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野良猫だった頃

チビを保護する前に、チビのママとチビ、ふたり一緒に撮った写真。

まだ野良猫だったふたり。

ママはいつもなんだかきつい目をしていた。

チビはママがいると、少し甘えん坊になった。

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ちょっかいをだすとママに叱られて、それでも許してくれるママ。

体が大人になったって、お互いが想い合っているのは感じていた。

この頃のママは、決して人に媚びず、魚肉ソーセージを差し出されても、チビが食べている横で一切口をつけなかった。

人がパーソナルスペースに入ると、ものすごく怖がった。

ママは人には懐かない。そんなふうにみんな感じていた。


あの時もう少し、大人の猫ちゃんを保護することに対して自信がもてたらよかった。

ふたり一緒に保護できなかったことを、何年も経った今でも本当に悔やんでいる。

チビが小さいうちに、ママとふたりでおうちに入れたらよかった。


猫ちゃんは、別々に暮らしていてもお互いを覚えているのかな。

猫ちゃんはお互い会いたいって思っているのかな。

そんなふうに思っても答えは見つからない。


チビの写真を見せて、チビは元気にしてるよと伝えても、理解しているのだろうか。


今日も私は猫ちゃんたちに、大好きだよ、愛してるよ、一緒にずっと生きようね、と伝える。


いつか、猫ちゃんの声帯が発達して日本語をしゃべってくれる日がきてほしいなぁ。。

もしくは、猫と人間の共通語ができる、とかね。


ママの話も、きっともうすぐ。



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