医学物理士的朝活
筆者は毎日始業2時間前の朝6時台には職場に着くようにしている。そんなに早く来て何やってるんだとよく言われるが、やることはいくらでもある。夜行性医学物理士の皆さまにもぜひ朝活の良さを紹介したい。
1. 論文読むのにちょうどよい時間
いくら臨床の医学物理士といえど、AAPMのTGレポートやIAEAのTRSなど読むべき論文はいくつもある。この手のガイドライン系論文はどれも一度に読み切れるボリュームではないので定期的にコツコツ読み進めるしかない。とはいえ、毎日の仕事後の遅い時間、疲労困憊、わざわざ今日やらなくてもいいかーという役満状態でそれらに目を通す気にはとてもなれない。結果、読まずに途中放置の論文が増えてくる(経験済み)。
そこで普段の業務の進捗に左右されず確実に決まった時間がとれる早朝はそのような論文抄読のためにもって来いである。皆が出勤前の静かな部屋でコーヒーでも飲みながら1時間ほど毎日読む。集中するにはベストな時間と環境ではなかろうか。始業までの限られた時間と決めているのもメリハリがついてよいところ。
2. 治療計画装置使い放題
裕福な施設は別として、治療計画装置の端末台数やライセンス数には限りがある。特に夕方~夜の時間帯は治療医や技師も使用していることが多く、使いたいのに空いていないというのは医学物理士あるあるに違いない(自分が先使っていても気を遣って医師に譲ってしまうのもあるある)。
そんなときに早朝はいい。誰もいないからどれでも使い放題である。並列計算もさくさく進む。夕方下手に他の人が使い終わるのを待って夜遅くなるよりも、さっさと帰って翌朝にやった方が健康的であろう。ただ人によっては始業前に働いても超勤つかなくて金銭的に損するが。
3. 通勤時間の節約
医学物理士と関係ないが、早朝出勤は道が空いているのも大きなメリットである。筆者はその時間だと職場まで車で30分ほどだが、それ以降ラッシュ時間だとこれがリアルに倍の1時間くらいかかる。これ毎日だと時間の無駄の最たるものでしょう。でも運転中に論文読んでたら死ぬしな。
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そんなこんなで今や筆者は朝活人間になってしまったわけだが、もちろん良いことだけではない。
朝の早さ自体は習慣化してしまえば多少寝不足でも何とかなるもんだが、朝活しているからといって毎日定時に帰れるわけではない。それどころか、以前の記事でも書いた通り、医学物理士は遅い時間になることの方が多い。しっかり自分の仕事をコントロールしないと、結局夜も遅くまで職場にいて家には風呂と寝るだけに帰る毎日になってしまうこと請け合いだ。
かくいう筆者のおっさんも以前は病院に住んでるんじゃないか?とかって囁かれていた。最近は同居猫が寂しがるので早く帰るように心掛けている。
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