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学ぶことで御恩返し
介護の仕事をしていると、基準があるわけではないですが、
難しい困難ケースが存在すると思います。
そんな難しい困難ケースのサービス提供が終了したとき、
皆さんはどうなさいますか?
1.困難ケースの終了
難しい困難ケースのサービス提供が終了したとき、
「大変だったよね」で終わるのか、
「難しかったけど、いなくなると寂しいよね」と、余韻に浸るのか、
「一度、〇〇さんについて、話し合う場を設けようか」と、なるのか、
皆さんはいかがですか?
数年前のお話になりますが、困難ケースが利用終了となった際に、仲間へメッセージを送った文章をそのままお送りしたいと思います。
2.学ぶことでご恩返し
一言で言うならば、どんな感想ですか?
大変だった?
楽しかった?
学び多かった?
それでは・・・
何が大変でしたか?
何が楽しかったですか?
何を学びましたか?
どんな意識を持ちながら接していましたか?
どんな視点を持ちながら対応していましたか?
どんな発見がありましたか?
どんな振り返りをしましたか?
私たちは、
利用者さんの可能性を引き出すことを意識して日々接し
私たちは、
利用者さんの可能性を実現するように工夫して日々接し
私たちは、
利用者さんの可能性に繋がるようお手伝いをさせていただいています
なぜかな、
私たちは、
“与えてあげている”感覚に陥りやすいのです
私たちは、介護というサービスを買っていただいて、
介護というサービスを提供させていただいております。
買っていただいているのにも関わらず、
利用者さんは…
不安で苦しみ
痛みが生じます
( もちろん、どの業界にも通じるお話ですが )
非情なことを言います
利用者さんの不安は、
利用者さんの苦しみは、
利用者さんの痛みは、
チャンスです!!
学びのチャンスなのです
お金を払ってサービスを買っていただいているのにも関わらず、
痛みを与えてしまっているのにも関わらず、
このチャンスを見逃したら失礼極まりないことだと思うのです。
利用者さんは、
私たちに可能性を引き出す大切さを教えてくれています
利用者さんは、
私たちに可能性を実現できるように身体を張ってくれています
利用者さんは、
私たちに可能性につながるようにお金を払っていただいていいます
私たちは、
“与えてもらっている”
この感覚を忘れてはならないと思うのです
ただ、「大変だったね」で終わらぬように
日々、1人ひとりの利用者さんに
尊敬と感謝を持って接して行きましょう
私たちにできる御恩返しは、
あなたが痛みを持って教えてくれたことを、
次のあなたに返すことでしかできないのかもしれません
気づいたときに、そこにいるとは限らないのですから…