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【レビュー巡礼】パリの物音が聞こえる

こんにちはイコマタヌキです。
マイクロ・WEB🕷️・ライブラリー『Raccoon Dog Library』より、Web小説投稿サイト、カクヨムの作品を紹介します。


紹介作品

作品名:名もなきオブジェの呟き
著者:柊圭介さん

パリの蚤の市ブロカントを舞台に、アンティークや小道具が物語ります。
その中でクローズアップされたのは次に挙げる5つ
(著者による作品紹介より)

  • 売れない画家のイーゼル

  • 恋をしたコーヒーミル

  • 作家の書斎机

  • フランス人形の記憶

  • 閉店する店の懐中時計

主観的視点を得た「彼ら」による1話完結×5話のオムニバス・ストーリー

正直なところ、あまりに素晴らしくて、レビューを書くことに及び腰になりました。こんなことは初めてだと思います。

イコマタヌキ舎レビュー

以下、カクヨムに投稿した589こはくのレビュー文です。

他の世と同じく、パリの街にも絶えず時が流れている。
形あるもの、いずれはくたびれ、古びてゆく。
そんな彼らも人間社会の一員として、今日も人知れず独りごちる。
時間を積み重ねるほどに世を見る目が深まってゆき、動物の世界において長命種である人間のひと時が、深みのある視点で描かれる。寒空の下、最後の一葉が風に靡くのを寂しく思えば、日当たりの良い樹に蕾が膨らむのを見た。
全ては巡り、朽ち、流れてゆく。

589『パリの物音が聞こえる』|カクヨム

ちなみに、パリの蚤の市ブロカントについては、こちらのエッセイでも話題にされています。私はまだそのあたりまで読み進んでいませんでしたが、他の方がコメント欄やレビューでその存在を仄めかしていたので、気になって、すっ飛ばして読んでしまいました。

TOP画像について

『Raccoon Dog Library』のレビュー巡礼では、紹介する作品にマッチするお写真を『みんなのフォトギャラリー』からお借りしています。

写真提供:そらのさん(soranoworld

「パリ、蚤の市」と検索して現れた画像を見た瞬間、息をのみました。
まさに「こ、これは……!(フィットし過ぎて、それ以上言葉が出ない)」

なんでも実際にパリの蚤の市で入手したコーヒーミルだそうで、これを使ってカフェを作りたいとのこと。

さて、『名もなきオブジェの呟き』に登場するコーヒーミルはどんなでしょうか。

レビュー巡礼とは

レビュー巡礼については、こちらの記事を参照ください。


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