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「だぶる模話模話模話のよもやま語り~〈【にほん記憶遺産シリーズ】…こども時代の食を語ろうの巻①〉」

模話1「子ども時代の食を語ろうだよ」

模話2「還暦世代だから60年代後半から70年代って感じだね」

模話1「流通革命が起きた70年代の変遷にある意味では恩恵を受けて、ある意味では振り回されて翻弄された世代ね」

模話2「確かに小学校高学年あたりで肉の種類が増えたり海外からの肉や魚が増えた感じがあったね」

模話1「同級生の○くんがね、文がうまくてさ。バブル期にはやった本物志向に対してうちらの子ども時代を〈偽物志向〉って書いてて感心したよ」

模話2「簡単に謂うと例ではなに?」

模話1「要するにプラスチックが広がった時代ってことさ。陶器磁器の食器やコップもプラスチック、硝子もプラスチックとかさ」

模話2「なるほどね。そしてイシイノミートボール時代ね」

※補足
イシイのミートボールの件ですが、現在の同商品は添加物を排除して化学調味料も無添加ということを今回知りました。例えば1997年に化学調味料をやめ、2006年にはショートニングやイーストフードを原料から外しているそうです。
下記ホームページでご覧いただきますと、石井食品さんの企業努力を感じることができます。安部司さんの本の影響が大きく、同製品を非常に象徴的に表現していましたが、現在の同商品については現在の事実を知らず誤解であったことをおわびもうしあげます。申し訳ありませんでした。



食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 単行本 – 2005/10/1
安部 司 (著)


博士も知らないニッポンのウラ 第20回 「食品のウラ」

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ニッポンのウラ 食品のウラ第2部 水道橋博士/宮崎哲弥/安部司(食品添加物の神様)
ぴょんたかFORCE



模話1「添加物食品、インスタント食品、スナック菓子バブルって感じだね」

模話2「長生きは難しいかもよ。我々世代はね」


Q4.食品添加物の海外の基準は日本よりも緩いのですか?
 食品添加物の規格や基準は、食品の安全性を確保しつつ、国際間で整合性のある規制が行われるよう、取り組みがなされています。
 食品添加物の国際的な基準等は、国連食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)の合同食品規格委員会(コーデックス委員会)食品添加物部会で検討されています。
 また、食品添加物の安全性について国際的な評価を行うため、国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家会議(通称:JECFA) が設置されています。

 日本での食品添加物の品質の規格や使用量の基準は、このような国際的な規格や基準にできるだけ沿うように定めていますが、一方で日本と諸外国ではこれまでの長い食生活や制度の違いなどにより、添加物の定義、対象食品の範囲、使用可能な量などが異なっていることから、単純に比較することはできません。 

 なお、令和4年10月26日現在、日本の食品添加物の数は831品目(香料を含む)あります。

 また、米国の添加物の数は、約1,600品目程度(香料を除く)(平成25年2月時点)であると考えています。この品目数の中には、(1)果汁や茶など日本では添加物に含まれないものや、(2)日本では1品目として計上されている品目が、米国では、物質ごとに指定され数十品目となっているものが含まれています。


出典:
厚生労働省
食品添加物


模話1「じゃあ、さっそく〈こども時代の食について〉語ろう」

模話2「記憶にある最古のおやつの記憶とか…いま思い出せる?」

模話1「ボクのこども時代は、おやつが棚の中にしまってあって…それを食べるようにいわれてたもんだよ」

模話2「その記憶は何歳くらいなの? どんなのが棚に入ってたのさ?」

模話1「まだ、幼稚園に行ってないころだから…3歳から4歳くらいのことかな? あてにはならないけどね。香煎って書くのかな? コウセンっていわれてたものが多かったかも」

国産大麦100%
香ばしさがたまらない!
こうせん【はったい粉、麦こがし】


模話2「麦焦がしのことでしょ?」


こう‐せん〔カウ‐〕【香煎】 の解説
1 麦焦がしの別名。

2 焦がしに紫蘇 (しそ) と山椒 (さんしょう) の実、陳皮 (ちんぴ) などの粉末を加えたもの。湯を注いで飲む。

3 茶会の待合や祝儀の席でお茶代わりにする、紫蘇や山椒の実、陳皮の粉末、もち米で作る小さいあられなどのこと。単独または混ぜて、湯を注いで出す。

出典:デジタル大辞泉(小学館)


模話1「うん。はったい粉ともいうらしい。山上たつひこ先生のギャグマンガに、『奈良公園の鹿にはったい粉を付け合わせでくれ』的なギャグがあって、そんときに初めて『はったい粉』を辞典で調べて『こうせん』と同じものだって知ったけど…こいつはちょっと余談すぎたかね…まあ、ボクのおやつはその麦を挽いた粉に白砂糖を入れて、カップとか器に入ってるのね。そいつに象印魔法瓶のお湯をちょっと入れて練って食べるわけさ」

昭和レトロ アンティーク 象印魔法瓶 1’6Lのみ


模話2「今でもあるよね? おいしかったの?」

模話1「う~ん、いま食べたい気持ちは全くわかないけど…ほかに何もなかったし…棚に入ってるもの以外…食べると叱られることもあるから…あとは…用意されてるお菓子とか、たまにお金が置いてあって、わが家の本家のおうちが駄菓子屋をやってたから…自分で買ったりしてたと思う。麦焦がしは、のどに詰まる感じで…そんなに好きじゃなかったかな? ばあさんが時々つくってくれたジャガイモでんぷんの片栗粉と白砂糖にお湯を入れた〈葛湯〉が好きだったな。白砂糖がじゃりじゃりしてるのがいやでよく混ぜてたと思う。最初白くなってるのが透き通って…透明になるじゃない? そのあと冷めてくと、だんだんみずっぽくなってだらしなくなっていく変化していくさまに味わいがあって…たのしんでいたと記憶します。そうそう、風邪引くと、葛湯を作ってくれるから、風邪を引くのが楽しみだった。あとわが家では『土鍋で直接つくるおかゆ特権』ってのもあって…たぶん、やたら風邪をひいていたこども時代は…葛湯だとか、おかゆ狙いだった可能性もあるね。共働きでほっとかれてたしね」


ホクレン 片栗粉

米から煮るからおいしい!
土鍋で作るお粥
デリッシュキッチン



模話2「近くの市に本葛湯で有名なとこあったよね?」

模話1「ああ、掛川ね。でも、あそこは元々葛布のほうが有名だってきいたことある。今は新幹線が止まるし、お土産屋さんで観光客向けのきれいな包装の美味しいやつ売ってるし、すぐ手に入るけど…こども時代は本物の葛粉なんて知らなかったもん。片栗粉の葛湯しか食べたことなかったしさ…関西圏じゃないからくずきりも食べたのは大人になってからだったよ」


萩野屋菓子舗
くずゆ 1本108円、栗一粒抹茶羊羹 1ヶ157円、栗きんとん 1ヶ170円(9月~1月末日)
掛川観光協会


模話2「つくづく田舎のこども時代だったんだね。貴重な体験だね。続く~」





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