「機動戦士ガンダムSEED」と私
Phase 01 偽りの10年間
ガンダムSEEDを語る前にSEED放映前の時代、時間軸を戻します。
私が高校生の時に「逆襲のシャア」を映画館で観ました。その後ガンダムF91を観た後、私生活においては新社会になり就職、就職後の配置転換、実母の早過ぎる死、結婚、子宝に恵まれる等々大きく目まぐるしく変化する私にとっては激動の20代でした。
ガンダムを始め、アニメや趣味からも遠ざかるを得ませんでした。
30歳を過ぎた頃位に少し自分の時間を持てるようになり久しぶりに「ガンダムどうなっているかな?」と見たのがあの∀ガンダムでした。
宇宙世紀しか知らない私にはあのヒゲとちょんまげの様なシルエットがどうしても受け入れられなかったのです。
「ど、どうして、何故故に… 何が起こった??? 」 (∀お好きな方々ゴメンなさい🙏)
ならば「平成のアナザーシリーズ」+αはと思い、レンタルDVDでV.G.W.Xの冒頭数話は見ました。
答えはノーでした。(V.G.W.X.∀お好きな方には誠に申し訳ございません🙏)
否定する気はありません。アナザーだから宇宙世紀と違うのは当たり前。ただガンダムF91後からの約10年間、私はガンダムアニメに関して全くの浦島太郎状態だったのです。
大きな落胆
私の中で「ガンダムはもう終わった」と思い、過去作の宇宙世紀のガンダムを見直そう、これからの新作ガンダムは見まいと思いました。
そんな想いの中で∀の次作「ガンダムSEED」が放映されました。「何だ種って」位の気持ちでお試し程度にチラ見しようと思いました。
Phase 02 その名は救世主
三石琴乃さんのナレーションから始まる「コズミック・イラ70 血のバレンタインの悲劇によって…」おぉこれは…
TMRの西川さんの歌う強烈なインパクトOPソング「インボーグ」
曲の冒頭イントロからガンダムSEEDのタイトル画面で月を背にビームライフルを構えるGAT−X105 エールストライクのシルエットスタイル。
SEEDの各OP画像には本当に惚れ惚れとしてしまいます。
人と人との距離感、各人のポーズ、表情、MSの超絶な遠近法表示、友情、愛情、ライバル、表現、個性、インパクト、インパルスetc… まだまだ言葉が足りません。
併せて玉置成実さんの歌もSEEDにとてもマッチしていると私は思います。
曲中の若き5人のザフトレッドのエース達。その先鋒を務めるイザーク・ジュール…
GAT−X102 デュエル アサルトシュラウドを駆り宇宙空間をバックスラスター全開で縦横無尽に駆け巡ります。
これは… 何… 凄い… もう心が奪われていました。もしかしたら恋をする感覚に似ていたのかも知れません。
私のガンダムに対する見方、感じ方、感性は正にREBORN 強烈に「一世風靡」されたのです。
Phase 03 良い意味で崩壊する私の古いガンダム感性。
作品を見ますと非常に濃密、所々に散りばめられたファーストガンダムテイストを味わえるオマージュ作品としては最高の領域かと。
ガンダムなのに、劇中「ガンダム」という単語は存在しない。粋ですね。そういう所本当ににくいです。
それはOSであるところのGENERATION UNRESTRICTED NETWORK DRIVE ASSAULT MODULE の頭文字を取ってキラが付けたGUNDAMとは… いやはや恐れ入りました。
ナチュラルとコーディネーターの概念
ごく普通に自然の状態で産まれた人(ナチュラル)と生まれる前から遺伝子操作され卓越した能力を有する人(コーディネーター)との対立が物語の根幹にありますが、昨今ゲノム解析が進み、「神の領域」とされていますが近未来には本当に遺伝子操作されて産まれたコーディネーターが誕生するかも?と思いを馳せたりもしましたね。
今まで見たことのない灰色のガンダム達→実体弾を無効化出来るPS(フェイズシフト)装甲 ディアクティブモード
Nジャマー(ニュートロンジャマー)、Nジャマーキャンセラー ミラージュコロイド 細かくしっかりとした設定に関心するばかりでした。
結局大好きになり4回は全話見直しました。
本来私の世代は「ファースト原理主義者」達でファーストからユニコーン、閃光のハサウェイ位まででアムロやシャアの香りの全く無いF91も難色を示しガンダムとして認めない人が本当に多いのです。実際竹馬の友で小学校の頃一緒に初期ガンプラを共に購入した友人は正にそのお手本の様な主義者です。
がしかし私は違いました。私は確固たる…
「SEED」信者です。いつまでも何処まで行っても。
私にとっては始めてみる感動、衝撃、救世主の作品でこの思いは今でも変わりません。
好きな人物
これももう即答で「アンドリュー・バルトフェルド隊長」です。放映当時、隊長の年齢が私に非常に近かった事も更なる共感を呼びました。
ザフトきっての名将、時にかなりのおちゃらけに興じますが立派な指揮監督力をお持ちです。部下からの人望も非常に厚いお人。
自宅にキラ達を招待し、哲学的な問答を投げかけます。
「戦争には制限時間も得点もない。スポーツの試合のようなね。」
「ならどうやって勝ち負けを決める?」
「どこで終わりにすればいい?」
「敵である者を、全て滅ぼして…かね?」
「君も○んだほうがマシな口かね?」
「やはりどちらかが滅びなければならないのかねぇ?」
いやはや、本当に仰っしゃる通りの弁舌に聞いた私は脱帽でしたね。
「こだわり」とは人生における美学
と、リアルの世界に置いて私は勝手にそう思っているのですが、バルトフェルド隊長は戦場にこだわりのマイコーヒーメーカー 一式を持ち込み、あまつさえ最前線でも趣味を嗜める心の深さ、キャパの広さ、広い視野感を持ち合わせています。あぁ私もかくありたいものです。
パイロットスーツも隊長好みと申しますか…バルトフェルドカラー🐯がよく出ています。
敵パイロットに対し「戦いとは何ぞ」と教えるファーストガンダムの「ランバ・ラル大尉」にどこか通じる所があると思います。
好きなMS
初期GATシリーズ5機は全て好きですがその中でも特にGAT−X303 イージスが一番好きです。特にあの独創的な人の手と爪の様なMA形態、あのデザインをされた方は天才だと思います。
戦略的にも相手に組み付くというのは非常に有効的、相手は逃げれないからです。そこにスキュラ砲を打ち込まれればひとたまりもありません。相手に組み付きそのまま鹵獲する事も可能な高性能MSだと思います。
私はTwitterを利用しており、ポーズを組んだガンプラを毎週投稿しておりますが撮影の際は常にSEEDの遠近法を意識し、これに少しでも近付き表現したいと思っています。正にお手本なのです。
SEEDは好き嫌いがはっきり分かれる作品と聞き及んでいます。それを理解しても私のイチオシは、やはりこの「機動戦士ガンダムSEED」です。
物語的にはストライクと、イージスの決戦を持って前半終了的な感じです。
いつになるかは分かりませんが物語後半部からを「機動戦士ガンダムSEEDと私」 Ver.2.0としてまた書きたいですね。
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