宮崎旅行記 2日目
12月7日
宮崎旅行2日目
朝食は昨日スーパーで買ったご当地パン。イラストがかわいらしい『雪だるまパン』と、どんな味なのか見当もつかない『シンコム3号』。
シンコム3号の包装紙の裏側には、種子島ロケットにまつわる豆知識が書かれていたけど、それが商品名とどう結びつくのか謎のままだった。ちなみに味は甘食みたいなパサパサした生地のケーキっぽいパンに、甘いクリームが挟まったお菓子要素つよめのパンでした。
宮崎駅から観光特急『海幸山幸』に乗る。JR九州は観光用の特殊な電車に力を入れていて、以前は鹿児島中央から指宿や枕崎へ走る『指宿のたまて箱』という特急に乗ったこともある。玉手箱にちなんでドアの開閉時にミストが噴き出す楽しい列車だった。
こちらの『海幸山幸』は外観や内装に木材(地元産の飫肥杉)が使用されている温かみのある車両。車内のカウンターでお土産や飲食の販売も行われていて、挙げ句の果てには「海幸山幸」伝説の紙芝居まで始まった。乗務員さんの朗読、お上手でした。
桃鉄でしか聞いたことのない飫肥駅で降り、飫肥城を目指してぶらぶら。
途中、歴史を感じる廃墟があって思わず写真を撮りまくってしまった。特に観光名所でもなんでもない廃病院らしいのだけど、個人的にはすこし生活感の残っている廃墟の方がお城よりも興味を惹かれる。
廃墟のすぐ近くにある『コーヒーと食事の家 園』で昼食。昭和な佇まいのお店で、チキン南蛮をいただいた。
城下町独特の区画整理されたまっすぐ続く道路に心が躍る。
道沿いにある大きな日本家屋から、いかにも南国風な樹がニョキニョキ生えていて、宮崎との風土の差を思い知った。
それから、錦鯉が泳いでいるお堀のそばに危険注意の看板があって、そのイラストが異次元に飲み込まれているみたいで怖かった。
飫肥城址に建てられた学校を横目にのんびり散策し、『服部亭』という古民家カフェでお茶休憩。古民家というレベルじゃなく、一財を成した材木省の大邸宅がそのままカフェになっている。コーヒーといちじくタルトをいただいた後は、邸内を巡って2階の窓からの眺めも楽しんだ。
帰りも海幸山幸に乗る。1人シートの列と2人シートの列があって、行きと帰りで同じ席番でも海側と山側が入れ替わるのが一人客には助かる。
往路と同様、奇観『鬼の洗濯板』ではしばらく停車し、ゆっくり景観を眺める時間を作ってくれる。
宮崎駅に戻り、フィロソフィーのダンスのライブが行われる会場・FLOORへ向かう。限定グッズのキーホルダーとアクリルスタンドを無事に購入し、開場時間までいったんホテルに帰ってひと休み。会場と宿泊先が近くてよかった。
フィロソフィーのダンス
1桁の整理番号を引いて最前列で観賞できた。フィロちゃんズを最前で見るのは恵比寿The Garden hall 以来。フィロのスはどんどん大きく遠くなっていくべき人たちだから、今のうちにできるだけ近くでしっかり見ておきたい。遠くなっても楽しさは変わらないだろうけど。
FLOORは体育館のような倉庫のような、殺風景とも言える内装にミラーボールがちょこんと設置されている不思議な会場。その会場がフィロのスが登場した途端に、キラキラに輝くダンスホールに様変わりした。
高崎で見た『sweet time』はショートバージョンで矢継ぎ早に曲を見せ、寸劇っぽいパートもあるテレビ的なショウのイメージが強く、今回の『hot time』はフル尺でじっくり楽曲を聴かせるライブ感が前に出ているのかな、と思った。
『永遠頂戴』『曖昧シェイキット』などの新しめの曲と、レアな過去曲がバランスよく配置されていて、セトリとしては hot timeのほうが好みかも。共通して言えるのは、どちらもかわいくてかっこよくて楽しくて、ホコホコ幸せな気持ちに包まれて会場を後にできるということ。
中盤にマリリちゃんとののちゃんのデュオによる艶やかな『パレーシア』がおそらくこの日の目玉。ののちゃんが新しい表現を開拓していて拍手。
その後、ハルちゃんあんぬちゃんのデュオで『バイタル・テンプテーション』が来たのは意外だった。ハルちゃんの圧の強いボーカルと、あんぬちゃんの素直でまっすぐな歌声が正面からぶつかり合っていて、あんぬちゃんがボーカリストとして着実に成長してきたことを改めて感じた。
ライブ後は近くのお店で肉巻きおにぎりを買って、さらに人気の餃子屋さんで餃子をテイクアウト。テイクアウトの時は並ばずに直接、窓口から注文できるのを知らなくて、入店待ちの列に30分くらい並んでしまった。
ホテルの部屋で食べ終えた後、夜の街へ繰り出しフルーツパーラーでパフェをいただく。とっても美味しい。パフェグラスの底までフルーツがぎっしり詰まっていて、コーンフレークで底上げしていなくてミルクボーイが動く必要もなかった。
楽しいライブとおいしい食べ物で宮崎が大好きになった。初めて来た土地で素敵な思い出ができたことに感謝。