いつも手応えめっちゃあるし、評判もいいのに全然レギュラーにならないですよね…」
と言われました。その時は「いや、今度こそ!」「そうですね!」と話していたのですが、家に帰ってから冷静に考えると、
「確かに俺がやった特番、全然レギュラーにならへんやん!」
と色んな番組が一気にフラッシュバックしてきました。ここ10年、ほぼ毎年なにかしらの特番をやっているのに、全然レギュラー化していません。
別に「次の特番、山内やってな」と言われて指名制で作っているわけではありません。制作の中で企画コンペがあり、それを勝ち抜いたうえで特番を作っているのです。
食品メーカーで例えるなら「新商品コンペには勝ち抜くもののいざ発売したら全然レギュラー商品にならないやつ」なのです。それも10年間も。
「俺どうなってんねん。というか、こうなってくると選んでる方にも責任あるんちゃうか?」
と、選んでもらった恩を仇で返しだす始末。
いったん落ち着くために、ここ10年間でやった特番を整理したいと思います。以下、総合演出だったりプロデューサーだったり立場は様々ですが、自分が企画立案から携わった新規の特番です。
2011年『15だった夜』(MC:次長課長河本)
2014年『ヒミツの実家ちゃん』(MC:ココリコ田中)
2015年『チマタのテッパン』(MC:フットボールアワー)
2017年『僕が舞台を降りる日』(出演:TKO木下・ナイツ塙・サンドウィッチマン伊達)
2018年『お笑いジャイアントキリング』(MC:陣内智則)
2019年『出川哲朗の恥の王様』(MC:出川哲朗)
2020年『セダイゴエ』(出演:タカアンドトシ・アンガールズ・チョコプラ・霜降り明星)
2021年『喜怒哀ラフ』(MC:オードリー)
2021年『里帰り代行します!』(MC:中山秀征・麒麟川島)
2021年『100回やったら会いましょう!』(MC:アンタッチャブル)
いやいや、結構やってますよね。というか「街の人」大好きですね。どう考えても街の人に頼りすぎです。でも好きなんですよね。僕はやっぱりそこに可能性を感じてしまうんです。
複数回放送した番組もありますが、今のところどれもレギュラー化していません。その理由は色々あります。「視聴率が合格点を満たさなかった」が一番大きいですが。
正直、残念です。どの番組も、レギュラー化を目指してフルスイングで作っています。その番組を通してくれた人、後押ししてくれた人、売ってくれた人、番組を一緒に作ってくれた人、出てくれた人…そのすべてに報いたいといつも思っています。でもこれまでその思いは叶っていません。
ただ作ってきた番組を改めて眺めてみると、反省こそあれど不思議と後悔の念はありません。ひとつひとつの番組での成功と失敗が今に繋がっていると感じます。これまでも書いてきましたが「レギュラー番組を担当すること」が僕にとってのゴールではなくなった今、その時できることをすべて注いで、これからも特番制作に携わっていこう、と強く思います。
いつになるかわかりませんが、いつか特番がレギュラー化した時は
『特番がようやくレギュラーになった男』
というnoteを書きますので、読みにきてください。
(2月2日追記)
1年ぶりにTwitterがバズりました。
つぶやいてから4日、現在16.5万いいねです。インプレッションは800万超え。特番より見られています。あかんがな。
去年バズった時は和牛の『情熱大陸』をのっかり告知したいのに、情報解禁前だったのできなかった…という歯がゆい経験をしましたが、今回はしっかりのっかり告知ができました。
アンタッチャブルさんがMCの『100回やったら会いましょう!』という特番の第2弾です。今回はプロデューサーとして携わっています。
「愚直にひとつのことを100回やったら何が起きるのか?」という検証バラエティです。金メダリスト、アイドル、モデル、芸人…みなさん様々なことに本気で100回挑戦してくれています。
なかなか充実した内容になったと自負しておりますので、是非ご覧ください。
『作った番組よりTwitterの方がよく見られてる男』
はよろしくないので。