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【数学】漸化式その3
対象:定期試験以上
今回は 漸化式 の3回目です
前回前々回はこちら
今回のテーマは 3項間漸化式 と 連立漸化式 です
3項間漸化式
3項間漸化式は $${a_{n+2}+pa_{n+1}+qa_n=0}$$ のように
前2項が定まって はじめてその次が定まるというものです
与えられた漸化式の中に3つの項があれば3項間漸化式なのですが
入試ではほぼ $${a_{n+2}+pa_{n+1}+qa_n=0}$$ だといってもよいでしょう
というわけで このタイプのみをここでは扱います
![](https://assets.st-note.com/img/1692335301666-jzqfgjt93v.png?width=1200)
ここでも「特性方程式」が出てきました
1回目の内容で述べたように
「もしこの形に変形できたとしたら」と考えると出てきます
![](https://assets.st-note.com/img/1692335317349-ULaeEFWdrK.png?width=1200)
もし②の形になったとしたら 置き換えにより等比数列になります
つまり 解くことができるんですね
ですから ②の形にしたい と考えるわけです
結果として 特性方程式が得られました
では 問題で使ってみましょう
![](https://assets.st-note.com/img/1692335329768-Unq7TFDSZU.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692335343776-Y1LNTEVVCv.png?width=1200)
では 次です
![](https://assets.st-note.com/img/1692335384829-s3x7TwReTl.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692335394949-spjM3bi7d1.png?width=1200)
特性方程式の解が重解の場合は 式が1つしか作れませんが
その1つだけで 解くことができます
よって 最初の問題も 式を1つだけ使って解くこともできます
連立漸化式
さて次は連立漸化式
2つの漸化式によって 2つの数列が順次定義されていく数列です
![](https://assets.st-note.com/img/1692335406453-X4RsEac2us.png?width=1200)
では問題
![](https://assets.st-note.com/img/1692335423686-L1fjA088Is.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692335473809-DRemQhk2R9.png?width=1200)
連立漸化式から 数列$${\{a_n\}}$$の項を消去してすべて$${\{b_n\}}$$の項で表すと 3項間漸化式となります
また,次のように解くこともできます
「もしこの形に変形できたとしたら」です
![](https://assets.st-note.com/img/1692335529315-bTLvACYQsU.png?width=1200)
解答中の$${(*)}$$の式が作れれば 等比数列型にもっていけるので
解くことが出来ます
いわゆる 「連立漸化式の特性方程式」のようなものですが
3項間漸化式にもちこめるので 覚える必要はありません
覚えることは 少ない方がいい
ただし「もしこの形に変形できたとしたら」と考えることで
導き出せるものだ ということは理解しておきましょう
では次です 誘導がある問題です
![](https://assets.st-note.com/img/1692335579390-vUD4dFx2rD.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692335593434-DlTj4QGBWQ.png?width=1200)
誘導がある場合には 問題で指定された式を作る方向に式変形していけばよいだけです
最後は 文字に対称性がある場合です
![](https://assets.st-note.com/img/1692335617282-CEETDxvArN.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692335627933-rkqFkNYHjz.png?width=1200)
文字に対称性がある場合は 和と差 を考えることで解くことができます
3項間漸化式にもちこむことで 普通に解くこともできますが
簡単に処理できる特別な場合 といったところでしょうか
今回はここまで